一時期は「爆買い」現象によってインバウンド業界のみならず、あらゆる業界で一躍有名になった訪日中国人観光客。しかしながら、円高が続いた2016年以降、いわゆる「爆買い」、つまり高額商品の大量購入は収まっています。しかしながら、現在でもインバウンド市場では訪日外客数・消費額の観点からも最大の市場であることは変わりなく、また日用品類では未だ「爆買い」状態は続いている と言えます。
このようにインバウンド市場で最重要市場である中国市場。その主役である訪日中国人観光客は、実際のところ日本の何を高いと感じているのでしょうか?今回、訪日ラボは、ソーシャル・ビッグデータ分析に強みを持つ株式会社ホットリンクグループである株式会社トレンドExpressと共同で、訪日経験のある中国人に、中国のSNS weibo(ウェイボー)上で日本の物価に関する意識調査を実施しました。
インバウンド市場や各国の訪日外国人に関する調査やもっと詳しいインバウンドデータ知るには?
訪日中国人の日本の物価に関する意識調査 概要
今回の調査では中国のSNS weibo(ウェイボー)を活用しました。調査期間は2017年5月で、調査対象はweibo(ウェイボー)上で「日本に行った」と書き込んだ男女50名ずつ合計100名となっています。
訪日中国人の日本の物価に関する意識調査その1「中国より日本の方が高いと感じる”サービス”は?」
「中国より日本の方が高いと感じるサービス」についてアンケートを取ったところ(複数回答可、カッコ内は回答者人数)、回答者全員がタクシー運賃を選択し、ダントツの1位 となりました。続いて2位が電車運賃(68名)、3位バス運賃(44名)という結果に。中国より高く感じる日本のサービストップ3は交通費が占めており、訪日中国人は日本の交通費に関する不満を持っているということがわかります。

4位が宿泊料(23名)となっているものの、今後、民泊新法の成立により民泊サービスの普及が、より進むことが見込まれるため、このカテゴリーにおいては「中国より高い」と思われることは減っていくものと見られます。
また6位の「カフェ」(8名)、8位「食事」(6名)、8位タイ「居酒屋・バー」(6名)であることから見るに、日本での食事については「中国より高い」というイメージはない模様 です。実際にweibo(ウェイボー)での書き込みでは、「高くないのに新鮮!」と回転すしが紹介されたり、「コンビニの安いカップ麺もおいしい」と感激が表現されていたりしており、コストパフォーマンスにこだわる様子がうかがえます。
一方、日本料理店での食事に「本当においしいけど、高すぎる」という書き込みも見られました。そのため、雰囲気やシチュエーションへの対価としての高額な価格設定には納得感を持っていない層が一部いることが伺え、やはり コストパフォーマンスを重視している ことが、より鮮明にわかります。
「中国より日本の方が高いと感じる”サービス”は?」から見えること
今回の調査では、訪日中国人は特に日本のタクシーの交通費の高さに不満を持っていることがわかりました。以前、訪日ラボでもお伝えしたとおり、訪日中国人は「日本のタクシーは高い・使う必要がない・わかりにくい」というイメージを持っています。
訪日中国人観光客のタクシー利用:「コストが高そう」「分かりにくい」というイメージを払拭するには
昨今のインバウンド政策では地方誘致の必要性が叫ばれていますが、地方において訪日外国人に周遊してもらうには、拠点空港や駅から観光地までの交通手段である「2次交通」が重要 になります。その2次交通の主役になるのがタクシーやバスであり、これらの運賃の調整や、わかりやすさの改善は今後のインバウンド市場において取り組むべき重要な課題となるでしょう。
タクシー初乗り料金を値下げする実証実験:都内2km730円→1km410円で利用者が増大する結果に
この続きから読める内容
- 訪日中国人の日本の物価に関する意識調査その2「次に日本に来た時に買いたい”モノ”は?」
- 「次に日本に来た時に買いたい”モノ”は?」から見えること
- まとめ:今後も訪日中国人観光客の動向には注目 中国経済動向も
- 日本の魅力ある商品を在日外国人インフルエンサーとつなげるマッチングプラットフォーム「trial JAPAN」
- 【インバウンド情報まとめ 2026年2月後編】訪日中国人数6割減でも「インバウンド全体としては好調」、観光庁 / 1月の訪日外客数359.8万人、韓国が史上初の110万人超え ほか
訪日ラボ無料会員
登録すると…
50,000ページ以上の
会員限定コンテンツが
読み放題
400時間以上の
セミナー動画が
見放題
200レッスン以上の
インバウンド対策の
教科書が学び放題
\無料・1分で登録完了/
今すぐ会員登録する








