訪日台湾人観光客は、近年前年比30%増程度の割合で増えています。また、これまで多かった団体旅行(ツアー)から個人旅行へとシフトしています。リピータも多いと言われる訪日台湾人観光客は、何を求めて日本に観光にやってくるのでしょうか。その実態に迫りたいと思います。
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訪日台湾人観光客の特徴はリピーター
台湾人は、海外旅行大好きです。約2300万人の人口に対して2015年の訪日台湾人観光客は367.7万人に達しています。単純計算をすれば、台湾人全体のおよそ16%が訪日していることになります。リピーターを考慮したとしても、2015年は少なくとも台湾人の10人に1人が訪日旅行をしたと考えて良いでしょう。また、そのリピーターについても、訪日台湾人観光客の77%がリピーターであり、どれほど日本好きかがわかります。
訪日台湾人観光客の特徴としては、流行に敏感で特に若い世代の日本文化への関心が高いと言えます。こうした台湾で人気が出ると中国、香港でも流行するという程です。
団体旅行と個人旅行の割合は個人旅行が若干多め
その訪日台湾人観光客の団体旅行と個人旅行の割合は、団体44.7%、個人55.3%と団体旅行の割合が高いのが特徴です。
これまでの多くは団体旅行で訪れていた人が多いということになりますが、最近では若いカップルや家族旅行での個人旅行が増加傾向にあります。
個人旅行へのシフトする傾向
元々、流行に敏感で関心事の多い台湾人は、日本の観光でもグルメ、ショッピング、歴史的文化遺産見学など広い興味を示しています。その観光目的として期待していたものは、日本食で69.0%、ショッピング64.6%と高く、自然、景勝地観光も54.8%と比較的高いのが特徴です。
これらの観光地の選択肢が多いということも、訪日台湾人観光客にとっての日本の魅力となっています。つまり、逆に言えば、台湾人にはそれらをもっと紹介していくことでさらに魅力を感じてもらえるという事です。
ショッピングへの興味の高さ
また、やはり日本製品への信頼度が高く、日用品から、電化製品、食品と様々な買い物も楽しんでいます。これらを帰国して自慢することにも喜びを感じているようです。個人旅行が増えれば、益々日本文化的なものやグルメなど個人の趣味嗜好に合わせたショッピングも楽しんでもらえると期待されます。
計画的に巡って楽しむ事を好む訪日台湾人観光客
これまで、滞在日数4日〜9日程度で平均6.4泊で旅行していた訪日台湾人観光客ですが、個人旅行が増えてくれば、もっと自由に計画的に、東京の次は大阪、北海道、沖縄と日本の各地を楽しむことができるようになります。
リピーターとなるうちに個人旅行での楽しみ方もわかってくる台湾の人達です。奈良県などの史跡、文化の見学や体験も喜ばれるようになるでしょう。
個人旅行の増加で、都市から地方へ観光客を!
個人旅行が増加すれば、それだけ自由度が高くなるので、地方への観光も増えていくことでしょう。北海道や沖縄へのチャーター便も開通し、北海道では現地でのオプショナルツアーを企画する旅行会社も増えてきました。旅行会社がこういった個人向けのオプショナルツアーを充実させることで、北海道や沖縄にはもっと観光客が訪れることになるでしょう。
取り組みとして「小樽と2大・北の美酒めぐり」「支笏湖氷瀑まつりと雪遊び体験」など、グルメや日本ならではの体験を盛り込んだオプショナルツアーは人気となるはずです。沖縄も近さをアピールし、石垣牛などグルメも一緒に紹介するなど、様々な選択肢を見せることで個人旅行客の増加が期待できます。
まとめ:訪日台湾人観光客の地方への個人旅行を増やそう!
ここでご紹介しましたように、訪日台湾人観光客は、団体旅行から個人旅行へシフトしていくことで、自由度が効き、東京や大阪などの都市から地方へと旅行が広がっていくことでしょう。
ブログやインターネットで発信することが有効な台湾人には、日本ならではの体験やグルメ、文化遺跡などを紹介することで、さらに多くの訪日台湾人観光客とリピーターの確保が期待されるのです。
訪日台湾人観光客インバウンドデータ集
データでわかる訪日台湾人観光客
インバウンド施策をしていく上ではターゲットとなる方々がどのような特性や国民性を持っているのかを知るのは非常に重要です。このページでは台湾人は国として国民性としてどのような特徴や特性を持っているのか、訪日台湾人は日本国内でどのような行動を取っているのかを実際のデータを元に紐解いていきたいと思います。
訪日台湾人観光客の特徴
親日家が多いことで知られる台湾は、中国に次いで世界で2番目に日本観光が盛んな地域です。訪日台湾人観光客はテレビ番組などから日本の最新情報を入手していることが多く、人気のエンターテイメントや話題の商品についてよく知っています。
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【インバウンド情報まとめ 2025年5月後編】2025年の訪日客数「4,500万人」へ、観光庁長官の見解は? ほか
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