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各地域を訪れる訪日外国人観光客の行動は出身国によって様々です。千葉県は、インバウンドの出身国による嗜好の違いをSNSから調査し「平成27年度 SNSを活用した外国人観光客ニーズ・動向調査事業 調査結果資料」でまとめています。

今回千葉県の商工労働部の観光企画化が調査したのは「大韓民国、中華人民共和国、台湾、タイ王国、シンガポール共和国、マレーシア、インドネシア共和国、フィリピン共和国、ベトナム社会主義共和国、アメリカ合衆国、フランス共和国」の11カ国・地域で、対象期間は平成27年9月〜11月の3ヶ月となっています。

 

訪日外国人観光客は体験型のアクティビティが好き:コト消費へのシフト

こちらの調査の嗜好調査によるとアメリカ、タイ、マレーシア出身の訪日外国人観光客は「体験」を好むという傾向があり、富士山でのキャンプや登山、お台場のガンダムイベントやアイドルイベント、お祭りへの参加など、日本の自然や伝統を鑑賞するだけでなく、体験することでより楽しむという傾向が見られます。

これについて千葉県では、町と協力し、訪日外国人旅行者の伝統行事、イベントへの体験型の参加を後押しすることが、さらなる訪日外国人集客に繋がるとしています。

 

体験の主な目的は写真撮影、動画によるシェアも盛ん

アメリカやフィリピン出身の訪日外国人観光客の主要な行動として写真撮影があり、撮った写真をSNSでシェアすることが旅の目的の一つにもなっています。こうしてシェアされたコンテンツが流行を生む、別の旅行者を呼び込む事にもつながり、さらに動画によるシェアも効果的です。千葉県では各国語でシェアされる事を想定した観光地名などの表記が必要としています。

 

春は桜、秋は紅葉、冬は雪 日本の四季を感じたい

訪日外国人観光客にとって日本の明確な四季、移りゆく風景は特に人気が高く、日本の四季を楽しみたいと思う訪日外国人観光客が沢山います。

中国やベトナム出身の訪日外国人には、桜や花見が人気です。また台湾では、日本のように山が一色に染まる紅葉を見ることは難しく、特に京都の紅葉が人気そのためこうした四季を楽しめる事が出来る地域では、積極的にプロモーションを行ったほうが良いとしています。

 

日本の歴史的な場所を好む傾向、伝統文化としての温泉も魅力

明治神宮や清水寺など、日本の歴史的な神社や仏閣は、中国、ベトナム、タイ、シンガポールなどの出身の訪日外国人観光客に人気があります。特に、自国に宗教文化が根付いている国では、日本のお参りに興味があるようです。

タイ、ベトナム、シンガポール、アメリカ出身の訪日外国人観光客には、東京タワーの人気が高く、日本を象徴する建築物の一つと捉えられています。また、温泉は旅館や畳とともに伝統文化を感じられる場所として、韓国、タイ、シンガポールで特に人気があります。

一方で、特に西欧諸国ではタトゥーに関する心配の声も多く、訪日外国人観光客のためにタトゥーを隠すためのシールを配布している施設もあります。これについては温泉施設側がこうしたシールを配布する、タトゥーに関する扱いを外国語でも用意するなどの工夫が有効としています。

 

多様な観光スポットが人気

ディズニーランド

日本にあるテーマパークの中で圧倒的な人気を誇るのがディズニーランドですが、ディズニーランド内で食べられるコーラ味のホットドッグが、インドネシアの旅行客に爆発的な人気となっています。

各種コンサート、イベント会場としても人気の幕張メッセ

特にフィリピン、インドネシア出身の訪日外国人観光客にとってはコンサートやイベント需要が高く、インドネシアの旅行者の主な観光先1位は日本武道館、3位は幕張メッセです。具体的に挙がるアーティストはAKB48やONEOK ROCKなどとなっています。

アニメ・マンガ・コスプレは根強い人気

日本のオタクやカワイイは、西欧の国々を中心に根強い人気で、フランス出身の訪日外国人の買い物ランキング1位は秋葉原グッズ、アメリカ出身の訪日外国人の買い物ランキング2位はアニメグッズです。フィリピン出身の訪日外国人の旅の目的5位には、映画/アニメ鑑賞もランクインしています。また、タイやフランスでは、原宿の竹下通りは観光の必須スポットとされています。

動物と触れ合える意外な場所も人気

訪日外国人観光客の間では、動物と触れ合える意外なスポットが人気になることがあります。シンガポールでは、奈良公園の鹿、蔵王きつね村、奥の島うさぎアイランド、猫アイランド青島は必須の観光スポットとされています。千葉県ではマザー牧場への誘致が効果ありとしています。

 

寿司とラーメンは不動の人気、ハラル食を求める声も

寿司・そして追い抜く勢いのラーメン

寿司や刺身は各国不動の人気を誇りますが、ラーメンはそれと同じくらい人気があります。中国、台湾、シンガポールでは、寿司を抑えて主な食事1位はラーメンです。ラーメンのルーツである中華圏でも、ラーメンは日本食だと考えられています。日本に来たら必ず寄る、東京の夜は必ずこの店でシメるなど、ラーメンはリピーターを生む要因にもなっています。千葉県ではこうした人気店を観光ルートの作成などが効果的としています。

ハラルフードへの熱い視線

マレーシアやインドネシアなどから訪れるムスリムの旅行者にとって、ハラル食があるかどうかは切実な問題です。そのためハラルフードに関する情報が豊富な場所はとても評価が高く、活発に情報交換される傾向があります。インドネシアでは「全部食べれる(All you caneat!)」を謳ったKFCのニュースが話題になっていました。これについては、千葉県も積極的にハラルマップ、情報発信をしていくという事が重要としています。

意外な牛肉人気

食べることを楽しみにしている訪日旅行者にとって、日本の牛肉は期待の一つとなっています。中国、マレーシアでは牛肉が主な食事の上位に挙がっており、フランスでは神戸牛がよく話題になっています。こうした流行を受けて、千葉県でもブランド和牛のプロモーション強化が必要としています。

 

スイーツとお菓子も旅の楽しみ、神薬とコスメは買い物の定番

スイーツとお菓子は日本旅行のもう一つの楽しみ

多くの旅行者が、スイーツの食べ歩きやおみやげとして、お菓子を買って帰ることを楽しみにしています。買い物のランキングでも、スイーツ/デザートはタイ・中国・台湾で人気となっています。マレーシア、フランス、シンガポールの観光客には抹茶スイーツの人気が高く、千葉県ではこうした商品を扱う店のマップの翻訳版の作成などが課題としています。

一部の国で、神薬、人気コスメは観光ルートのマストアイテム

母国では手に入らない、あるいは高価な薬を”爆買い”する旅行者が急増しています。2014年10月に、中国のネットメディアで「日本に行ったら買わねばならない」薬=神薬が紹介されたことがきっかけで、中国、そして台湾からの旅行者がこうした薬をおみやげとして買い求めるようになりました。千葉県ではこうした商品を扱う店を積極的に観光ルートに組み込むことが重要としています。

 

まとめ

千葉県商工労働部 観光企画課がまとめている各国の訪日が外国人の傾向をご紹介してきました。全国的な傾向を押さえた上で、それを地元では実際にどうやって活かしていくのか?訪日外国人観光客のこうしたニーズを満たす事が出来るのか?など、工夫次第で色々な事が出来ると言えるでしょう。

<参考>

 

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