2020年までに羽田空港の国際便が約1.7倍に:インバウンドビジネスでは市場拡大などの影響が

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東京都にアクセスしやすく、世界でも有数の国際空港として知られる羽田空港国土交通省がその国際便数増大に向けた取り組みを行っています。広く日本経済の活性化を狙ったものですが、このような交通機関の変化はインバウンドビジネスに大きな影響をもたらすでしょう。

今回は2020年までに行われる予定の羽田空港の機能強化、その経済効果について解説します。

 

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日本を代表する国際空港・羽田空港の国際便をさらに増加

世界規模で見ても、有数の国際空港「羽田空港」

世界規模で見ても、有数の国際空港「羽田空港」

羽田空港が開港したのは、1931年8月25日(当時は羽田飛行場)で、2010年末に国際線ターミナルがオープンしました。現在では世界で4番目に利用者数が多く、日本最大の国際空港として知られています。平成26年(2014年)度時点での国際線利用客数は1日約3万2,000人で、国際線発着数は1日最大約200回に上ります。なお、国内線の利用客数は1日約17万2,000人、発着回数は1日約1,000回となっています。

すでに世界規模で見ても、有数の国際空港であるにもかかわらず、国交省は羽田空港の国際便をさらに増やすことを目指しています。この背景には、今後の日本経済の発展のためにはさらに諸外国との結びつきを深めることが必要だという認識があり、具体的には以下のような効果があると考えられています。

  • 2020年東京オリンピック、パラリンピックの開催を円滑に
  • より多くの訪日外国人観光客を呼び込む
  • 首都圏の国際競争力を強化する
  • 国内線、国際線を結び、日本各地と世界の交流を活発にする

なお、羽田空港の国際便増加の背景について、分かりやすく解説した動画も公開されています。


羽田空港の国際便増加による日本経済への影響

2020年までに年間国際便発着数を約9.9万回に

羽田空港には、訪日外国人観光客を対象とする観光業を含め、日本経済を支える役割が課せられています。

すでに深夜・早朝を除き、フル稼働している状態にあるものの、滑走路の使用方法を変えることで、国際線の発着数を2020年までに約9.9万回にまで増加させることができると見積もられています。これは2015年時点での発着回数(年間約6万回)の約1.7倍に相当します。

経済効果は年間6,500億円を越える見込み

国際便の発着数を想定数だけ増加した場合、どのような経済効果があるのでしょうか。平成28年(2016年)6月17日、国土交通省はその試算を発表しました。

国際便の利用者数は705万人増加し、1964万人(2015年1259万人の約1.55倍)になり、そのうち訪日外国人は791万人(2015年497万人の約1.59倍)に。経済波及効果は年間6,503億円に上り、年間532億円の税収創価、年間4.7万人の雇用増加が見込めるとしています。

なお、経済波及効果の内訳は以下の通り

  • 直接効果(2,842億円):訪日外国人観光客などによる消費の増加など
  • 波及効果(3,661億円):直接効果に伴う関連作業の売上増加など

 

羽田空港の国際線増加によるインバウンドビジネスへの影響

さて、訪日外国人観光客を対象とするインバウンドビジネスに取り組む事業者に対して、羽田空港の国際便増加にはどのような効果があるのでしょうか。

訪日外国人観光客の人数は増加の一途を辿っており、今後も増え続けることが予想されます。羽田空港には、この受け皿としての役割がますます期待されます。また、羽田空港は東京に位置するものの、訪日外国人観光客がここで国内便に乗り継ぐことも可能であるため、地方活性化にも繋がることが予想されます。

インバウンドビジネスに関わる経済波及効果は「直接効果」に分類されており、3,000億円ちかい規模を想定。執筆時点(2016年)から数年で、市場が大きく拡大すると思われます。

また、インバウンドビジネスとは直接的な関係はないものの、国際便の増加に伴い、ビジネス目的で日本を訪れる外国人、日本からの輸出品も増えることが期待されています。このように世界との交流を活発化することで、日本の観光地の魅力をより発信しやすくなるのではないでしょうか。プロモーション面でも効果が現れれば、さらに訪日外国人観光客を誘致しやすくなり、インバウンドビジネスの活性化につながるのではないでしょうか。

 

まとめ:羽田空港の国際便増加はインバウンドビジネスにも良い影響

羽田空港の国際便数は2015年時点の約1.7倍にあたる約9.9万本まで増加させることができると見込まれています。これは滑走路の使用方法を変えることで実現可能であり、大規模な工事を必要とはしていません。そのため、2020年までにこの数値にすることが目指されています。

地域住民に対しては理解を求める説明会が行われています。また、騒音の小さい機体を導入するなどの対応も検討されています。

交通の便が良くなるため、当然ながら、インバウンドビジネスの活性化にもつながります。経済波及効果のうち、訪日外国人観光客などによる消費の増加を含む直接効果は、3,000億円ちかくに上る見込み。羽田空港で国内便に乗り継ぎ、地方の空港に行くことも可能です。同空港のある東京都のみならず、地方への影響も大きいと思われます。

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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