12月の訪日外客数は205.1万人 主要市場全てで12月過去最高を更新:各国の訪日外客数と11月のプロモーションをおさらい

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先日2016年の年間訪日外客数が2403.9万人であることをお伝えしましたが、今回は2016年最後の月、12月の訪日外客数と、それに向けた11月のビジット・ジャパンによるプロモーションについて見ていきましょう。

<11月のまとめはこちら>

11月の訪日外客数は187.5万人 11月までの累計で既に2200万人に迫る増加:各国の訪日外客数と10月のプロモーションをおさらい

本日2016年12月21日、JNTOより訪日外客数2016年11月推計値が発表されました。JNTOによれば、11月の訪日外客数は、187.5万人(前年同月比13.8%増)となり、11月として過去最高とのこと。1月〜11月までの累計は約2,199万人(前年同期比13.8%増)となります。今回は11月の各市場の状況と、前月10月に行われたビジット・ジャパンによるプロモーションについてまとめます。目次全国籍訪日外客数の推移訪日中国人観光客の訪日外客数の推移訪日中国人観光客向けの先月のプロモーショ...

<2016年のまとめはこちら>

【速報】2016年のインバウンドは過去最高の2403.9万人!

昨日2017年1月17日、JNTOより訪日外客数統計の2016年年間値が発表され、2016年のインバウンドは過去最高の2403万9千人であったことがわかりました。2015年の1973.7万人に対し、前年比21.8%増となり、初の2000万人突破。JNTOが統計を取り始めた1964年以降、最多の訪日者数となりました。 目次2016年 2400万人突破!このままのペースであれば4000万人も不可能じゃない2013年から振り返るインバウンド市場各国のインバウンド市場推移訪日中国人観光客訪日台湾人...

 


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2016年12月までの全国籍訪日外客数の推移

全国籍の訪日外客数推移 〜2016年12月

全国籍の訪日外客数推移 〜2016年12月

2016年12月の訪日外客数は205.1万人(前年同月比15.6%増)で、12月として過去最高となりました。また先日お伝えしたとおり、2016年1月から12月までの年間値は、2,403.9万人(前年比21.8%増)となりました。市場別ではロシアイタリアを除く18市場が12月として過去最高を更新しました。

 

2016年12月までの訪日中国人観光客の訪日外客数の推移

訪日中国人観光客の訪日外客数推移 〜2016年12月

訪日中国人観光客の訪日外客数推移 〜2016年12月

中国市場では42.8万人(23.2%増)で、12月として過去最高を記録しました。1月〜12月までの累計で約637.3万人となり、600万人の大台を突破しました。11月の「双十一イベント」(11月11日の「独身の日」、「買い物の日」)で旅行会社各社が販売した多数の割引航空券や、閑散期の需要喚起を目的とした販促キャンペーンの効果により、年末の訪日需要が増加したとのこと。

2016年11月の訪日中国人観光客向けの先月のプロモーション活動は?

前月11月の中国市場向けプロモーション活動は、11月26日に上海で「新しい伝統工芸を尋ねる旅」をテーマに、一般消費者向けのトークショーを開催。トークショーでは、日本の伝統工芸の産地や、その産地で出来る体験などを紹介し「コト消費化」が進む中国市場に対応したプロモーションを展開しました。また、熊本自身からの復興支援の一環として、杭州・蘇州・南京・無錫の4都市にて、中国でも人気の高いキャラクター「くまモン」を起用した広告を展開。

 

2016年12月までの訪日台湾人観光客の訪日外客数の推移

訪日台湾人観光客の訪日外客数推移 〜2016年12月

訪日台湾人観光客の訪日外客数推移 〜2016年12月

台湾市場では27.9万人(4.8%増)で、12月として過去最高を記録しました。1月〜12月までの累計は、416.7人となり、400万人の大台を突破。台湾の業界3位の航空会社トランスアジア航空の解散の影響でキャンセルが多発したことで11月の伸び率が低いことが心配されましたが、12月には復調傾向になりました。

2016年11月の訪日台湾人観光客向けの先月のプロモーション活動は?

前月11月の台湾市場向けプロモーションは、訪日教育旅行の誘致・促進を目的として高校生向け訪日教育旅行感想文コンテスト表彰式を行った他、レンタカー旅行をテーマとした一般諸費者向けセミナーを開催。セミナーには123名が参加し、日本でのレンタカーの利用方法やドライブ旅行の楽しみ方を紹介しました。

 

2016年12月までの訪日香港人観光客の訪日外客数の推移

訪日香港人観光客の訪日外客数推移 〜2016年12月

訪日香港人観光客の訪日外客数推移 〜2016年12月

香港市場では19.0万人(20.6%増)で、単月として過去最高を記録。1月〜12月までの年間値は184万人となりました。2016年のクリスマス休暇が前年よりも1日長い4連休であったことも高増加率に寄与した模様。

2016年11月の訪日香港人観光客向けの先月のプロモーション活動は?

