皆様こんにちは!株式会社ビヨンド代表の道越(みちごえ)です。
最近、色々な地方自治体の観光担当の方とお話しするのですが、「海外の人を呼びたい」「中華圏の人が多く来ているから、ターゲットは中華圏」などという、ざっくりとしかターゲットが設定されていないで、プロモーションをしている自治体さんが多いように思います。また企業も、「とりあえず欧米がかっこいいから欧米圏で」とか、なんとなくでターゲットを決めている企業さんも多いです。
今日は、プロモーション時のターゲティングの設定の重要さ と、ターゲットに対してのピンポイントでのプロモーション について、お話ししたいと思います。
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【訪日ラボは、8月5日にインバウンドカンファレンス「THE INBOUND DAY 2025」を開催します】
会場での開催に加え、一部講演ではオンライン配信(参加費無料)も実施!さらに、チケットを購入した方限定でアーカイブ配信も予定しています。
ご来場が難しい方や当日ご都合が合わない方も、この機会にぜひご参加ください。
ターゲットをざっくり決めていませんか?より細かくターゲット設定するほど、プロモーション時の効果が高まる!わからない場合はテスト検証もおすすめ
さて、冒頭でもお話ししたように、皆さんは情報発信・プロモーションを始める前に、ターゲットをしっかりと決めていますか?今現在、無差別にターゲティングしているインバウンド需要も、FITの個人客が増えるに連れ、自治体も企業もカスタマイズに向けて独自のターゲットを設定し、ピンポイントで彼らに刺さるコンテンツを発信するプロモーションが必要な時期が来ている かと思います。
そんな中。ターゲットを決める際に、ざっくり国やエリアのみではなく、自分たちの商品やサービス・地域のコンテンツがどのような人に刺さるのか、またはどのような人に来て欲しいのか、をまず考えてみましょう。 わからない場合は、テスト検証をしてみる事もオススメです。
国内のマーケティングでもそうですが、インバウンドでもプロモーションを早く、費用対効果よく成功させるには、ターゲットをざっくりではなく、住んでいる地域から、年齢、趣味嗜好、人物像まで細かく想定してコンテンツを発信していくことが重要 です。
<ターゲット想定する際の項目>
- 住んでいる国・都市・エリア
- 年齢
- 家族構成
- 趣味嗜好
- 経済レベルや職業など
- 日本に来る目的
- 行動パターン(よく海外旅行肉人か)
- 日本へ来るのはリピーターか初めてか
ざっとこれくらいは挙げられます。あとは、自分たちの持っているコンテンツやサービスに合わせてターゲットを設定していきましょう。
自社の商品/地域はどの国の人に人気がある?
■店舗や地方自治体の場合
今どこの国の人が多く来ているのか、また自分たちの持っている観光資源はどのようなものがあって、どこの国のどのような人に刺さるのか?また、自分の地域の周辺の地域にはどんな人が来ているのか?そこから連れてこれないか?
また今はこんなお客さんが多いけど、今後はもっとこんな人たちに来て欲しい。など。観光庁もたくさん毎年の訪日外国人の傾向や実数値のデータを発表していますので、是非参考にしてみましょう。
■商品・モノの場合
どこの国の人に一番人気がありそうなのか?どんな点が支持されているのか?どんな人に刺さりそうなのか?様々なオープンデータを調査して仮説を立ててみましょう。仮説を立ててみたら、いくつかの国や層の人に実際にテスト発信してみて反響や効果を見ることをお勧めします。
■代表的なものか、あるいはニッチなものか?
自社商品やサービスが代表的なものの場合は、初めて日本を訪れる旅行者も含め広く対象としても良いと思います。一方で、ニッチなモノやコト体験や商品は、何度も日本を訪れるリピーターが多い国や層に焦点を絞っていったほうが、確率が高そうですね。
ただ、商品的にたくさん来ている国だけではなく、これから来て欲しい欧米や東南アジアの人に反響がありそうなコンテンツや商品であれば、ターゲットとしても良いと思います。
欧米の人は日本の文化や歴史、自然や日本らしい風景などにとても興味を持つ傾向があります。自分たちの強みやコンテンツをもう一度考え直し、魅力をしっかりと洗い出し、訴求方法を考えていきましょう!
