ドイツ人の72%は休暇に海外旅行に出かける:「リラックス」「アクティビティ」を求める訪日ドイツ人の旅行トレンドで抑えるべき6つのポイント

完全無料 口コミアカデミー 「インバウンドの教科書」出ました! 国別・都道府県別データ・トレンドをカバー 見てみる

以前の記事でもご紹介したように 2016年に日本を訪れたドイツ人観光客の数は、過去最多の183,287人人 となっており2013年から右肩上がりで訪日ドイツ人観光客数は増え続けています。

他のヨーロッパ諸国出身の訪日外国人と比べると リピーター層が多い点 や、ビジネス関連での訪日が多い ことで知られる訪日ドイツ人は、これから日本のインバウンド市場において注目のターゲットとなっています。

今回は、ドイツ人観光客を集客・誘致するうえで必要なドイツ人の海外旅行動向を、世界最大級の旅行予約サイトExpediaが2017年3月30日から4月7日まで、同サイトのユーザーを対象に行った調査の結果をもとにご紹介します。

欧州圏で高い訪日リピート率の訪日ドイツ人

人数から言えば日本の

インバウンド対策にお困りですか?
「訪日ラボ」のインバウンドに精通したコンサルタントが、インバウンドの集客や受け入れ整備のご相談に対応します!
訪日ラボに相談してみる

インバウンドの最新情報をお届け!訪日ラボのメールマガジンに登録する(無料)

3.5回:ドイツ人が過去1年間で旅行した回数

ドイツ人が過去1年に旅行した回数(ヨーロッパ平均との比較):Expedia Media Solutions "EUROPEAN TRAVEL AND TOURISM TRENDS RESEARCH"より数値をグラフ化

ドイツ人が過去1年に旅行した回数(ヨーロッパ平均との比較):Expedia Media Solutions "EUROPEAN TRAVEL AND TOURISM TRENDS RESEARCH"より数値をグラフ化

ドイツ人は ここ1年間で、平均で3.5回旅行をしました(ヨーロッパ平均は3.7回)。 観光やバケーションを目的とした旅行の場合、平均は2.4回 となり、ヨーロッパ平均よりもわずかに少ない結果に。出張などビジネス関連での旅行となるとその回数は1.1回 となっておりヨーロッパ平均と同じ結果になりました。

62%:「リラックスすること」を目的に旅行したドイツ人の割合

ドイツ人が過去1年にした旅行の目的(ヨーロッパ平均との比較):Expedia Media Solutions "EUROPEAN TRAVEL AND TOURISM TRENDS RESEARCH"より数値をグラフ化

ドイツ人が過去1年にした旅行の目的(ヨーロッパ平均との比較):Expedia Media Solutions "EUROPEAN TRAVEL AND TOURISM TRENDS RESEARCH"より数値をグラフ化

調査対象となったドイツ人の間では、「リラックスすること」を目的とした旅行が人気であり、62%が同選択肢を回答しました。この数値は、ヨーロッパ平均より7ポイント多い数値です。

一方で、「観光」を目的に旅行するドイツ人はヨーロッパ平均と比較すると少なく、その差は9ポイントとなっています。

ドイツ人の間での、旅行の目的は人気スポットや景観を楽しむ「観光」ではなく、どちらかというと「リラックスすること」に重きを置いている点に関しては十分に留意するべきでしょう。

10日間:ドイツ人の平均的な旅行日数

直近1年間におけるドイツ人の旅行期間は平均で9.8日間でした。 ヨーロッパ平均が9.3日であるため ヨーロッパ基準であれば長い 日数です。

以前の記事でもご紹介したように、昨年の訪日ドイツ人観光客の滞在日数は、14.6泊でした。 この日数と比べるとやや短い結果になっており、日本に旅行したドイツ人は平均よりも長く休暇期間を取得していることがわかります。

72%:休暇中に国内ではなく海外に旅行したドイツ人の割合

直近1年間において、ドイツ人の72%は休暇取得時に、国外に旅行 しました。

この数は、ヨーロッパ平均を7ポイント上回る数値 であり、他のヨーロッパ圏の国と比較すると、ドイツ人は海外旅行に強い関心がある ことが把握できます。

今年1月からわずか3ヶ月で2,100万人増加…2017年1〜4月の全世界海外旅行者客数はなんと3.7億人

2020年の4,000万人の訪日外国人誘致を目指し、日本国内ではインバウンド観光市場に注目が集まっています。「外国人旅行客を日本に呼び込む」という観点から、日本国内の企業・自治体はさまざまなインバウンド誘致策に取り組んでいますが、そもそも世界規模での海外旅行市場は、どのようになっているのでしょうか?UNWTO(国連世界観光機関)は、2017年7月14日、2017年1月から4月までの世界における海外旅行市場に関してまとめたレポートを発表 しています。今回は、その模様をお届けします。目次『3億...