前月11月20代の初訪日層向けのプロモーションとして10月下旬から格安の航空券セールスプロモーションを展開。片道なんと1000円以下の料金設定とすることで、初訪日者の需要喚起を図りました。その他、秋の北陸地方の魅力をPRすべく動画プロモーションも実施。

 

2016年12月までの訪日韓国人観光客の訪日外客数の推移

訪日韓国人観光客の訪日外客数推移 〜2016年12月

訪日韓国人観光客の訪日外客数推移 〜2016年12月

韓国市場では49.4万人(18.9%増)で、12月として過去最高を記録。年間の累計は509万人となり、初めて500万人の大台を突破しました。12月には北九州行きの新規航空路線が就航したこともあり、大幅な座席供給量増加となったことも追い風となっている模様。

2016年11月の訪日韓国人観光客向けの先月のプロモーション活動は?

前月11月の韓国市場向けプロモーションは、秋冬に温泉需要が高まることから、中国四国地方を中心とした旅程の温泉を組み込んだ旅行商品を積極的にプッシュ。また韓国で人気のYouTuber(ユーチューバー)を広島に招聘し、動画再生回数は12月時点で50万超え、2月には60万回を超えており、効果的なプロモーションを展開できたと見られます。

 

2016年12月までの訪日タイ人観光客の訪日外客数の推移

訪日タイ人観光客の訪日外客数推移 〜2016年12月

訪日タイ人観光客の訪日外客数推移 〜2016年12月

タイ市場では9.6万人(3.1%増)で、12月として過去最高を記録。10月の国王崩御の影響が心配されたものの、11月の自粛期間が過ぎた頃から企業広告やイベントも徐々に再開されたことから、旅行需要が回復傾向にあります。

2016年11月の訪日タイ人観光客向けの先月のプロモーション活動は?

前月11月のタイ市場向けプロモーションは、バンコクのショッピングモールで旅行博「Visit Japan F.I.T Travel Fair」を開催。国王崩御を受け、スケジュールが後ろ倒しになったものの、昨年を上回る6.1万人が会場を訪れ、各出展者が精力的なアピールをしました。

 

2016年12月までの訪日米国人観光客の訪日外客数の推移

訪日米国人観光客の訪日外客数推移 〜2016年12月

訪日米国人観光客の訪日外客数推移 〜2016年12月

米国市場では10.5万人(16.8%増)で、今月も12月として過去最高を更新。2014年4月以降、33ヶ月連続で各月過去最高を更新し続けている安定した市場と言えます。

2016年11月の訪日米国人観光客向けの先月のプロモーション活動は?

前月11月の米国市場向けプロモーションは、富裕層向けに展開。アメリカ富裕層向け旅行雑誌誌「National Geographic Traveler」と共同でフォトコンテストを実施し、優勝者を訪日特別体験旅行に招待しました。体験旅行の様子については、JNTOSNS北米版サイト、および「National Geographic Traveler」の2-3月号で紹介する予定。

 

2016年12月までの訪日カナダ人観光客の訪日外客数の推移

訪日カナダ人観光客の訪日外客数推移 〜2016年12月

訪日カナダ人観光客の訪日外客数推移 〜2016年12月

カナダ市場では2.5万人(12.0%増)で、12月として過去最高を記録しました。1月〜12月までの年間累計は、27.3万人(18.0%増)で、欧米豪市場の中では4番手にランクインしました。

2016年11月の訪日カナダ人観光客向けの先月のプロモーション活動は?

前月11月のカナダ市場向けプロモーションは、函館を視察するカナダ旅行会社向けファムトリップを実施。また、現地で有名なウェブサイトや雑誌に、現地旅行会社との共同広告を掲載。

 

2016年12月までの訪日英国人観光客の訪日外客数の推移

訪日英国人観光客の訪日外客数推移 〜2016年12月

訪日英国人観光客の訪日外客数推移 〜2016年12月

英国市場では2.1万人(7.2%増)で、12月として過去最高を記録しました。1月〜12月までの年間累計は、29.3万人(13.2%増)となり、過去最高を記録。

2016年11月の訪日英国人観光客向けの先月のプロモーション活動は?

前月11月の英国市場向けプロモーションは、ロンドンの旅行博「World Travel Market」にJNTOビジット・ジャパンブースを出展。本旅行博には過去最高の5万人強が来場しました。「World Travel Market」は業界関係者向けの旅行博であり、3日間の開催中は活発な商談が行われました。

 

2016年12月までの訪日豪州人観光客の訪日外客数の推移

訪日豪州人観光客の訪日外客数推移 〜2016年12月

訪日豪州人観光客の訪日外客数推移 〜2016年12月

豪州市場では5.2万人(4.3%増)で、12として過去最高を記録しました。例年、豪州市場においてはクリスマス休暇が旅行のハイシーズンですが、今年は訪日豪州人観光客に人気のスノーリゾートの宿泊費高騰の影響で伸び率は不調気味。

2016年11月の訪日豪州人観光客向けの先月のプロモーション活動は?

前月11月の豪州市場向けプロモーションは、東北地方にオーストラリアインフルエンサーを招聘。メディアからは3名、インフルエンサーが5名の合計8人を招待し、東北自然体験について取材を行いました。

<参照>

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インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。

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2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客インバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!

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