ちなみに、下記は電通総研さんが発表していた2016年度のデータです。
観光客全体の平均で見ると、「日本食を食べる」と回答する国が最も多く、2番目の「自然・景勝地観光」が2番目に続いています。需要が多岐に渡っている ことが伺えますね。
訪日観光客のトップ3カ国、中国、韓国、台湾を国別に比較してみると、日本食の人気が高いのは共通ですが、同じアジア圏でも、興味があるものが異なることが分かります。さらに、欧米諸国に地域が広がればより多様化します。
これらを理解した上で、企業や地域、自治体が、それぞれ自社の商品、サービスに合った正しいターゲット設定をして初めて、プロモーション費用に見合った高い効果が得られる真のグローバルインバウンドと言える のではないかと思います。
国だけでも、様々な需要の違いがありますので、自分のコンテンツごとに国やターゲットをしっかりと決めていきましょう。
ターゲットが決まったら、コンテンツをターゲットへピンポイントでPRしよう!Facebookのターゲティング広告は精度が高く世界中のターゲットにピンポイントで発信が可能!
ターゲットが決まったら、次はどのようにターゲットへ自分たちのコンテンツを届けていくかですね。インバウンドプロモーションで重要なのは、対象が世界になるので、不特定多数に一方的に発信するのでは、効果に繋がるまでの時間も費用も多くかかり、なかなか結果も見えてこない と思います。インバウンドプロモーションにおいては、設定したターゲットにいかにピンポイントで発信できるかということが、しっかり結果を出していく上ではとても重要 になります。
さて、そこでどういった手法やメディアを使えばいいのでしょうか?私もこの3年間色々な手法やメディアを試して来ましたが、一番効果に繋げていきやすいのは 圧倒的にFacebook だと思います。
何故かというと、まずは 実名制 であること、そして 世界中のユーザーを抱え、その世界中のユーザーの膨大な量のビッグデータを基に、かなり細かくターゲティングが出来る ので、日本にいながら 世界中の狙った国の狙った層のユーザへピンポイントでリーチができる からです。
Facebook広告のターゲティングの凄さについては、次回の記事でじっくりご紹介しようと思いますが、Facebookのターゲティングを使うとこのようなターゲティング配信が可能になります。
<Facebook広告で配信できるターゲティング例>
- 日本に来る可能性が高そうな台北に住む男性
- よく海外旅行に行く、子供を持つ30代女性
- 日本の美容に興味のある香港の富裕層女性
- 日本の観光に興味があり、自然や山に興味のあるアメリカ人男性
- よく海外出張に行くマレーシアの経営者男性
- 日本の観光サイトを見ているフランス人
また、“今いる場所”でのターゲティングも可能なので、下記のようなターゲティングも可能です。
- 今成田空港に着いた中華系外国人旅行客
- 自分の店の直径●キロ以内に入る英語圏旅行客
など・・これはほんの一例ですが、もっともっと細かく様々なターゲティング設定が可能です。Facebook広告では、ここまで絞り込んで訪日前・訪日中の外国人にピンポイントで訴求ができるのです。そしてこの精度が高いのがFacebookの凄いところなのです。ですので、私は限られたインバウンドプロモーション予算の中で、費用対効果の高いFacebookに是非取り組んでいただきたいと思います。
インバウンドプロモーションの秘訣は、いかに日本に来る前から情報発信をして、興味を持ってもらい“目的地・目的商品”にできるか 、ここにかかっているといっても過言ではありません。
その上で、しっかりターゲットを設定し、ピンポイントで発信することで、より短い時間で費用対効果高く成果に繋げていきましょう!
また、ターゲットがなかなか定まらない場合は、上記のFacebookターゲティングを使って、コンテンツを作り色々な国や層に配信テストをして見ることをお勧めします。
意外な国や層から、反響が出ることもありますし、簡単なアンケートをとってみると自分が思っていた商品ではなく、違う商品の方が反応が良かったり、色々なことが見えて来ますよ!アンケートの事例もまた今後紹介していきますね。
まとめ
上記のように、ターゲットを明確に細かく設定する事で、ピンポイントで配信することができ、発信するコンテンツもそのターゲットに合わせて刺さる訴求をどんどん検証していくことで、効果に繋がりやすくなります。限られた予算を有効に使い、より早く確実に効果を出すためにも、今一度しっかりターゲットを設定してみましょう!
次回は今回の内容を踏まえ、Facebookのターゲティング広告の精度の高さと効果について、最新の情報を含めご紹介していきたいと思います。次回もお楽しみに!
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【7/3開催】宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」
インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。
本イベントでは「顧客への情報アピール」「顧客体験(ゲストエクスペリエンス)」「運営のデジタル化」など、施設運営に必要なをテーマを、市場の最前線を走るエキスパートたちが集結。お客様が施設を見つける「旅マエ」から、実際に滞在する「旅ナカ」まで、あらゆるフェーズにおける最新戦略と成功事例を徹底解説します。
<本セミナーのポイント>
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詳しくはこちらをご覧ください。
→宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」【7/3開催】
【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
<こんな方におすすめ>
- インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
- 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
- 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
- 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
- インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
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詳しくはこちらをご覧ください。
→「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年6月後編】
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