民泊が盛んなイギリスに学ぶ、訪日英国人観光客向けのインバウンド対策

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民泊利用者数の少ない訪日英国人観光客ですが、イギリスでは一般人による住居のシェアが盛んに行われており、世界的にも民泊を奨励している国になります。では、日本の民泊市場には何が足りないのか、訪日英国人観光客の民泊利用事情に基づいてインバウンド対策に迫ります。

 

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訪日英国人観光客の民泊利用者数と利用動向について

訪日英国人観光客の民泊利用者数について、渋谷区内でのスーパーホスト(≒優良ホスト)の貸し出す民泊に宿泊した、530人の訪日外国人観光客を対象に統計を取ったところ、そのシェア率はアメリカ、オーストラリア、シンガポールに次ぐ5.5%となっています。

順位としては4位についているものの、アメリカが圧倒的な23.6%を誇っており、オーストラリアが15.7%。訪日英国人観光客の日本での民泊利用はまだまだ少ない状況と言えます。

訪日英国人観光客が民泊を利用しない理由とは

訪日英国人観光客が民泊を利用しない理由として考えられるのは、日本のプロモーション不足が一番の原因だと考えられます。日本で民泊が注目され始めたのが2015年であり、2016年が民泊元年と言われていますので、今後のプロモーション次第で伸びてくると考えられます。

 

規制の緩いイギリス・ロンドンの民泊事情とは

訪日英国人観光客は日本での民泊利用は極めて少ないですが、自国のイギリスでは民泊は盛んに行われています。特にイギリス・ロンドンでは民泊の規制が緩く、2015年5月以降は90日以内であれば一時的に住居を宿泊施設として貸し出してもよいとされており、許可は不要です。

また、ロンドンに第二のAirbnb(エアービーアンドビー)のオフィスがあり、イギリス国内の民泊を奨励しています。

イギリスではAirbnb(エアービーアンドビー)の他に日本人向け民泊サービスmixbがある

民泊が盛んなイギリスではAirbnb(エアービーアンドビー)のほかに、イギリス在住の日本人向けに「mixb」という民泊情報サイトがあります。一般的な日本人は外国人に部屋を貸すことに抵抗を感じる人が多いですが、イギリス人は一般人でも住居の空いている部屋をシェアしている人が多く、その土壌がイギリスの民泊を加速させる要因となっています。

 

民泊を提供するホストが経験したトラブル事例とは

民泊において、訪日中国人観光客の「爆泊」が話題となっていますが、マナー違反による近隣住民とのトラブルは絶えません。

またホストが経験する他のトラブル事例としては、「部屋の備品を盗られた」「部屋の備品を壊された」「禁煙なのに喫煙された」「約束の時間を守らない」「夜間に大声で話す」「ドタキャンされる」などがあります。

民泊でゲストが経験したトラブル事例とは

国内の民泊事情では訪日外国人観光客のマナー違反が度々取りざたされていますが、部屋を借りる側のゲストもトラブルに巻き込まれることがあります。

代表的なトラブルの例は、「ホストと連絡がつかない」「サイトで見た部屋のイメージが全然違う」「予約時の条件と違う」「他のゲストの宿泊日の勘違いでバッティングしてしまう」などがあります。

 

まとめ:訪日英国人観光客の民泊誘致はプロモーション次第

訪日英国人観光客の民泊利用者数は現在少ないものの、民泊の文化は世界的に見ても盛んな部類に入るため、日本のプロモーション不足だと考えられます。

2016年が民泊元年と言われていますのでしょうがない部分はあると思いますが、今後2020年の東京五輪までには今以上に民泊の必要性は高まり、訪日英国人観光客の需要も伸びると予想できます。

<参照>

訪日英国人観光客インバウンドデータ集

データでわかる訪日英国人観光客

「ジェントルマン」発祥の地、イギリスからやってくる訪日英国人観光客はマナーやエチケットには敏感な性格を持ちます。基本的に相手との間に距離を置いた付き合い方をするため、欧米系の顔だからといって対米国人に接するときのような、あまりにもフレンドリーな態度は控えたほうが賢明です。

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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