こんにちは、トレンドExpressです。
もう1か月も前のことですが、10月頭の国慶節の旅行動向では「独身男性」の旅行も多く、また有名な11月11日の「ダブルイレブン」はもともと独身者のためのセールでした(中国では1が沢山並ぶ「1111」の日をもともと「独身の日」と呼んでいました。)
来月はクリスマス、自分のためにプレゼントを買う方もいるのではないでしょうか。中国でも「自分へのプレゼント」盛り上がるかもしれません。そこで今回は中国のSNSで「日本で買いたい」とつぶやかれているアイテムのランキングをご紹介します。
対象SNS:新浪微博
集計期間:2017年10月25日〜31日
【訪日ラボは、8月5日にインバウンドカンファレンス「THE INBOUND DAY 2025」を開催します】
会場での開催に加え、一部講演ではオンライン配信(参加費無料)も実施!さらに、チケットを購入した方限定でアーカイブ配信も予定しています。
ご来場が難しい方や当日ご都合が合わない方も、この機会にぜひご参加ください。
訪日中国人が日本で「買いたい」トップ10
1位「アイライナー」、2位「無印良品文房具」、3位「雪肌精」、4位「CCクリーム エアリーフィニッシュ リミテッドキット」、5位「東京ばな奈」となりました。文房具やお菓子など 誰かと分け合える品物 もランクインしていますが、化粧品や6位「ワコール 女性用下着」や「CSIO BABY-G」など「自分のため」と考えられるアイテムが並びます。
無印良品は「消費でない贅沢」のアイコン
2位の「無印良品 文房具」ですが 実は無印人気は文房具に留まりません。 23位には「無印良品 化粧水・敏感肌用」が、59位には「無印良品 服飾」がランクインしています。
無印良品の微博公式アカウントのフォロワー数は 57万 。毎日複数の投稿で商品の特徴や「無印のある生活」の魅力が発信されています。
「無印ブランド」といえばシンプルでいながらスタイリッシュ、飽きの来ないデザインですが、中国人消費者にとってなぜ魅力的に映るのでしょうか。クチコミを見てみると 「くつろぎ」「効率を求めない」「消費でない贅沢をしている気持ちになれる」 といったキーワードが見えてきました。
まずは東京の無印良品のクチコミです。「東京での過ごし方、秋葉原の電気屋さんで最先端のテレビをウィンドウショッピング、毎晩サワーを飲む、愛する無印良品、暗くなり始めた空に光をともすスカイツリーを望む…」という投稿ではMUJICAFEでくつろぐロングヘア—の女性の姿が投稿されています。
望外な金額をかけた豪勢な旅行ではなくても余裕のある時間の過ごしていること、一瞬しか見られない景色を眺めるというぜいたくを味わっていることが伝わってきます。この旅行のワンシーンに登場する「無印良品」は、こういう 「あくせくしない」スタイルの代名詞 となっているのかもしれません。
現地の店舗にもその雰囲気が現れています。「上海の無印良品で『自然の詩』の展示を見た」という投稿では、小さな木の葉が染められ、整列している作品の様子が伝えられています。「実利を求めない」芸術作品は、見る人を魅了するデザインと実用性を備え「効率だけを追求しない」無印良品のスタイルとどこか重なる部分があるようです。
今中国人が大切にしたいのは…眠り?
さてそんな無印良品で次に注目されそうな商品は何でしょうか。
「お金が入るとすぐ無印で買い物してしまう。布団カバーのシンプルな感じ、すごい好き。 キッチン用品は見た目が素敵すぎる。ペンは今度買おう…」「無印良品の ベッド回りのグッズ はぜーんぶほしい!」という口コミがありました。
「買いたい」ランキングでは文房具、化粧水、服飾と単価の低い順にランクインしていますが、今回口コミを調べたところ、「寝室」や「キッチン」といった、プライベートな空間で無印を使いたい… という意欲が見えてきました。
また今後無印のライバルとなりそうなブランドも口コミから見えてきます。「ニトリ の天猫ショップを見つけた!歓喜!日本に行って無印より人気だと気づいたんだ。私の趣味は寝ること!枕とふとんとパジャマが大切。」という書き込みがあります。
経済的な豊かさを手に入れた後、目線が行くのは「健康」。中国発のIT企業「シャオミ」は腕につけるフィットネスバンドを販売していますが、ウェアラブル端末の出荷台数に関する調査で今年の第2四半期(4~6月)にAppleを抜き初の1位になったそうです。この端末ではもちろん睡眠時間も測定できます。健康に直結する「眠り」の質を上げることに、中国人はこれからも関心を払っていくことでしょう。ECにも進出したニトリですが新浪微博のアカウントフォロワーは現在2万。「健康意識」の高まりに乗って、寝具市場で無印良品を追い上げ追い越すことができるのでしょうか。
(数字はすべて2017年11月17日現在)
<参考>
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【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
<こんな方におすすめ>
- インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
- 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
- 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
- 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
- インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
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