訪日韓国人観光客と接する時のマナーと注意点

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訪日韓国人観光客は2013年は約246万人、2014年は約276万人で、2015年は400万人を突破し順調に増加しています。男女の比率はほぼ同数で、年齢的には若い世代が多い訪日韓国人観光客ですが伝統的に儒教の影響が強いのでマナーと注意すべき点を紹介します。

 


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短期滞在者が多い訪日韓国人観光客

訪日韓国人観光客の滞在日数:JNTOより引用

訪日韓国人観光客の滞在日数:JNTOより引用

訪日韓国人観光客の滞在日数は3日以内が36.1%、4〜6日間が53.7%となっており、1週間以内の滞在で約9割を占めるほどに短期滞在者が多いです。

そのかわりリピーターが多く、初回訪問者は32.5%、2〜5回目が41.6%で、リピーター率はほぼ7割に達しています。入出国空港は関西が25.5%、次いで福岡が17.2%と西日本からの入国が多いことが特徴で、成田は15.6%と、全訪日外国人観光客の平均(35.9 %)よりも少ないのが特徴です。

<関連>

訪日韓国人観光客の行き先の傾向:東京、大阪、福岡などが人気でアジア諸国とは異なる傾向

訪日韓国人観光客は2015年には対前年比45.3%の高い増加率で増えて400万人を突破しました。日本食を食べることや、街歩き・ショッピングそれと日本の自然や景勝地観光を主な目的にしています。訪日韓国人観光客の行き先を確認してみましょう。 入出国施設に特徴ある訪日韓国人観光客入出国に成田・羽田空港を利用する訪日韓国人観光客はそれぞれ12.3%、15.6 と少なめです。代わりに西日本の施設の利用率が高く関西空港は25.5%、福岡空港は17.2%です。また博多港を入出国に利用している人は6.0%...

訪日韓国人観光客の訪日旅行の目的

訪日韓国人観光客の訪日旅行の目的は、温泉旅行と日本食、そしてショッピングの人気が高い傾向にあります。なかでも日本食に最も期待していた人が33.1%と、全国籍平均(26.0%)よりも高く、食への興味が高いことがうかがい知れます。

 

訪日韓国人観光客の飲食時のマナーと注意点

訪日韓国人観光客は食事についてのマナーは、まずスプーンで食すことが多く、皿を持ち上げて食べることはありません。1番注意すべきは儒教の影響です。とくに目上の人には敬意を表すのが基本的マナーであり、1番目上の人が手を付けるまで食べない、また1番目上の人が食べ終わる前に自分の食事を終わらせる、といったマナーがあります。

また目上の人に酒を注ぐ時には両手でおこなうのがマナーです。目上の人から注がれた酒は横を向いて飲むのが見えないようにするのがマナー。喫煙時は目上の人に断ってから吸う必要があるので注意しましょう。

訪日韓国人観光客の食事提供時のマナーと注意点

日本食に慣れていますが、洋食などを選べるビュッフェスタイルを取り入れると安心です。またキムチを添えると好感度もアップします。訪日韓国人観光客は食事の量の多さを重視する人も多いので、ボリュームには注意が必要です。味噌汁や小鉢などの追加料金は嫌がられます。

 

訪日韓国人観光客の行動とマナーに関する注意点

自己主張が強く、曖昧なことを嫌います。とくに不満を表明する時など、かなり直接的に感情を表現することがあります。冷静に応対するよう注意しましょう。

せっかちな人が多く行列をつくって待つということは苦手です。とくに飲食店小売店などでは他の顧客とのトラブルになりかねません。日本でのマナーを知ってもらう配慮が必要です。

訪日韓国人観光客の好感度をアップするための配慮

夫婦連れの訪日韓国人観光客の場合ツインベッドよりもダブルベッドが好まれます。また温泉好きで健康・美容にも関心が強いので、温泉の効能などを説明してあげると喜ばれます。

韓国では宿泊料金を部屋単位で支払うので、日本の個人単位の宿泊料金システムには馴染みのない人も少なくありません。事前に正確に説明しておくと安心です。

 

まとめ:リピーター多く満足度も高い訪日韓国人観光客

政治的には時には軋轢のある日韓両国ですが、訪日韓国人観光客は日本の旅行には期待が大きく満足度も高いです。隣国であることから滞在日数は短いですが、リーピーターが多いのでていねいな接客に心がけましょう。日本人に比べ感情表現がストレートなので注意が必要です。とくに目上の人へ敬意を表することがマナーなので忘れずにしましょう。

<参照>

訪日韓国人観光客インバウンドデータ集

データでわかる訪日韓国人観光客

2000年代から、日本語を学ぶ学生が増えています。その理由は、日韓交流の増加により日本語が就職に有利と判断され始めていること、日本文化に対する関心が高くなってきていることなどが挙げられます。実際に、韓国の日本語学習者数は約91万人(2006年)と世界の中でもトップで、世界の日本語学習者の約3割(30.6%)を占めていることになります。

訪日韓国人観光客の特徴

日本の製品やコンテンツに強い関心を持っており、距離的にも近い韓国はインバウンド消費を狙ううえで無視できない国のひとつです。リピーターが多く、自分の興味に合わせた旅行プランを練る傾向のある韓国人観光客は、東京都などの定番観光スポット以外にも足を運びます。

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インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。

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2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。

「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。

初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。

参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。

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「THE INBOUND DAY 2025」特設ページを見てみる

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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