1990年代以降、訪日韓国人観光客の人数はほぼ首位か2位で推移しています。2015年には350万人ほど訪れており、重要な訪日外国人観光客だと言えるでしょう。企業が訪日韓国人観光客誘致のために行っているインバウンド対策を確認してみましょう。訪日韓国人観光客の多くが訪問する関西の企業について調べてみました。
【訪日ラボは、8月5日にインバウンドカンファレンス「THE INBOUND DAY 2025」を開催します】
会場での開催に加え、一部講演ではオンライン配信(参加費無料)も実施!さらに、チケットを購入した方限定でアーカイブ配信も予定しています。
ご来場が難しい方や当日ご都合が合わない方も、この機会にぜひご参加ください。
西日本への訪問率高い訪日韓国人観光客
訪日韓国人観光客の32%が福岡に訪れています。大阪も人気の観光地で30%、京都も15%です。自国から3時間以内で到着できる西日本への訪問率が高くなっています。東京へは20%の訪日韓国人観光客が訪れています。
訪日韓国人観光客の日本旅行での目的
訪日韓国人観光客は日本食に期待する人が76%で日本酒も27%の人が目的にしています。日本の自然の観光にも36%が期待し、繁華街の街歩きには35%、ショッピングを楽しみにしている人は51%となっています。
関西の企業のインバウンド対策事例
訪日韓国人観光客が多く訪れる大阪を拠点とする企業の阪急・阪神グループのインバウンド対策を確認してみましょう。訪日外国人観光客向けの阪急全線乗降フリー乗車券の「Hankyu Tourist Pass」を販売しています。1日券が700円、2日券1200円と、阪急を利用する人にはかなりお得な乗車券です。
業績伸ばす阪急グループ企業のインバウンド対策
阪急全線乗降フリー乗車券の「Hankyu Tourist Pass」は2012年には3千枚、翌13年には9千枚、14年度は4~6月のわずか3月間で1万3千枚となっています。韓国企業と連携してのインバウンド対策が効を奏しているようです。韓国のナショナルフラッグキャリア・大韓航空はじめ韓国の航空会社3社、旅行代理店18社と提携しています。
観光客のニーズ踏まえた企業のインバウンド対策
訪日外国人観光客の9割近くがスマホやタブレットを携行、Wi-Fi(ワイファイ)を無料で利用したいというニーズが高くなっています。鉄道企業を中核とする阪急・阪神グループではインバウンド政策として訪日外国人観光客向けに阪急線全87駅・阪神線全49駅などで利用できる無料のWi-Fi(ワイファイ)サービスを提供しています。
総合力活かした企業のインバウンド対策
阪急・阪神グループでは企業の総合力を活かしてインバウンド対策を推進しています。阪急西宮ガーデンや阪急三番街などのショッピング施設をはじめ阪急阪神ホテルズでもホテルの全客室やレストランや主要な宴会場などでWi-Fi(ワイファイ)環境を整備して無料でデータ通信を提供しています。
まとめ:訪日韓国人観光客の満足度を高める企業のインバウンド対策
訪日韓国人観光客で日本の旅行に満足した人は94%、また96%の訪日韓国人観光客が再訪したいと考えています。訪日韓国人観光客が日本旅行中にあると便利だと感じた情報は無料のWi-Fi(ワイファイ)についての情報です。
企業のインバウンド対策として阪急・阪神グループでは交通費節減策としてのパスと無料Wi-Fi(ワイファイ)設備を提供して業績を伸ばしています。
訪日韓国人観光客インバウンドデータ集
データでわかる訪日韓国人観光客
2000年代から、日本語を学ぶ学生が増えています。その理由は、日韓交流の増加により日本語が就職に有利と判断され始めていること、日本文化に対する関心が高くなってきていることなどが挙げられます。実際に、韓国の日本語学習者数は約91万人(2006年)と世界の中でもトップで、世界の日本語学習者の約3割(30.6%)を占めていることになります。
訪日韓国人観光客の特徴
日本の製品やコンテンツに強い関心を持っており、距離的にも近い韓国はインバウンド消費を狙ううえで無視できない国のひとつです。リピーターが多く、自分の興味に合わせた旅行プランを練る傾向のある韓国人観光客は、東京都などの定番観光スポット以外にも足を運びます。
【7/16開催】【Next Food Vision 2025】食の最新トレンドを発信〜大型オンラインイベント〜※好評につき再放送※
外食店舗、支援サービス、業界のトップ企業が集結!
さらに、有名飲食店や外食産業を牽引する企業による特別基調講演も開催。
成功企業のリアルな戦略や、これからの外食業界を生き抜くヒントがここに詰まっています!
最新のトレンドを知り、トップ企業の成功ノウハウを学びたい方、
業界の最前線で活躍する企業とつながり、新たなビジネスチャンスを掴みたい方にぴったりのイベントです。
今こそ、業界の未来を共に創る一歩を踏み出しませんか?
皆さまのご参加をお待ちしております!
<応募者特典>
-
イベント登壇企業の各種お役立ち資料
※口コミアカデミー内でのアーカイブ配信は予定しておりません -
本イベントのアーカイブ動画(1週間)
<本セミナーのポイント>
- 有名飲食店&業界をけん引する企業の基調講演 - 成功企業の戦略や実例を直接学べる貴重な機会!
- 外食業界の最新トレンド&成功ノウハウが手に入る - 変化の激しい市場で勝ち残るための最前線情報をキャッチ!
- 外食業界を支える最新サービス&ソリューションの紹介 - 飲食業界の課題解決につながるアイデアが満載!
- トップ経営者や専門家が語る「成長の秘訣」と「業界の未来」
- 業界をリードする企業が実践するプロモーション戦略やDX事例を公開!
- 効率化や売上向上につながる最新ツール・サービスを知るチャンス
詳しくはこちらをご覧ください。
→【Next Food Vision 2025】食の最新トレンドを発信〜大型オンラインイベント〜※好評につき再放送※【7/16開催】
【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
<こんな方におすすめ>
- インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
- 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
- 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
- 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
- インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
※口コミアカデミーにご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。
詳しくはこちらをご覧ください。
→「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年6月後編】
今こそインバウンドを基礎から学び直す!ここでしか読めない「インバウンドの教科書」

スマホ最適化で、通勤途中や仕込みの合間など、いつでもどこでも完全無料で学べるオンラインスクール「口コミアカデミー」では、訪日ラボがまとめた「インバウンドの教科書」を公開しています。
「インバウンドの教科書」では、国別・都道府県別のデータや、インバウンドの基礎を学びなおせる充実のカリキュラムを用意しています!その他、インバウンド対策で欠かせない中国最大の口コミサイト「大衆点評」の徹底解説や、近年注目をあつめる「Google Map」を活用した集客方法など専門家の監修つきの信頼性の高い役立つコンテンツが盛りだくさん!