東北を訪れる訪日外国人観光客の数も増加傾向にありますが、この数値について東北運輸局観光部がまとめています。これは観光庁の宿泊旅行統計調査の平成29年3月分(第2次速報値)がとりまとめられたことを受け、東北運輸局管内(青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県及び福島県)の集計結果としてまとめられたものとなります。
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東北地方のインバウンド:平成29年3月延べ外国人宿泊者数は前年同月比47%増
平成29年3月の東北運輸局管内の延べ外国人宿泊者数は 50,530人泊。 これは 前年同月比47%増と大幅な増加 が見られます(※前年同月は34,400人泊)。全国の前年同月比は3%増となっており、東北地方の伸びが大きい 事がわかります。震災前の平成22年同月比でも 85%増 となり、着実に東北地方を訪れる外国人が増えていることがわかります。
平成29年1月〜3月の東北運輸局管内の延べ外国人宿泊者数を見ていくと 202,780人泊 となっており、前年同期(128,520人泊)と比較して58%増 と、こちらも大幅に増加していることがわかります。
東北地方では台湾、中国から東北を訪れる外国人旅行者数が堅調に増加
東北のインバウンドの状況を訪日外国人観光客の国籍別に見ていくと、台湾、中国については好調が続いており、平成29年3月の前年同月比としては、台湾6,460人泊、中国5,230 人泊となった平成28年度と比較して、それぞれ153%増(16,330 人泊)、97%増(10,300 人泊) となっています。また、震災前の平成22年同月比でもそれぞれ 251%増、338%増 となっています。
東北6県の中では岩手県、福島県及び秋田県のインバウンド市場の伸びが大きい
東北の各県を訪れた外国人旅行者について見ていくと、岩手県、福島県及び秋田県が特に好調で あり、平成29年3月の前年同月と比較すると、岩手県3,830人泊、福島県5,820人泊、秋田県2,590人泊となった平成28年度と比較して、それぞれ 102%増(7,720人泊)、79%増(10,430人泊)、79% 増(4,630人泊) となりました。
まとめ:東北を訪れる訪日外国人観光客の増加の背景には、様々な施策があった
今回の東北地方を訪れた訪日外国人観光客の増加の背景には、様々な施策がありました。
- パソナグループの企業・VISIT東北では、訪日韓国人観光客に向け東北をPR。
- 総合情報サイトを運営する「株式会社オールアバウト」は、復興庁の「新しい東北・情報発信事業」の委託をうけ、情報サイト「All About TOHOKU Resorts」を開設。
- JR東日本ではインバウンド誘致に「行くぜ、東北。」キャンペーンを実施しており、これは2016年時点で6回目で、冬の東北を海外に売り込んできました。
- H.I.Sは仙台空港にインバウンド向け施設をオープンし、訪日客に東北の観光情報を提供しています。
- 岩手県釜石市では近年大きな注目を集める民泊最大手のAirbnbと提携。震災復興&インバウンド誘致に世界最大の民泊サービスを活用する。
などといった積極的な展開をしており、こうした様々な施策が総合的に功を奏したと言えるのではないでしょうか。
青森県では訪日客宿泊者数80%増に:復興庁による新しい東北事業を軸とした民間・自治体からのインバウンド対策をおさらい
三大都市圏及び地方部における外国人延べ宿泊者数比較:観光庁より引用訪日外国人観光客に人気の旅行先は、以前であればゴールデンルートに偏っていましたが、最近では地方にもスポットライトが当たり始めています。観光庁が2016年11月30日にリリースした宿泊旅行統計調査によると、三大都市圏に宿泊した訪日外国人観光客数は、去年と比べて約1.4%アップと微増を記録。一方、地方部に宿泊した訪日外国人観光客数は、去年と比べ約7.8%アップとなっており、地方部を滞在先として選ぶ訪日外国人観光客が増えていること...
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<参考>
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2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
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