こんにちは。株式会社Gear8です。日本では紅葉シーズン到来、あちこちで外国人観光客が写真を撮っている姿を見かけますね。SNSに写真や動画をアップすること、ライブ配信をすることが日常的なタイ人にとって、日本旅行中や普段より一層投稿が増えます。
東南アジアの中でも特に写真好きと言われるタイ人。今回はタイ人が日本旅行の際に撮影した写真の中を参考に、「タイ人が日本でどんな写真を撮りたいのか」 を探っていきます。来期のタイ人向けパンフレットやウェブ・サイトのビジュアル選定にも参考にもしてみてください。
【訪日ラボは、8月5日にインバウンドカンファレンス「THE INBOUND DAY 2025」を開催します】
会場での開催に加え、一部講演ではオンライン配信(参加費無料)も実施!さらに、チケットを購入した方限定でアーカイブ配信も予定しています。
ご来場が難しい方や当日ご都合が合わない方も、この機会にぜひご参加ください。
「絶景」と、「自分が素敵に映る絶景」のどちらも求めている
息を呑むような大自然、この瞬間にしか見ることのできない風景など、日本人でも感動する日本の風景に、同じように外国人も感動しています。その絶景の写真を撮影するのはもちろんのことですが、タイ人観光客のポイントとしては絶景だけでなく「自分も一緒に写って素敵かどうか」がSNSに投稿する上でポイントだとよく言われます。
訪日リピーターでなおかつカメラ女子のタイ人女性に「最近の日本旅行でお気に入りの写真・SNSでの反響が大きかった写真」を見せてもらいました。
1)
ひまわり畑のひまわりの素敵さも良いのですが、広大なひまわり畑を一望する写真より 「自分と比べてこんなに大きい!」という一言と共にこの写真を投稿したほうが、「こんなに大きなひまわりがあるのはどこ?」とフォロワーの反応も良かった とのこと。
2)
とてもタイ人観光客が好きそうな一枚です。日本らしい紅葉と自分、そして落ち葉を持っているのが観光している写真というよりナチュラルで真似したくなります。ポイントは、「画像検索をしても見ることの出来ない写真」 。写真好きなタイ人はそもそも写真撮影のスキルが高く、構図やポジション、そしてライティングにこだわります。彼らがSNSで投稿している写真をこまめにチェックしてみると、タイ向けのプロモーションビジュアルのヒントになります。
3)
観光パンフレットやSNSで広告配信をする時、つい’ファインダーの向こう側’に見える様子をメインビジュアルに使ってしまいがちですが、この写真のように 「撮影している瞬間」や「カメラを持っている写真」、「スマホの画面の様子」が定番化 していて人気なのもタイの特徴といえます。
タイ人観光客が日本旅行中にセルフィー(自撮り)をするタイミングは?
いつでもどこでもセルフィー(自撮り)をしているイメージのあるタイ人観光客。日本旅行中のタイミングを聞いてみると、
- 友人に報告するポイント(到着・ご飯を食べる時・買い物をする時など)
- ライティングが良い時(ライティングがドラマティックだったり、肌が綺麗に見えそうな明るいときなど)
という声が上がりました。フォロプロップスやインスタフレーム、顔ハメパネルが写真撮影とSNS投稿のきっかけには なっていない ということがわかります。ライティングというのも確かにセルフィー写真では顔の印象がメインなので、暗いところで撮影することより明るい方が撮影している様子をよく見かけます。
#タイ人訪日リピーターは次の日本旅行ではこういう写真を撮ってみたい!
タイ人観光客が写真を撮りたいと思うのはどんな風景なのでしょうか?訪日経験回数が違うと「日本で撮りたい写真」の種類も違うことが分かりました。
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訪日回数10回以上(留学経験あり):「祭りの人々」「ストリートミュージシャン」「日本らしい家屋」
- 非日常を撮りたいというより、日本の日常、日本人にとっては当たり前の風景に興味が高いと言えます。
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訪日回数3回以上(全て旅行):「雑踏の中の自分」「水族館のトンネルの中と自分」
- 日本人の中に溶け込んでいる自分を撮りたいという意見でした。スーツ姿のサラリーマンが多い駅なども該当するようです。
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訪日回数ゼロ (日本旅行未経験):「風景」「日本料理」
- 日本でセルフィーしたい、とにかく全部写真を撮りたい、日本にいる自分の写真をとりたいというイメージがあるようです。
訪日経験や日本への知識の差により、撮ってみたい写真にもかなり違いが出てきます。FIT(個人旅行客)の訪日リピータータイ人に対してプロモーションする場合は、単なる風景の写真だけではひびきにくいといえるのではないでしょうか?
