これまで訪日台湾人旅行客は家族や友人との団体ツアーが多い傾向にありましたが、近年では個人旅行客も伸びを見せはじめています。訪日台湾人観光客は、訪日の前にネットや口コミをもとにしてなにを買うかの買い物リストを作成することが一般的です。そんな訪日台湾人観光客がなにを買うのか、どのような消費傾向があるのかをご紹介します。
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訪日台湾人観光客の消費金額
訪日台湾人観光客は平成26年度の旅行消費総額が3,544億円となっており、訪日観光客数も2,829,821人とどちらも中国に次いで2位の数字となっています。滞在日数は年々下がっているものの、逆にリピーターは増加傾向にあり外国人訪問客の中でもインバウンド対策が重要な位置を占めています。そして、台湾人観光客の個人の消費総額は13.1%増で141,620円となっており、約6万円程度が買い物代として含まれています。
訪日台湾人観光客はなにを買うのか
以下は、訪日台湾人観光客の消費対象となる商品カテゴリーです。
- 菓子類
- 食品類
- 電気製品
- ファッション
- 靴
- 化粧品・香水
- 医薬品
- 健康グッズ
- トイレタリー
- サブカルチャーグッズ
- マタニティ
- 子供用玩具
- 雑誌・書籍類
- 民芸品
- 酒類
台湾に野菜や果物を持ち込むことは法律で固く禁じられていますが、缶詰や乾燥加工品に限り許可されています。また、魚介類・加工品を含む肉類・わいせつ物、偽造品、武器等は当然許可されていません。
訪日台湾人観光客はグルメやショッピングが中心となる
訪日台湾人観光客のほとんどは、日本食をはじめとしたグルメとショッピングを観光の中心に考えています。特に40代までの若い女性層が多いため、食事代は控えめながら質の高いグルメを楽しむ傾向が強く、結果的に消費総額は高くなります。
訪日台湾人観光客の特徴的な買い物代の内訳
訪日台湾人観光客数が年々増加傾向にある背景には、リピーターの多さが挙げられます。一度の訪日滞在日数は少ないながら、頻繁にグルメやショッピングを目的としたリピーターが訪れるため、魅力的なインバウンドとして誘致対策が重要になります。
60%が女性層となり消費の中心となりますが、なにを買うかの内約は、菓子類や食品は2万円、医療品や化粧品などは3万円、洋服や靴などは3万円、その他サブカル系のグッズや書籍などは1万円程度となっています。
訪日台湾人観光客に人気のお土産とは
訪日台湾人観光客がお土産として選ぶ定番となるのがお菓子です。特に「東京ばな奈」や、特に台湾から最も離れた北国である北海道の「じゃがポックル」や「白い恋人」などのご当地ものは根強い人気を誇ります。一時は「ブラックサンダー」が飛ぶように売れて話題となりましたが、現在は落ち着いています。
自分以外にもシェア目的で買う人気の薬や美用品
中国人が爆買いでお土産として同じものを何個も買う姿はよく報道されましたが、台湾人も身内や友人知人にシェアするために、医療品や化粧品を複数買う傾向があります。中国と台湾は非常に仲が悪いとは言え、同じ漢民族ですから面子を大切にする傾向が強くあります。今後も訪日台湾人旅行客数が伸びていくことを考えれば、リピーターされやすい消耗品を扱う企業はしっかりとインバウンド対策を練っておく必要があるでしょう。
まとめ:リピーターの多い訪日台湾人旅行客の魅力的な爆買い
分母の大きい中国にはまだ消費総額が及ばないながら、国土面積や人口比を考えれば台湾の訪日時における消費には目を見張るものがあります。中国と違い親日国であるため、インバウンド誘致もしやすく、今後さらに台湾人向けの歓迎の仕方を考える必要があるでしょう。
訪日台湾人観光客インバウンドデータ集
データでわかる訪日台湾人観光客
インバウンド施策をしていく上ではターゲットとなる方々がどのような特性や国民性を持っているのかを知るのは非常に重要です。このページでは台湾人は国として国民性としてどのような特徴や特性を持っているのか、訪日台湾人は日本国内でどのような行動を取っているのかを実際のデータを元に紐解いていきたいと思います。
訪日台湾人観光客の特徴
親日家が多いことで知られる台湾は、中国に次いで世界で2番目に日本観光が盛んな地域です。訪日台湾人観光客はテレビ番組などから日本の最新情報を入手していることが多く、人気のエンターテイメントや話題の商品についてよく知っています。
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【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか
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