59%:ドイツ人のうち予算をもとに旅行先を決める人の割合

ドイツ人の旅行支出内訳:Expedia Media Solutions "EUROPEAN TRAVEL AND TOURISM TRENDS RESEARCH"より数値をグラフ化

ドイツ人の旅行支出内訳:Expedia Media Solutions "EUROPEAN TRAVEL AND TOURISM TRENDS RESEARCH"より数値をグラフ化

ドイツ人の59%は、観光地としての魅力など他の理由ではなく、旅行予算をもとに旅行先を決めているとのこと。

また、ドイツ人の旅行支出の内訳は上記のグラフの通りです。以前の記事でもご紹介したように、訪日旅行時においてドイツ人観光客は宿泊費に46.1%を支出しているため、日本に旅行する場合は、他の観光地に旅行する場合よりも宿泊費を多く落としている ことがわかります。

飲食費・ショッピング費用に関しても訪日旅行時の方が多く支出していますが、娯楽・サービス費に関しては、訪日旅行時にはわずか3%を占めるにとどまりますが、ドイツ人が他の観光地に旅行する場合、その場合は10%まであがります。訪日ドイツ人は他国観光時よりも娯楽にお金を使っていない ことも併せて把握できます。

ドイツ人は旅行先を決めるにあたって「アクティビティ」「気兼ねなく旅行できるかどうか」を重視する

ドイツ人の旅行先を選ぶにあたって重視すること(イギリス・フランスとの比較):Expedia Media Solutions "EUROPEAN TRAVEL AND TOURISM TRENDS RESEARCH"より数値をグラフ化

ドイツ人の旅行先を選ぶにあたって重視すること(イギリス・フランスとの比較):Expedia Media Solutions "EUROPEAN TRAVEL AND TOURISM TRENDS RESEARCH"より数値をグラフ化

Expediaの調査によると、ドイツ人が旅行先を決めるときに、もっとも重要な要素であると回答した選択肢は「旅行中にできるアクティビティ」 でした。回答者1,247人のうち194人が同選択肢を回答しました。他の調査対象国であるドイツ・フランスにおいても同選択肢は、多くの人が回答したものでした。

次に多かった選択肢は「一生に一度の体験ができるかどうか」 でした。175人のドイツ人が同選択肢を回答。

また、ドイツ人が旅行先を決める際に重視することとして特筆すべき点が、旅行中に「自由になんでもできるかどうか」を重視するという点。 同選択肢を回答したドイツ人はイギリス人・フランス人よりも多くなっています。

Expediaのもとのデータでは、”Feeling pampered during my vacation”がこの項目に該当します。pamperedは「甘やかす」「思い通りにする」「ご褒美をあげる」などの意味があり、ドイツ人は旅行中に金銭的・慣習的に気兼ねなく自由に何でも楽しめる観光地を求めているようです。

逆に、「価格の安さ」「お得感があるかどうか」との項目に関しては、イギリス人・フランス人と比較すると低い数値を記録 しています。

以上のことから、ドイツ人の間では多少費用がかさんでも、一生に一度の体験ができるようなアクティビティが充実しており、なおかつ自由に何でも楽しめる観光地を旅行先に選びやすい傾向にあることがわかります。

まとめ:ドイツ人観光客を集客するなら「アクティビティの質」が勝負に!

