先日訪日ラボでもご紹介したナイトレイの「inbound insight(インバウンドインサイト)」を活用した「インバウンドレポート2016 2016年1月〜12月」が、ナイトレイとRJCリサーチの共同調査で発表されました。
SNSを活用した位置・移動情報のビッグデータを収集・解析する「inbound insight(インバウンドインサイト)」で見る昨年2016年のインバウンド、つまり「訪日外国人観光客はどこにいっていたの?」はどのようなものだったのでしょうか。インバウンドの中心が関東から関西に移行しつつあることが伺える結果に。
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2016年 訪日外国人観光客はどこに行っていた?
本レポート「インバウンドレポート2016 2016年1月〜12月」は、ナイトレイが運営する「inbound insight(インバウンドインサイト)」を活用して収集した、訪日外国人観光客によるSNS投稿データをRJCリサーチが集計・分析したものです。
今回は2016年のインバウンドレポートとして、2016年1月から12月までのTwitterやWeibo(微博/中国版Twitter)の投稿場所、内容、画像などから訪日外国人観光客がどこに行っていたのかを分析してたものとなっています。その調査対象のアカウント数は約25.8万、投稿数は約92.4万件にのぼり、その69%が訪日中国人観光客の投稿となっています。
「USJ」と「東京ディズニーランド」が年間総合の2トップ、「富士山」は3位に
SNSでの投稿発信地点から見る2016年インバウンド人気観光スポットランキングのサマリーは、
- トップ100の約半数は東京都内
- トップ50までは「見物スポット」が中心
- 51〜100位は「ショッピングスポット」が中心
- 年間を通して「見物スポット」での投稿が多い
- 「自然スポット」では“花見・緑・紅葉”の季節がピークの傾向
といった特徴があります。
それでは、調査結果を詳しく見ていきましょう。
2016年インバウンドの人気観光スポット年間総合ランキング
2016年の1〜12月のTwitterやWeibo(微博)でのSNS発信地点ランキングを見てみると、1位USJ、2位東京ディズニーランドと、体験系のレジャースポットが1・2フィニッシュとなっています。SNSでの投稿をするさいの写真映えなどもあり、来場者もさることながらSNS投稿が多くなったものと思われます。
従来のゴールデンルートから言えば、東京ディズニーランドの方が人気かと思えば、最近のインバウンドトレンドを表すようにUSJの方が投稿数が多い結果に。トップ100の約半数は東京都内ではあるものの、インバウンドの中心が関西に移行しつつあることが伺える結果となっています。
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3位に富士山、4位が東京タワー、5位に大阪城と、自然・景観系の観光スポットが続いていることからも、写真映えする観光スポットのほうがSNSでの拡散を狙えることが伺えます。
SNS投稿数で見るとUSJが8,456件、東京ディズニーランドが7,237件で、3位の富士山の4,488件に対して倍近くの差を付けていることも興味深い結果となっています。それだけUSJ、東京ディズニーランド両者のコンテンツ量が豊富であるということなのでしょう。
月別で見るインバウンド人気観光スポット
本レポートでは観光スポットのカテゴリーごとの月別SNS投稿量についても分析しています。調査によれば、
-
見物スポット:歴史的建造物やランドマークを見ることを主に楽しむ観光スポット
- ピークは10月
-
プレイスポット:観覧・体験型の有料施設で遊ぶことを主に楽しむ観光スポット
- ピークは10月
-
自然スポット:自然公園や緑地・水辺などの景勝で憩うことを主に楽しむ観光スポット
- ピークは4月、7月、10月
といった特徴が見えます。
見物スポットについては、自然スポットのピークと有意な相関が見られます。これは例えば清水寺などの「カテゴリーとしては見物スポットだが、花見・紅葉などの季節的な自然景観を楽しめる観光スポットである」といった特徴をもつ見物スポットが多数存在するためだと思われます。
各カテゴリーを通して、やはり、訪日外国人観光客数が増えるシーズンには投稿数が上昇する傾向にあるようです。しかしながら、プレイスポットに関しては4月に凹みを見せていることが特徴的です。
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2016年、訪日外国人観光客はどこに行っていたのか。ナイトレイとRJCリサーチの調査「インバウンドレポート2016 2016年1月〜12月」によれば、1位はUSJ、2位が東京ディズニーランド、3位が「富士山」という結果になりました。
観光庁が発表する訪日外国人消費動向調査や、ナイトレイが提供する「inbound insight(インバウンドインサイト)」などを活用し、訪日外国人がどこに行っているのかを把握し、目まぐるしく変化するインバウンドトレンドを日々キャッチしていくことが、今後のインバウンドビジネスにおいて重要になるでしょう。
なお、「inbound insight(インバウンドインサイト)」では、無料プランも用意されています。無料プランであってもヒートマップ(訪日外国人観光客に人気のスポットを視覚的に地図上に表示したデータ)や人気エリアのランキングを参照することが出来ます。
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【7/3開催】宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」
インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。
本イベントでは「顧客への情報アピール」「顧客体験(ゲストエクスペリエンス)」「運営のデジタル化」など、施設運営に必要なをテーマを、市場の最前線を走るエキスパートたちが集結。お客様が施設を見つける「旅マエ」から、実際に滞在する「旅ナカ」まで、あらゆるフェーズにおける最新戦略と成功事例を徹底解説します。
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→宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」【7/3開催】
【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
<こんな方におすすめ>
- インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
- 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
- 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
- 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
- インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
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→「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年6月後編】
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