日本を訪れる東南アジアからの訪日外国人も増えてきました。その中で2016年に日本を訪れたマレーシア人は394,200人。伸び率は前年比29.1%で急成長しており、東南アジアにおいてはタイに次ぐ市場となっています。
マレーシアは民族としてはマレー系が約66%、中国系が約26%、インド系が8%という大きな3つの民族によって構成されています。宗教別ではマレー系はほとんどイスラム教徒、中国系は仏教徒、もしくはキリスト教徒、インド系はほとんどヒンドゥー教を信仰しています。こうした宗教上いくつか気をつけるポイントがあるマレーシアからの訪日外国人観光客をおもてなしする上で気をつける点をどこでしょうか?
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マレーシア人の食事に対する考え方
- イスラム教徒が多くを占めるが、中国系やインド系が暮らす多民族国家であり、それぞれの食文化や食の好みが尊重される。
- 国民全体で同じものを食べるという意識はない。
マレーシア人の食事の際のマナー
- マレー系はナイフとフォークを使って食事をする。
- インド系は右手を使った食事をする。
- 中国系は箸、スプーン、フォークを使って食事をする。
- チップの習慣はない。
マレーシア人に好まれる日本食
- 魚介類全般が好まれ、エビやカニなどに対しても抵抗はない。
- 特に天ぷらの人気が高まっている。
- 近年は寿司、刺し身を食べたいという人が増えている。
マレーシア人に嫌われる食事内容
- イスラム教徒の場合、豚肉、アルコールが禁止されている。また、その他の肉に関しても宗教上適切な屠殺方法で処理された肉以外を口に出来ない。
- イスラム教徒の場合、豚肉が入っている可能性が高い食事、豚を連想させる食事などは(ラーメンなど)好まれない。
- ヒンドゥー教では牛が神聖な生きものであるため、牛を食べる事が出来ない。また厳格なヒンドゥー教の場合は肉食が一切出来ない。
- なまものが苦手な人が少なかずいる。
- 刺し身などに挑戦する人も増えているが、基本的に生魚を食べる習慣は無い。
訪日マレーシア人観光客に喜んでもらうには?
- 宗教の違いによって食べられるものが異なる場合がほとんどなので、必ず事前に何が食べられないのかを確認する。
- イスラム教では血液は不浄なものとして認識されているので、肉類、魚の焼き具合には注意をする。
- 手間はかかるが、食べられないものがある場合はその代わりになる食材を使って料理を提供するなど、宗教ごとに個別の対応をして上げると喜ばれる。
- 自分で好みの味付けに出来るように、黒胡椒、チリパウダー、チリソースなどを卓上に用意してあげると良い。
- 露出の多い服装ははしたないと思われるため、避けたほうが良い。
訪日マレーシア人観光客への情報提供の仕方
- メニューに材料の表記をしてあげる、もしくはどんな素材を使用して調理を行うのかなどを説明してあげると、安心を与えることが出来る。
<参照>
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【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
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- インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
- 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
- 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
- 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
- インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
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