こんにちは、Ad Arch(アドアーチ)の白川です。近年インバウンドの注目がモノからコト、つまり体験やサービスへと移り変わっています。これら、コトをPRするには動画プロモーションが最も有効であること。そして、コトについて動画プロモーションを行う上でのコツを紹介します。
【訪日ラボは、8月5日にインバウンドカンファレンス「THE INBOUND DAY 2025」を開催します】
会場での開催に加え、一部講演ではオンライン配信(参加費無料)も実施!さらに、チケットを購入した方限定でアーカイブ配信も予定しています。
ご来場が難しい方や当日ご都合が合わない方も、この機会にぜひご参加ください。
映像・動画は疑似体験のコンテンツ
映画を始め、”映像”は疑似体験のコンテンツ と言われています。映像はカメラを通して撮影されますが、基本的に カメラで撮影されたもの=視聴者の目線となり、まるで自分がその場にいるかのような感覚 になります。そのため、インバウンドプロモーションにおいても、「訪日の疑似体験」で行き先・体験内容を確認できる動画プロモーションは非常に有効なPR方法 となっています。
海外から日本の目的地に足を運ぶキッカケ作り
観光・レジャーを目的とした訪日外国人観光客の日本での平均滞在日数は6.1泊となっています(出典:https://www.mlit.go.jp/common/001084273.pdf P3)。
多くの見所がある日本。この平均滞在日数6.1泊の限られた日数の中で、目的のアクティビティを選択することは容易ではありません。そこで、コトを目的とした訪日外国人へのアプローチ・彼ら自身の選択の手助けとなるのが、疑似体験を行うことのできる、「動画プロモーション」です。
コトを中心としたインバウンド向け動画PRのコツ
PR施策を見て、実際に足を運ばせるためには 「行きたい・体験したい」と思わせる強い行動動機を作る 必要があります。そこで、このような行動動機を作らせる例として、今回は2つの動画タイプを紹介します。
- タイプ1:【疑似体験度100%】カメラ=視聴者の体験を前面に出し、極限まで手を加えない動画
- タイプ2:【疑似体験度80%】出演者が代理で”体験”。映像でも十分理解できるが、”実際に”体験したいと思わせる動画
タイプ1:【疑似体験度100%】カメラ=視聴者の体験を前面に出し、極限まで手を加えない動画
このタイプ1の例に挙げられるのが、約120万再生 を誇る、鹿児島県PRです。
カット編集無しで、1時間もの長尺で表現されたこの動画は、実は撮影技術が集結された動画です。”作り手”をあまり感じさせない没入感の高い動画となっています。「PERFECT SUNSET」と名付けられたこの動画は、屋久島いなか浜から見た、海に沈む夕日を1時間、カメラ移動無し・編集無しで、波の音・風の音・鳥の鳴き声と共に発信しています。
人の視野角と合わせた見映え。日の入り後、映像が見えなくなっても続くコンテンツ。
本動画のこだわりは、
- 一般的な人がリラックスした視野角(50mmレンズ相当)前後での画角で表現されていること
- 通常の映像演出では考えられない、「暗くなっても(見えなくなっても)続く、その場の空気」
にあります。動画再生時間52分頃の日の入り後、ほぼ映像が見えなくなり、動画終了の60分まで音だけの世界が広がります。そのリアルさは視聴者に強烈な印象を与えています。
タイプ2:【疑似体験度80%】出演者が代理で”体験”。映像でも十分理解できるが、”実際に”体験したいと思わせる動画
今回紹介する、インバウンドでも根強い人気の「カプセルホテル」を題材としたこの動画は、2人の出演者が視聴者の代わりにカプセルホテルを体験する動画となっています。代理体験型動画の良い所は、出演者個人的な感想などを加えることで、映像だけでは映しきれない詳細情報を伝えることができる点です。
代理体験型動画のテクニックで、「目線カメラのカットを差し込む」があります。
代理体験ではありますが、「もし自分がその場で体験したらどうなるだろう?」と無意識に考えるキッカケには、この「人の目線カット」が非常に効果的です。
疑似体験の後のカットでは、代理体験者がカプセル内に収まった映像へ。”自分だったらどうなるだろう?”とふと考えてしまいます。
まとめ:コトの動画プロモーションでは、「実際に体験したい!」と思わせる撮影構成が必要
多くの訪日外国人観光客が、来日前に情報を収集してから訪れます。事前に動画で予習してもなお、「必ず体験したい!」と思わせる工夫が必要です。
そこには、「見る」だけではない、その場でしか感じることのできない体験を提供する必要があり、体験内容に合った映像制作手法を選択する必要があります。
【7/3開催】宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」
インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。
本イベントでは「顧客への情報アピール」「顧客体験(ゲストエクスペリエンス)」「運営のデジタル化」など、施設運営に必要なをテーマを、市場の最前線を走るエキスパートたちが集結。お客様が施設を見つける「旅マエ」から、実際に滞在する「旅ナカ」まで、あらゆるフェーズにおける最新戦略と成功事例を徹底解説します。
<本セミナーのポイント>
- 変わりゆく市場の状況と、今後注目のトレンドを把握できる
- 旅マエの顧客行動を理解し、集客・予約率アップのヒントが得られる
- 旅ナカの接客品質を高め、顧客満足度向上に繋がる実践的な対応を学べる
- 各分野の専門家から、ビジネスを加速させる具体的な戦略や成功事例が聞ける
詳しくはこちらをご覧ください。
→宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」【7/3開催】
【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
<こんな方におすすめ>
- インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
- 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
- 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
- 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
- インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
※口コミアカデミーにご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。
詳しくはこちらをご覧ください。
→「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年6月後編】
今こそインバウンドを基礎から学び直す!ここでしか読めない「インバウンドの教科書」

スマホ最適化で、通勤途中や仕込みの合間など、いつでもどこでも完全無料で学べるオンラインスクール「口コミアカデミー」では、訪日ラボがまとめた「インバウンドの教科書」を公開しています。
「インバウンドの教科書」では、国別・都道府県別のデータや、インバウンドの基礎を学びなおせる充実のカリキュラムを用意しています!その他、インバウンド対策で欠かせない中国最大の口コミサイト「大衆点評」の徹底解説や、近年注目をあつめる「Google Map」を活用した集客方法など専門家の監修つきの信頼性の高い役立つコンテンツが盛りだくさん!