日本独自のアイドル文化と訪日外国人観光客の関係

東京の秋葉原と言えば訪日外国人観光客にとっても人気の観光スポットです。電化製品に加え、漫画、ビデオゲーム、カードゲーム、フィギュアなどのオタク向けアイテムに加え、メイドカフェなどを目的として秋葉原に訪れる訪日外国人観光客も多いですが、近年海外で人気となっている日本のアイドルグループ関連のグッズを目的として訪れる訪日外国人観光客も増加しています。こうした日本独自のアイドル文化と訪日外国人観光客の関係はどのようなものなのでしょうか?

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訪日外国人観光客に向けたアイドル公演が秋葉原で開催

日本では規模の大小を問わずに様々なアイドルイベント、コンサート、フェスが開催されています。8月19日に秋葉原で開催されたのは、訪日外国人観光客を対象にしたアイドル公演「Meet The IDOL in JAPAN」 です。訪日外国人観光客向けに日本のアイドル文化を発信することを目的としており、アイドル人気、アイドルを目的とした訪日プロモーションの一貫 と言えるものです。

「Meet The IDOL in JAPAN」は秋葉原のAKIBAカルチャーズ劇場で8月19日に2公演が行われました。チケットは前売り3,000円(税込)、 当日 3,500円(税込)、別途ドリンク代500円が掛かるというものですが、外国人の場合は無料招待 となり、外国人向けにアレンジされたオリジナル構成のライブとなりました。訪日外国人観光客に日本のアイドル文化独特の握手会やチェキ撮影会を楽しんでもらうため、やはり 外国人に限り、握手会、撮影会も無料 とされました。

また、SNSによる拡散を促進するため、ライブ中の撮影を解禁する (※日本の通常のライブ・コンサート・講演の場合写真撮影は禁止されているケースが多が、海外では写真や動画の撮影が出来るのが一般的)などの試みも行われました。なお、出演したアイドルは、パワフルでエネルギッシュなライブパフォーマンスが魅力の7人組アイドルグループ・アップアップガールズ(仮)と、エモーショナルかつ文化的要素にあふれた楽曲も人気の7人組アイドルグループ・転校少女歌撃団でした。

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訪日外国人観光客を対象に今までに開催されている主なアイドルフェス

訪日外国人観光客のみを対象としてアイドルフェスティバルというものは厳密には多くありませんが、訪日外国人観光客の集客にも意識をおいて開催されたアイドルフェスティバル はいくつか存在します。良く知られているものは下記の2つですが、規模でいうと「TOKYO IDOL FESTIVAL」が圧倒的に大きなフェスとなっており、「もしもしにっぽんフェスティバル」は海外でも高い評価を得ている「きゃりーぱみゅぱみゅ」、「中田ヤスタカ」などで知られるアソビシステム社のプロジェクトチームが主催するイベントです。

「TOKYO IDOL FESTIVAL」

2010年より開催されている日本最大規模のアイドルフェスティバル。女性アイドルグループを中心に多数の女性アイドルが出演するイベントで、出演アイドルの数では日本最大規模のアイドルイベントとされています。総来場者数は2015年に5万1481人、2016年に7万5978人、2017年に8万1378人 と増え続けており、2015年には訪日外国人観光客を500人無料招待するなど早くから訪日外国人観光客の受け入れに注目 してきました。

また、2014年には、ウォール・ストリート・ジャーナルのブログで、3大ロックフェス(フジロック、ROCK IN JAPAN FESTIVAL、サマーソニック)や東京JAZZと並んで 「日本で見るべき夏の音楽フェスティバル5選」 のひとつに選ばれています。

「もしもしにっぽんフェスティバル」

きゃりーぱみゅぱみゅ、中田ヤスタカなど現代のジャパニーズポップスを代表するアーティストで知られるアソビシステム社のプロジェクトチームが主催するイベント。毎年11月に東京体育館で開催され、世界で人気を集める「原宿カワイイ文化」をはじめとした日本のポップカルチャーを、東京から世界へ発信するライブイベント として2014年に発足したものです。

2014年の初開催では外国人を無料とし、およそ7000人を動員 しました。全体では2014年開催時に1万5000人、2015年には2万5000人を動員、東京開催以外でもニューヨークなどでワールドツアーを敢行。ファッション、音楽、フード、アニメなどジャパニーズポップカルチャーを世界に向けて発信してきました。

海外でのアイドル文化のPRでは「ジャパン・エキスポ」が圧倒的な知名度を誇るが、「ジャパンエキスポタイランド」も近年人気が高まっている。

「ジャパン・エキスポ」

「ジャパン・エキスポ」はJTS Group主催により2000年からフランス・パリやマルセイユ、アメリカ・サンマテオ等で開催されている日本文化の総合博覧会です。もともと日本文化を総合的に紹介するイベントとしてフランス人によって1999年に始まったもので、その当時の来場者数は約3000人。現在では25万人ほどを動員する国際的な博覧会 となっています。

日本政府もジャパン・エキスポには力を入れており、ジャパン・エキスポを 「世界最大規模の日本ポップカルチャーイベント」であるとして、外務省、経済産業省、観光庁とともに、この機会を最大限活用するため、相互に連携しつつそれぞれの強みを活かした出展を行っています。 アイドルに関しては、今年のイベントでは、日本でも高い人気を誇る女性5人組アイドル「わーすた」がアイドル代表として出演しています。

「ジャパンエキスポタイランド」

「ジャパンエキスポタイランド」は2017年に開催3回目となるアジア最大級の日本カルチャーの祭典です。2017年は日タイ修交130周年ということもあって、チュートリアルの徳井義実率いる・鴬谷フィルハーモニー、華道家の假屋崎省吾、youtubeで大きな話題となったピコ太郎なども出演。

一番の話題はAKB48が2年連続で出場したことですが、「ジャパンエキスポタイランド」は毎年ハロー!プロジェクトのアイドルが登場することでタイでも人気があります。今年の「ジャパンエキスポタイランド」にはアキシブproject、アップアップガールズ(仮)、FES☆TIVE、わーすた、PINK CRES.などが出演しています。

まとめ:日本でこうしたアイドルイベントを開催する場合、実際に訪日外国人観光客の集客に繋がるのか?

日本のアイドル文化と訪日外国人観光客との関係性を見ていくと、こうしたアイドルフェスは確かに訪日外国人観光客の集客には繋がっており、海外の博覧会でも日本のアイドルが高い人気を誇る ことが伺えます。一方、国内のイベントに関しては訪日外国人観光客を無料招待しているケースもあり、いざ日本人と同様のチケット価格で集客を行うとどうなるのか?といったデータはほとんどありません。

また、こうしたアイドルイベントを「コンサート」として捉えると、世界的に見ても日本の音楽コンサートのチケット代金は高い傾向にありますので(※海外では一流プロの演奏が、一般席であれば2000円程度で楽しめる場合も少なくない)、「もしもしにっぽんフェスティバル」のように、アイドルのコンサートだけではなく、日本文化の発信を行う都市型フェスという位置づけ で展開していくほうが、より効果的に多くの訪日外国人観光客を呼び込めると言えるでしょう。

海外の博覧会などでも多くの注目を集める日本の代表的なソフトコンテンツであるアイドル文化。その活用次第ではより多くの訪日外国人観光客を呼び込む起爆剤となりうるでしょう。

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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