平成28年(2016年)9月16日に発足し、大きな話題を読んだアニメツーリズム協会。「機動戦士ガンダム」シリーズで知られる富野由悠季氏が理事長を務め、以下、石川和子氏(一般社団法人日本動画協会理事長)、角川歴彦氏(株式会社KADOKAWA 取締役会長)、坪井泰博氏(株式会社ジェイティービー 取締役)、夏目誠(成田国際空港株式会社 代表取締役社長)、藤田直志氏(日本航空株式会社 代表取締役副社長)とそうそうたるメンバーでも参加していることでも注目を集めました。
同協会は、同年9月16日に「アニメ・マンガ聖地」のアンケート実施していることを発表。その約1ヶ月後の10月26日に、第2回目となる中間発表を行いました。Webサイトの多言語対応を行い、アンケートの集計結果は言語圏ごとにまとめられています。
日本人のアニメファンと海外のアニメファンとのあいだには、どのような共通点や違いがあるのでしょうか。アニメツーリズム協会によるアンケートから見てみましょう。
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「アニメ聖地投票」第2回中間発表
まずは発表されたアンケート結果を掲載します。言語別の集計結果は繁体字、簡体字、日本語圏に分かれており、日本に加え中国、香港などでの人気作品が分かります。
総合順位
- ラブライブ!
- 氷菓
- ガールズ&パンツァー
- 文豪スレイドッグス
- けいおん!
- たまゆら
- あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない。
- らき✫すた
- Free!
- デュラララ!
- 新世紀エヴァンゲリオン
- 涼宮ハルヒシリーズ
- 響け!ユーフォニウム
- SLAMDUNK
- 艦隊これくしょん―艦これ―
- いない、こんこん、恋いろは。
- 花咲くいろは
- 凪のあすから
- 境界の彼方
- 名探偵コナン
- Fateシリーズ
- ハイキュー!!
- STEINS;GATE
- やはりオレの青春ラブコメはまちがっている。
- ふらいんぐうぃっち
- K
- 言の葉の庭
- 君の名は。
- CLANNAD
- 秒速5センチメートル
日本語圏
- たまゆら
- 氷菓
- ラブライブ!
- けいおん!
- ガールズ&パンツァー
- Free!
- 凪のあすから
- 境界の彼方
- 涼宮ハルヒシリーズ
- らき?すた
簡体字圏
- ラブライブ!
- 氷菓
- デュラララ!
- SLAMDUNK
- 言の葉の庭
- あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない。
- 新世紀エヴァンゲリオン
- 名探偵コナン
- 夏目友人帳
- 秒速5センチメートル
繁体字圏
- ラブライブ!
- 氷菓
- ガールズ&パンツァー
- 文豪スレイドッグス
- けいおん!
- K
- らき✫すた
- SLAMDUNK
- あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない。
- いなり、こんこん、恋いろは。
アニメ聖地を盛り上げる取り組みが盛んで、最近の作品が上位ランクイン
以上のランキングを見て、まず目につくのは日本とその他の言語圏で「ラブライブ!」「たまゆら」「氷菓」といった上位人気作品が共通している点。いずれも2010年代に発表された、比較的新しい作品です。第1回の中間発表でも上位に食い込んでおり、高い人気を誇っていることが伺えます。
また、これらの作品はアニメ聖地として地域が盛んに取り組みを行っていることでも知られています。単に作品の人気度だけでなく、自治体や企業の積極的なアプローチも、効果を発揮しているようです。
その一方で、簡体字圏では「SLAMDUNK」「新世紀エヴァンゲリオン」といった90年代の作品がランクインしている点も印象的です。おそらく古くからのアニメファンが多いのでしょう。これらの作品は日本語圏ではランクインしていませんが、今なお人気が高く、グッズの販売やイベントの実施が続いています。一度人の心を捉えた作品は、長く愛されるのでしょう。
まとめ:アンケート結果は「アニメ聖地88か所」に反映される見込み
9月に発足したアニメツーリズム協会が、「アニメ聖地投票」第2回中間発表を発表。日本語、繁体字、簡体字圏と言語別に集計結果をまとめています。これを見ると「ラブライブ!」「たまゆら」「氷菓」といった2010年代の作品が、言語圏を問わず上位にランクイン。アニメ聖地としての取り組みが盛んなことでも知られ、自治体や企業の施策も効果を発揮しているようです。
その一方で、「SLAMDUNK」「新世紀エヴァンゲリオン」といった日本でも人気の作品が簡体字圏でトップ10にランクインしています。日本のアニメファン同様、90年代の人気作品を今なお愛している人が数多く存在することが伺えます。
なお、今回のアンケート結果は「アニメ聖地88か所」の選定の際に、データとして活用される予定。年内いっぱい回答の募集を行いますが、上位作品は国境を超えた圧倒的な人気を見せており、入選確実と見てよいのではないでしょうか。
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