米国内での検索トレンドを調査:米国内の日本文化の浸透を窺い知れる結果に【2016年6月】

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現在では情報収集のほとんどが検索で行われます。それは観光においても同じであるため、インバウンドマーケティングにおいて訪日外国人が何を検索しているか、を把握することは重要になります。

そのため、今回は訪日米国人観光客がなにを検索しているのか、そのトレンドを調べてみました。

 


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米国での日本に関連するトピックスのトレンド

それでは、2016年6月の検索においてトピックのトレンドを見てみましょう。

米国で人気の高かったトピックスは日本庭園や紅葉など

先月人気の高かったトピックは、日本そのものや、東京、京都、大阪といった都市、また時差についてが上位にランクインしています。他の年月でも同じような傾向が見られ、定番のトピックスと言えます。

定番検索トピックス以外ではどうでしょうか。

特に「Japanese」に関連するトピックにおいては、日本庭園(Japanese garden)、紅葉(Japanese maple)、そして日本料理(Japanese Cuisine)などがあがっており、訪日米国人観光客が日本の観光地において何に興味を持っているのかが如実に現れています。

とくに訪日外国人向けの公共交通機関フリーパスであるJapan Rail Passについては、訪日意欲の現れだと言えるでしょう。(Japan Rail Passと訪日米国人観光客の関係についてはこちらの記事でも言及しています|訪日米国人観光客の消費動向:買い物よりも体験にお金を使う傾向

なお、「Japanese Tea Garden」とは、「日本の茶畑」という意味と、米国はカルフォルニア州サンフランシスコにある観光地「Japanese Tea Garden」という名の日本庭園の2つの意味があります。どちらを調べようと思って検索されたかは不明ですが、恐らく後者を検索してのものではないかと思われます。どちらにせよ、日本庭園といったわかりやすい「和」に人気がありそうなことが伺い知れます。

注目度が高かったのはなでしこジャパンや旅館、日本の城など

一方、6月中に検索数が上がった注目のトピックスについてはいかがでしょうか。

こちらをみると、サッカー女子日本代表「なでしこジャパン」(Japan women’s national football team)についての検索数が急上昇しています。これは6月初旬に米国戦があった影響です。

インバウンド関連としては日本の城や旅館についてのトピックスが成長している模様です。

都市名では岩国市(山口県)が上昇しています。こちらはインバウンドとして注目をうけているというよりかは、米海兵隊岩国航空基地がある影響かとも思われます。

また、松風荘(Shofuso Japanese House and Gardens)は、米国はペンシルベニア州フィラデルフィアにある日本建築及び庭園です。毎週末検索数が増えることから、現地での定番の観光スポットになっているものと見られます。

米国での日本に関連する検索キーワードのトレンド

それでは、2016年6月の検索においてキーワードのトレンドを見てみましょう。

日本庭園関連の検索数が異様に多い

先月の人気の検索キーワードは以下の表の通り、日本庭園に関連するキーワードが非常に多い結果となりました。

日本庭園(japanese garden/japanese gardens)、石庭(japanese zen garden/japanese rock garden)などが人気の検索キーワードとなっていますが、先述のトピックスをみる限り、『米国にある』日本庭園を調べている印象です。

また「japanese garden seattle」も、おそらくワシントン州シアトルにある「シアトル日本庭園」を検索しているものと思われます。

注目キーワードにも女子サッカーの日米戦の影響

6月に検索数が急上昇した注目のキーワードにも女子サッカーの影響が見て取れます。

米日戦(usa vs japan)が急上昇をしており、これは先述の女子サッカーの試合に関しての検索です。その他、東京ディズニーランド(disneyland japan)が上昇を見せています。

また3つ目にある「japan inn」とは、「日本で宿泊」という意味としてもとれ、実際に検索するとホテルの情報が出ますが、こちらも米国にある日本食レストランに同名のものが見られるので、こちらを検索した可能性が高いと見られます。

まとめ:米国内の日本文化の浸透が窺い知れる結果に

「Shofuso Japanese House and Gardens」「japanese tea garden」「japanese garden seattle」「japan inn」といった6月の人気キーワードを実際に調べてみると、米国内で日本庭園がいくつもあったり、日本食レストランが検索結果に出てきたりと、いかに米国内で日本文化が浸透しているかがわかる結果となりました。

訪日せずとも米国内で日本文化が楽しめる代替手段がある、という見方もできますが、そもそも日本に興味を持ってもらうことがインバウンド誘致の第一歩という見方もできます。

今回の検索トレンドには、すでに現地社会では日本に対する興味が醸成されているとポジティブに解釈することも可能です。あとはいかに「実際に日本に行ってみたい」と思ってもらえるかを考えれば、おのずと訪日米国人観光客数が増加する施策が導きだされるでしょう。

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客インバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!

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