ちなみに、訪日経験に関係なく、大人気インフルエンサーpimthaの構図を真似たいタイ人も多数いるので、インフルエンサーの写真の特徴を見るのも勉強になります。
10月のタイ人はここでもセルフィー&インスタにアップ
10月は前回の記事でお伝えしたとおり前国王の葬儀で悲しみの中にあるタイですが、現在タイ人のInstagramに頻繁にアップされるのは お参りに行ったことを伝えるセルフィー です。
タイ前国王ラマ9世の国葬に伴い発表された広告ガイドラインとは?タイ人観光客をお迎えする企業のインバウンド集客において心がけたいこと
タイ前国王ラマ9世(プミポン国王)が崩御されてから1年が経過しました。深い悲しみに包まれたタイの人々の様子が連日報道されたのが印象にある方も多いと思います。当時は自粛モードとなったタイ、お祝い事や式典をはじめ、インバウンド関連のイベントも延期になりました。ラマ9世(プミポン前国王)がタイ国民にとっていかに大きな存在であったのかを痛感しました。今月10月26日の火葬に伴い、タイのメディアエージェンシー協会(MAAT)から、広告自粛のガイドライン が発表されました。タイ人観光客向けにタイ語でS...
この行動からも、タイ人にとってセルフィー&インスタにアップという一連の行動が日常的なもの であるかがわかると思います。誰かに報告する時に写真で伝える、というのが一般的と言えるかもしれません。
SNSで話題のタイ人観光客にとってアツい場所になるには?
立入禁止の場所に外国人観光客が入って写真を撮影することが問題になることがありますが、立入禁止スポットとして有名になってしまってはもったいないです。タイ人観光客が撮影したい写真はどんなものなのかを知った上でフォトスポットを設置したり、どこから撮る写真がおすすめかを教えてあげることが出来ます。
花畑の中でのショットも大人気です。このような写真を撮りたいと思って訪れた観光地で、NGばかりだと残念になってしまう気持ちは理解できますよね。もちろん危険な場所や入ってはいけない場所があるのは事実なので、注意喚起と別のフォトスポット提案をセットでしてみる のはいかがでしょうか?
また、「検索しても出こない写真」を撮りたい、と思っているのがリピーターのタイ人観光客の特徴 です。現地セールスや現地媒体への掲載時に、検索するとだれても見ることのできる画像を使ってプロモーションし続けるのはもったいない といえます。訪日に興味のあるタイ人に対し、ある程度の知名度が出来てきた場合は「検索しても出てこない写真」にこだわってパンフレットを作成するのもよいかもしれません。
【7/23開催】育成だけではガイドは増えない!地域の魅力を最大化させる『ローカルガイド』を増やす打ち手とは
本セミナーでは、インバウンド観光における地方誘客や地域消費拡大の鍵として、「ローカルガイド」の可能性に焦点を当てます。
観光地では今なお、多言語で地域の歴史や文化を伝えられるガイドが不足しており、「訪日外国人の受け入れ体制が十分とはいえない」と感じている自治体も多いのではないでしょうか。
そこで注目されているのが、地域に根ざした人々が観光客を案内する「ローカルガイド」です。
2018年の法改正により、国家資格がなくても有償でガイドができるようになり、地域住民や移住者など、さまざまな人がローカルガイドとして活躍できる時代となりました
誰もがガイドになれる今だからこそ、地域の魅力を正しく伝え、訪日外国人に満足してもらえるガイド人材がこれまで以上に重要になっています。質の高いローカルガイドを増やせば、インバウンドの消費を促進し、地域経済への波及効果も大きく期待できます。
本セミナーでは、株式会社羅針盤と株式会社movが共催し、インバウンドを地域でどう受け入れ、地域の魅力をどう伝えるか。そのために欠かせないローカルガイドを増やすための具体的な打ち手や、現場での実践例を詳しくご紹介します。
<セミナーのポイント>
- いま注目のローカルガイドについて学べる!
- 地域としてインバウンドをどのように受け入れられるのかがわかる!
- インバウンドの満足度や消費を高めるための地域の魅力の伝え方について学べる!
詳しくはこちらをご覧ください。
→育成だけではガイドは増えない!地域の魅力を最大化させる『ローカルガイド』を増やす打ち手とは【7/23開催】
【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
<こんな方におすすめ>
- インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
- 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
- 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
- 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
- インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
【インバウンド情報まとめ 2025年7月前編】「予言」の日7/5終了で訪日需要戻るか、6月の香港からの訪日客は33%減 ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に7月前半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
※口コミアカデミーにご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。
詳しくはこちらをご覧ください。
→「予言」の日7/5終了で訪日需要戻るか、6月の香港からの訪日客は33%減 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年7月前編】
今こそインバウンドを基礎から学び直す!ここでしか読めない「インバウンドの教科書」

スマホ最適化で、通勤途中や仕込みの合間など、いつでもどこでも完全無料で学べるオンラインスクール「口コミアカデミー」では、訪日ラボがまとめた「インバウンドの教科書」を公開しています。
「インバウンドの教科書」では、国別・都道府県別のデータや、インバウンドの基礎を学びなおせる充実のカリキュラムを用意しています!その他、インバウンド対策で欠かせない中国最大の口コミサイト「大衆点評」の徹底解説や、近年注目をあつめる「Google Map」を活用した集客方法など専門家の監修つきの信頼性の高い役立つコンテンツが盛りだくさん!