体験×日本食でインバウンドにも活用できるかも?海外で「キャラ弁」がウケる理由:「お弁当は伝統的な日本料理」だと外国人に認識されている

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平成25年(2013)年に、世界無形文化遺産に登録された日本の伝統料理。農林水産省によれば、南北に長く表情豊かな自然が広がる国土のおかげで、多様な食材が用いられていること、ヘルシーで栄養バランスがよいこと、季節に合った器などを使い、見た目にも美しいことなどが、その魅力なのだそうです。

このような話を聞くと、つい料亭で出てくるような高級料理をイメージしてしまいますが、海外では「Bento(弁当)」も日本ならではの食事として理解されており、訪日外国人観光客向けにキャラ弁を作る料理教室のような取り組みも現れています。

今回は、海外で注目を集めている日本のお弁当文化についてご紹介します。

 

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クールジャパン×日本の食文化=キャラ弁

日本のお弁当は、海外でどのように受け止められているのでしょうか。まずは、英語版のWikipediaを見てみましょう。お弁当は「家で用意したり、テイクアウトしたりする食べ物で、一般的な日本料理」という位置づけで、「伝統的には米、肉(もしくは魚)、野菜などが入っており、四角いよく木に入れるのが一般的」とされています。

「History」の項目では、お弁当の起源は鎌倉時代にまでさかのぼり、江戸時代には「弁当文化が広まり、洗練された」、明治時代には「駅弁が売られるようになり」、大正時代には「アルミ製の弁当箱が高級品とされた」といった具合に、長い歴史のなかで変遷しつつも文化として残ってきたことを説明しています。

販売されている弁当についても触れられているものの、「日本では、母親が学校に行く子どものために作るのが一般的」「母親は多くの場合、お弁当でバランスの取れた食事を取り、食事を美的に楽しむことを期待している」と書かれており、日本独自の食育として認識されているようです。合理性を重んじる欧米諸国では、弁当作りに手間をかける風潮がないため、かなり珍しいやり方に見えるのでしょう。

また、特に「入念にアレンジされたものは”キャラ弁”(キャラクター弁当)」と呼ばれる。日本のアニメや漫画、ゲームのキャラクターのようにデコレーションするのが典型的」「(キャラクターではなく)、草花や山、建物、動物、人間のようにデコレーションしたものは”お絵描き弁”もしくは”ピクチャー弁当”」と紹介されています。

日本でキャラ弁が盛んに作られるようになったのは2003年からで、主婦がWeb上で募集、公開していたのが始まりだと言われています。広く知られるようになったのは関連書籍が登場した2005年以降。まだ国内でも約10年間の歴史しかありません。

しかし、欧米でもその見た目の美しさなどから有名になっており、「FACE FOOD」「Yum-Yum Bento Box」といった書籍が発売。まずフランスで火がつき、その後、欧米各国でも注目を集めるようになったとか。外食よりもヘルシーで、安上がりといった実用的な側面も評価ポイントになっているようです。栄養面、美しさあたりは、無形文化遺産となった「和食」と共通していますね。

 

キャラ弁を使ったインバウンドビジネスも登場

日本国内にキャラ弁ファンは多く、2015年には「一般社団法人日本キャラベニスト協会」が発足するほどの人気ぶり。同協会は「お弁当学マスター認定講座」などの資格を立ち上げており、お弁当、キャラ弁作りを仕事につなげる取り組みを行っています。

キャラ弁に対して「食べ物で遊んでいる」「栄養バランスが悪そう」といった具合に批判的に見る向きもありますが、食品衛生、栄養面の教育を行うことで、このネガティブなイメージを払拭することも目標のひとつになっているようです。

また、インバウンド業界に関連の深いところだと、外国人向け和食料理教室を運営している「わしょクック」が平成29年(2017年)から、外国人向けのキャラ弁教室「Anime Characters Lunchbox」をスタート。キャラ弁には、アニメ、和食、それからお弁当と、日本ならではの要素がいくつも含まれており、利用者から好評の声を集めているようです。

我々には当たり前になっている「タコさんウインナー」も、外国人には意外なアイディアらしく驚かれたとか。身近すぎて気付きにくい日本の魅力のひとつなのかもしれません。

 

まとめ:キャラ弁も日本の食文化のひとつ

日本料理が国際的に有名なのはご存知かと思いますが、最近ではお弁当文化や、アニメ、ゲームなどのキャラクターをデコレーションしたキャラ弁も注目を集めています。手間暇をかけてお弁当を作ったり、食べ物の見た目を気にしたりする日本人の食文化は国際的に見ると珍しいのだそうです。

キャラ弁はフランスで火がつき、その後、欧米各国に広まったと言われており、2017年には、日本国内に外国人向けのキャラ弁教室も登場。アニメ、和食、それから弁当と日本ならではの文化が組み合わさっているため、外国人には新鮮な体験ができ、好評を博しているようです。

 

<参考>

  • Bento - Wikipedia
  • [「外国人向けキャラ弁教室」 Anime Characters Lunchbox – わしょクック 外国人に日本の家庭料理を教える講座](http://washocook.com/archives/1133)
  • [トップ 一般社団法人 日本キャラベニスト協会](https://kyarabenist.jp/index.php)

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

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