今回は、世界最大級の旅行予約サイトExpediaが2017年3月30日から4月7日まで同サイトのユーザーを対象に行った調査の結果をもとに、ドイツ人観光客を集客・誘致するうえで必要なドイツ人の海外旅行動向をご紹介しました。

同調査によると、過去1年間でドイツ人は平均3.5回旅行をしており、その中で国外に旅行したと答えたドイツ人の割合は72%にのぼります。

また、ドイツ人は、旅行先を決めるにあたって「値段の安さ」と割引やクーポンなど「お得さ」ではなく、一生に一度の体験ができるようなアクティビティの質を基に旅行先を選んでいることの併せて把握できます。 訪日ドイツ人観光客を誘致・集客する際には、参考にするとよいでしょう。

インバウンド対策にお困りですか?
「訪日ラボ」のインバウンドに精通したコンサルタントが、インバウンドの集客や受け入れ整備のご相談に対応します!
訪日ラボに相談してみる

中国人が海外旅行で使ったお金は総額26兆円!13億5,000万人が海外に旅行した2016年の世界の観光市場 知っておくべき数値をまとめました

2020年の4,000万人の訪日外国人誘致を目指し、インバウンド観光市場が盛り上がっています。「外国人旅行客を日本に呼び込む」という視点から、日本国内の企業・自治体はさまざまなインバウンド誘致策に取り組んでいますが、そもそも世界規模での海外旅行市場は、どのようになっているのでしょうか?UNWTO(国連世界観光機関)では、毎年、World Tourism Barometerというアウトバウンド・ツーリズム(世界の海外旅行)に関するレポートを発行しています。今回は、2016年の世界での海外旅行...

爆買い何故減速した?これからターゲットとすべきは欧州圏訪日客?

2020年の4,000万人のインバウンド誘致を目指し、インバウンド観光市場が盛り上がっています。「外国人旅行客を日本に呼び込む」という視点から、日本国内の企業・自治体はさまざまなインバウンド誘致策に取り組んでいますが、そもそも世界規模での海外旅行市場は、どのようになっているのでしょうか?UNWTO(国連世界観光機関)では、毎年、World Tourism Barometerというアウトバウンド・ツーリズム(各国からの海外旅行市場)に関するレポートを発行しています。前回は、2016年の世界で...

<参照>

中国SNS「RED(小紅書)」最新情報セミナー:訪日ラボ社内勉強会の内容を特別に公開します【訪日ラボ トレンドLIVE! Vol.6】

短時間でインバウンドが学べる「訪日ラボ トレンドLIVE!」シリーズの第6弾を今月も開催します!訪日ラボとして取材や情報収集を行う中で、「これだけは把握しておきたい」という情報をまとめてお伝えするセミナーとなっています。

今年も残りわずかとなりましたが、インバウンド需要はまだまだ好調をキープしている状況です。来年の春節や桜シーズンなど、訪日客が集まる時期に向けて対策を練っていきたいという方も多いでしょう。

今回もインバウンド業界最大級メディア「訪日ラボ」副編集長が、10〜11月のインバウンドトレンド情報についてお話ししていきますので、ご興味のある方はぜひご覧ください。

詳しくはこちらをご覧ください。

中国SNS「RED(小紅書)」最新情報セミナー:訪日ラボ社内勉強会の内容を特別に公開します【訪日ラボ トレンドLIVE! Vol.6】

【インバウンド情報まとめ 2024年11月前編】UberEats ロボット配達開始、万博需要見すえ大阪で ほか


訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月発行しています。

この記事では、主に11月前半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。

※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。

口コミアカデミーにご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。

詳しくはこちらをご覧ください。

UberEats ロボット配達開始、万博需要見すえ大阪で:インバウンド情報まとめ【2024年11月前編】

今こそインバウンドを基礎から学び直す!ここでしか読めない「インバウンドの教科書」

スマホ最適化で、通勤途中や仕込みの合間など、いつでもどこでも完全無料で学べるオンラインスクール「口コミアカデミー」では、訪日ラボがまとめた「インバウンドの教科書」を公開しています。

「インバウンドの教科書」では、国別・都道府県別のデータや、インバウンドの基礎を学びなおせる充実のカリキュラムを用意しています!その他、インバウンド対策で欠かせない中国最大の口コミサイト「大衆点評」の徹底解説や、近年注目をあつめる「Google Map」を活用した集客方法など専門家の監修つきの信頼性の高い役立つコンテンツが盛りだくさん!

→ 【無料】「インバウンドの教科書」を見てみる

完全無料 口コミアカデミー 「インバウンドの教科書」出ました! 国別・都道府県別データ・トレンドをカバー 見てみる

関連インバウンド記事

 

役にたったら
いいね!してください

この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客インバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!

プロモーションのご相談や店舗の集客力アップに