訪日韓国人観光客は、数でこそ訪日中国人観光客に劣るものの、その訪日比率は訪日中国人観光客を超えます。そんな訪日韓国人観光客が抱く日本のイメージを紹介します。
訪日韓国人観光客は日本に対してどのようなイメージを持っているのでしょうか。それが分かれば、講じるべきインバウンド対策も分かってくるはずです。
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訪日韓国人観光客の日本に対するイメージ
現在日本のメディアや韓国のメディア、日韓共作の映画、ドラマなどの影響で日韓関係は良好に感じられます。実際、日本のことが大好きな韓国人も多数おり、韓国の都市内には日本語の語学スクールや日本料理店なども目立ちます。
日本人の留学生に日本語で積極的に話しかけてくるなど、最近の韓国人は「政治的問題」以外に関しては比較的友好的な国民だと言えます。しかし、こと政治に関する問題は、未だに割り切れないところが両国ともにあるのではないでしょうか。
歴史的背景による日本の悪いイメージ
韓国の教育において重要視されているのが歴史認識だと言われています。それは韓国政府の語る歴史ですが、その賛否・正誤は別として、反日的な教育であるのは間違いありません。とても友好的な韓国人であったとしても政治と歴史に関しては反日的な思想が無いとは言いきれないのが現状だと言えます。
それでも日本に憧れを持つ韓国人が後を絶たないことに複雑な思いを抱いている日本人も多いのではないでしょうか。訪日韓国人観光客に対して侵略者、戦犯者としての日本のイメージを払拭させるほどの「おもてなし」ができれば、イメージの転換がはかれるのではないでしょうか。
訪日韓国人観光客の抱く日本人のイメージ
訪日韓国人観光客の多数は日本人に対して「優しい」「親切」などポジティブなイメージを持っています。これはすでに訪日を果たした訪日韓国人観光客が、韓国の日本旅行関連サイトやSNSに、日本人から受けた日本の良い印象を書き込んでくれたためだと思われます。
これからもこの印象を崩さぬよう日本人らしさと和の心を失わないよう心掛けたいものです。しかし、そんな日本人の中にも訪日韓国人観光客に対して悪い印象を与え日本のイメージを下げてしまう人もいます。
日本の韓国に対する悪いイメージは改善すべき
日本の一部の人間のマナーの悪さや根拠の無い偏見に、訪日韓国人観光客の日本へのイメージは悪くなります。それは反日教育を受けた韓国人の深層にある悪い日本人のイメージを喚起させるからではないでしょうか。
日本が国を挙げてのインバウンド対策に励んでいる今、こういったマナーの悪い日本人はその成功を阻む存在です。これからのインバウンド対策では、こういったことも考える必要があるかもしれません。
日本人の持つ訪日韓国人観光客への誤解
大多数の韓国人が日本に対して政治的な反感を持っているのに対して、日本でも多くの日本人が韓国に対して、政治的問題を切り離せずに訪日韓国人観光客と接しています。それは表面下であるものの、時に表出し、トラブルに発展することもしばしばあります。
訪日韓国人観光客向けのインバウンド対策をする場合には、訪日韓国人観光客をよく理解し、誤解や偏見を極力無くし、日本人らしく和を持って接するべきではないでしょうか。
ある意味、このような外国人に向けての誠意のある態度こそ日本の在り方を示すチャンスであり、さらなる訪日外国人観光客誘致のチャンスを増やすになるかもしれません。
日本人ひとりひとりの意識もインバウンド対策のひとつと言える
インバウンド対応は日本の格を示すものだと言っても過言ではないのではないでしょうか。そのためには日本人ひとりひとりが日本の伝統やマナー、和の心を持って訪日韓国人観光客にも接する必要があります。
もちろん、それはとても難しいことかもしれません。しかし、日本のユニクロが上海の接客マナーに影響は与えた例があるように、インバウンド対策を通じて日本人のマナーの見直しを図ることも可能ではないでしょうか。日本のインバウンド対策に将来の日本の在り方の行方がかかっているかもしれません。
まとめ:相互連携、相互理解がインバウンド対策を切り開く
訪日韓国人観光客のインバウンド対策では相互理解が不可欠です。日本側の日本的発想での一方的な理解は誤解の元に成りかねません。
近くて遠い国だと言われている韓国ですが、お互い情報交換をし、お互いのニーズを知り、日本と韓国の双方の理解、友好化が訪日韓国人観光客のインバウンドに大きな成功をもたらしてくれるのではないでしょうか。訪日韓国人観光客のインバウンド対策によって日本と韓国の関係がさらに良くなり日本がより良い国になることを願います。
訪日韓国人観光客インバウンドデータ集
データでわかる訪日韓国人観光客
2000年代から、日本語を学ぶ学生が増えています。その理由は、日韓交流の増加により日本語が就職に有利と判断され始めていること、日本文化に対する関心が高くなってきていることなどが挙げられます。実際に、韓国の日本語学習者数は約91万人(2006年)と世界の中でもトップで、世界の日本語学習者の約3割(30.6%)を占めていることになります。
訪日韓国人観光客の特徴
日本の製品やコンテンツに強い関心を持っており、距離的にも近い韓国はインバウンド消費を狙ううえで無視できない国のひとつです。リピーターが多く、自分の興味に合わせた旅行プランを練る傾向のある韓国人観光客は、東京都などの定番観光スポット以外にも足を運びます。
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2024年、訪日外国人による旅行消費額は過去最高の約8兆1,257億円を記録。 そのうち中国は1.7兆円超(全体の約21%)と圧倒的な1位を占めており、宿泊日数や訪問者数でもトップクラスの存在感を示しています。
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【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
<こんな方におすすめ>
- インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
- 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
- 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
- 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
- インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
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