訪日外国人観光客に人気の訪問ルートである「ゴールデンルート」にも入っている東京ディズニーリゾート。今回はオリエンタルランドが発表するゲストプロフィールから、東京ディズニーリゾートのインバウンド収益を見てみます。
【訪日ラボは、8月5日にインバウンドカンファレンス「THE INBOUND DAY 2025」を開催します】
会場での開催に加え、一部講演ではオンライン配信(参加費無料)も実施!さらに、チケットを購入した方限定でアーカイブ配信も予定しています。
ご来場が難しい方や当日ご都合が合わない方も、この機会にぜひご参加ください。
訪日外国人の来場者比率は近年増加傾向
それでは早速見ていきましょう。「地域別来園者比率」を見ると、いわゆる「ゴールデンルート」という言葉、およびそのルートが定着し始めた2010年から見ていくと、2011年の東日本大震災の影響を受けたものの順調に増加していることがわかります。
訪日外国人来園ゲスト数は、たった4年で倍の160万人弱まで急増
年度別来園ゲスト数を見てみましょう。
2010年の約2,537万人から2014年の3138万人と、こちらも来場者数は順調な伸びを見せています。これに先ほどの来場者比率を掛け合わせることで、訪日外国人の来場者数を割り出してみました。
こちらを見てみると、やはり東日本大震災の影響により2011年の訪日外国人の来場者数は振るわなかったものの、2012年以降順調に回復し、2014年には2010年の約二倍の157万人の訪日外国人の来園があったことがわかります。
インバウンド収益も4年で倍の172億円(推定)
ゲスト1人あたりの売上高についても公表しています。1人あたり売上高は、2010年から2014年まで若干の増減はあるものの、大幅な変化は見られません。
このゲスト1人あたりの売上高と訪日外国人来園ゲスト数から割り出した推定インバウンド収益が以下の表です。
訪日外国人来園ゲスト数の上昇と比例して順調にインバウンド収益も伸びており、わずか4年で2010年比で倍の172億円まで成長しています。
国別でのデータが公表されていないですが、ゴールデンルートに採用されていることから訪日中国人観光客がメインの顧客だと考えられます。そのため推論になるものの、買い物を目的として訪日する中国人観光客であるからこそ、1人あたりの売上高はもう少し高いと見られ、インバウンド収益も、それにならって若干上振れる可能性が高いと考えられます。
順調に伸びていけば2016年のインバウンド収益200億超えも可能
2013年の訪日外国人の来場者数1,221千人に対して、2014年は1,569千人ですので、その伸び率はおよそ20%強。少々異常な伸び方をしているとも見られますが、2015年、そして2016年まで10%の伸び率をキープできれば2016年の東京ディズニーリゾートのインバウンド収益は200億円を超えることも現実的と思われます。
まとめ:インバウンドにおける「定番化」することの重要性
残念ながら2014年までのデータしかないこと、そして国別のデータがないことから大まかな予測しかできなかったものの、ゴールデンルートにリストインした影響力を如実に感じられる結果となりました。
また、訪日中国人観光客をはじめとしたインバウンドのトレンドは「モノからコトへ」へシフトをしています。とすれば、体験型の観光地である東京ディズニーリゾートはこの先もインバンド需要が拡大する可能性が高いと見られます。
インバウンド対策にお困りですか?
「訪日ラボ」のインバウンドに精通したコンサルタントが、インバウンドの集客や受け入れ整備のご相談に対応します!
訪日ラボに相談してみる
【7/16開催】【Next Food Vision 2025】食の最新トレンドを発信〜大型オンラインイベント〜※好評につき再放送※
外食店舗、支援サービス、業界のトップ企業が集結!
さらに、有名飲食店や外食産業を牽引する企業による特別基調講演も開催。
成功企業のリアルな戦略や、これからの外食業界を生き抜くヒントがここに詰まっています!
最新のトレンドを知り、トップ企業の成功ノウハウを学びたい方、
業界の最前線で活躍する企業とつながり、新たなビジネスチャンスを掴みたい方にぴったりのイベントです。
今こそ、業界の未来を共に創る一歩を踏み出しませんか?
皆さまのご参加をお待ちしております!
<応募者特典>
-
イベント登壇企業の各種お役立ち資料
※口コミアカデミー内でのアーカイブ配信は予定しておりません -
本イベントのアーカイブ動画(1週間)
<本セミナーのポイント>
- 有名飲食店&業界をけん引する企業の基調講演 - 成功企業の戦略や実例を直接学べる貴重な機会!
- 外食業界の最新トレンド&成功ノウハウが手に入る - 変化の激しい市場で勝ち残るための最前線情報をキャッチ!
- 外食業界を支える最新サービス&ソリューションの紹介 - 飲食業界の課題解決につながるアイデアが満載!
- トップ経営者や専門家が語る「成長の秘訣」と「業界の未来」
- 業界をリードする企業が実践するプロモーション戦略やDX事例を公開!
- 効率化や売上向上につながる最新ツール・サービスを知るチャンス
詳しくはこちらをご覧ください。
→【Next Food Vision 2025】食の最新トレンドを発信〜大型オンラインイベント〜※好評につき再放送※【7/16開催】
【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
<こんな方におすすめ>
- インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
- 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
- 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
- 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
- インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
※口コミアカデミーにご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。
詳しくはこちらをご覧ください。
→「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年6月後編】
今こそインバウンドを基礎から学び直す!ここでしか読めない「インバウンドの教科書」

スマホ最適化で、通勤途中や仕込みの合間など、いつでもどこでも完全無料で学べるオンラインスクール「口コミアカデミー」では、訪日ラボがまとめた「インバウンドの教科書」を公開しています。
「インバウンドの教科書」では、国別・都道府県別のデータや、インバウンドの基礎を学びなおせる充実のカリキュラムを用意しています!その他、インバウンド対策で欠かせない中国最大の口コミサイト「大衆点評」の徹底解説や、近年注目をあつめる「Google Map」を活用した集客方法など専門家の監修つきの信頼性の高い役立つコンテンツが盛りだくさん!