全国で進む「駅ナンバリング」さらにその先に求められる「駅」のインバウンド対策

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訪日外国人にとって複雑でわかりにくいと言われる日本の駅、電車システム。海外の掲示板、インターネット上でも「ダンジョン」として紹介されることもある新宿や、ヒカリエのオープン&副都心線開通などで近年複雑化が加速した渋谷など、駅構内の作りがわかりにくいという事に加えて、漢字に加えて小さな英語表記しかない駅名表示も外国人にとってはわかりにくいものです。

こうした駅名表示をわかりやすくすることを狙って導入されているのが 「駅ナンバリング」 です。2004年から導入している 東京メトロ に続き、昨年から JR東日本 が導入を開始、今後はJR西日本も導入を予定しています。全国で進む「駅ナンバリング」そしてさらにその先に求められるインバウンド対応を見てみましょう。

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駅ナンバリングとは:訪日客にもわかりやすい表記に

日本語、英語表記の駅名ではわかりにくい場合があるとして、訪日外国人をはじめとして、誰にでもわかりやすく駅を利用してもらう事を目的として、それぞれの駅に対してアルファベットや数字をふることを駅ナンバリングといいます。

ナンバリングに関しては路線ごとに若干ルールが異なっていますが、基本的には 路線記号をアルファベット1文字から2文字で表記、駅番号を2桁の数字で表記する ものが一般的です。例えば、冒頭でも触れた副都心線では、始発の和光市には「F01」つまり「F」=副都心線の「01」=始発という番号が、そして終点の渋谷には「F16」というナンバーがふられています。

なお、JR東日本の場合は多くの路線が乗り入れる駅については、それぞれの路線記号や駅番号とは別に、アルファベット3文字からなる「スリーレターコード」を表記するというルールとなります。これは例えば新宿では「SJK」、秋葉原であれば「AKB」などという形で定められています。

駅ナンバリングを日本で最初に導入したのは「横浜市営地下鉄」

訪日外国人にとっての使いやすさを考慮して導入が進む「駅ナンバリング」ですが、これを全国で最初に導入したのは横浜市営地下鉄です。横浜市営地下鉄では、2002年のFIFAワールドカップ日韓大会に合わせて しました。

その後、東京メトロ、名古屋市営地下鉄などが2004年に導入しており、JR東日本は2016年10月より、首都圏エリア276駅で本格的に導入を開始。JR西日本は来年3月に近畿エリアの12路線のべ300駅での導入を予定しています。全国では大手私鉄においては全社で導入されており、JRの場合はJR東海、JR九州以外では導入が進んでいます。

インバウンド対応は駅ナンバリングだけでは不十分

訪日外国人にもわかりやすいように、という事で進められている駅ナンバリングですが、実際に利用シーンを考えると駅ナンバリングだけでインバウンド対応は十分とは言えません。 駅ナンバリングは、同一路線内を移動する場合においては「現在M16(丸の内線の銀座駅)だから、次に降りるのはM25(丸の内線の池袋駅)」という形で、どの駅で降りるのか、乗り換えるのかを理解する上で確かに便利です。しかし訪日外国人目線でインバウンド対応を考えた場合、最も重要なのは 駅構内、プラットフォーム内での乗り換え案内の充実 でしょう。

各社が実施する訪日外国人にもわかりやすい駅づくり

駅構内でどのように乗り換えを行えば良いのか、どの出口から出れば良いのかといった訪日外国人の不安を解消するために、各社では様々な取組を進めています。

JR東日本では「Route Finder(ルートファインダー)」や駅構内表示に工夫

JR東日本では 「Route Finder(ルートファインダー)」 という日本語、英語、中国語、韓国語に対応したタッチパネル式の乗換案内端末を導入しています。この端末には乗換案内以外にも観光地案内機能なども内蔵されています。

また、駅構内表示においては、複数線への乗換が出来る複雑な駅などでは 路線のカラーとプラットフォーム番号を大きく表示 し、遠くからでも「山手線は黄緑、14番ホーム」などとわかるようにしています。さらに、訪日外国人利用者のニーズに対応したサービス提供を行う 「JR EAST Travel Service Center」 なども開設しています。

東京メトロは多言語化とピクトグラムによる わかりやすい案内表示を提供

東京メトロでは 駅の案内看板、表示を日本語、英語、中国語、韓国語の4ヶ国語に対応 しており、出口案内表記も日本語と英語で行うなどわかりやすさに努めています。また ピクトグラム を利用し、券売機の場所がわかりやすい案内にするなどの工夫も見られます。

さらに、新宿駅のほか銀座駅、表参道駅、渋谷駅に設置してある旅客案内所では、英語を話せるスタッフが常駐、タブレット端末を利用し、4か国語での案内を実施しています。

東京都交通局ではタブレット端末を活用

東京都交通局では タブレット端末を活用 して、乗車案内や周辺案内などをサポートするコンシェルジュを配置しています。大江戸線新宿駅、新宿西口駅は、訪日外国人への対応が特に多いといいます。

京王電鉄はわかりにくい乗り換えに対して誘導サインを床面に設置

京王電鉄では京王線新宿駅から都営新宿線・大江戸線への 乗り換え誘導サインを床面に設置 することで、視覚的に非常にわかりやすい乗換誘導サインを実現しています。

まとめ:今後各地で増加すると予想される訪日外国人に向けて、駅という空間全体でのインバウンド対策に期待

今回例として取り上げた「駅ナンバリング」、インバウンドへの取組みに見てとれるように、鉄道各社では様々なインバウンド対策を進めています。しかし訪日外国人が道を聞いたり、乗換えの仕方、運賃などを尋ねるのは、駅にいるガードマン、警察官、駅直結のデパートのフロント職員である可能性もあります。こうした駅とは直接的に関係のない人達も巻き込んでインバウンド対策を進めることも、今後は求められていくでしょう。

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<参考>

【2023年インバウンド最新動向を予測】国・地域別デジタルマーケティング戦略


2022年10月からついに入国者数の上限撤廃、短期滞在者のビザ免除等が実施され、訪日観光が本格的に再開されました。

未だ"完全回復"には至っていないものの、観光地によってはすでに多くの訪日外国人観光客が訪れているところもあり、「インバウンド対策」への関心が急速に高まっています。

では、今やるべきインバウンド対策とはなんでしょうか。そしてそれを国・地域別に見ると、どういった違いがあるのでしょうか。

インバウンド対策を何から始めたら良いか悩んでいる方や、インバウンドの最新動向を知りたい方向けに

  • 最新の訪日観光の状況や今後の予想
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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客のインバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!