【たった3ステップ】その動画 訪日客に通じる?映像文法が整ったインバウンド動画かを確認する方法:なぜピクサー映画は世界共通でウケるのかを踏まえて解説

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こんにちは。Ad Arch(アドアーチ)株式会社の白川です。

今回は、以前紹介した映像文法についての話を交えながら、そのインバウンド動画が訪日外国人に通じるかどうか、つまり映像文法が整った動画かどうかをチェックする方法についてご紹介します。

インバウンド向けPR動画を作る上で、絶対に知っておくべき「映像文法」とは

現在、多くのインバウンド向け動画は、英語・中国語(北京語/簡体字)・日本語の3ヶ国語で展開されることが多くなっています。しかし、世界には多数の言語があり、英語・中国語(北京語/簡体字)をおさえたとしても、言語が伝わらない国々が多くあります。日本政府観光局(JNTO)による訪日外国人観光客数は、上位10カ国までの国が、それぞれ異なる言語を使用しており、それら一つ一つの国に言語展開することは様々な理由から難しく、インバウンド動画プロモーションの言語展開対象言語を限定せざるを得ない状況となってい...


【訪日ラボは、8月5日にインバウンドカンファレンス「THE INBOUND DAY 2025」を開催します】

会場での開催に加え、一部講演ではオンライン配信(参加費無料)も実施!さらに、チケットを購入した方限定でアーカイブ配信も予定しています。

ご来場が難しい方や当日ご都合が合わない方も、この機会にぜひご参加ください。

はじめに。私が経験した映像言語

10数年前の個人的な話となりますが、私は以前アメリカで映画留学をしていた時期があります。恥ずかしながら英語は十分に喋れない状態で、ただ第一線の映像/映画制作の現場を見たいという、勢いだけの留学でした。

しかしながら、「英語が満足に使えない私」だからこそ、多国籍メンバーの中での制作活動で「映像は言葉を超えた共通言語」と実感しました。英語やその他の言語が喋れなくとも、また彼らも日本語が理解出来なくとも、映像を撮影すること、視聴することで お互いが何を表現したいか不思議と理解できた のです。

そのような経験から、視覚・聴覚を刺激する表現方法である映像は、まさに第三の言語 と言っても良いと考えています。

共通言語としての映像と、その活用方法

年々増加する訪日外国人観光客数ですが、彼らの国籍・人種・文化は多種多様です。2017年9月 訪日外国人数の統計(出典 日本政府観光局/JNTO)を見ても、上位10位までで9ヶ国語。(韓国語/北京語/広東語/タイ語/英語/マレー語/インドネシア語/フィリピン語/ベトナム語)、20位までで16ヶ国語もの言語で構成されています。

共通言語として「英語」がありますが、母国語と第二言語での理解の差が大きく、また、このような状況下において全ての言語に対応するには、多額の費用が発生します。

そこで活用できるのが動画です。いかにインバウンドプロモーションに動画というコンテンツが適しているかは、こちらの記事も参照下さい。

今のインバウンドプロモーション成功の秘訣は「動画プロモーション」にあり!モノ消費からコト消費へシフトしたことで「疑似体験」コンテンツが刺さる

こんにちは、Ad Arch(アドアーチ)の白川です。近年インバウンドの注目がモノからコト、つまり体験やサービスへと移り変わっています。これら、コトをPRするには動画プロモーションが最も有効であること。そして、コトについて動画プロモーションを行う上でのコツを紹介します。目次映像・動画は疑似体験のコンテンツ海外から日本の目的地に足を運ぶキッカケ作りコトを中心としたインバウンド向け動画PRのコツタイプ1:【疑似体験度100%】カメラ=視聴者の体験を前面に出し、極限まで手を加えない動画タイプ2:【...

インバウンド動画を活用すべきは地方自治体だけじゃない!訪日客が必ず使う「ホテル・旅館」こそオフィシャルな動画配信でプロモーションすべし!

こんにちは、Ad Arch(アドアーチ)の白川です。訪日外国人観光客が年々増加しており、みずほ総合研究所の調査によれば、本年2017年の訪日外客数は2,800万人 とも言われています。訪日外国人観光客の主な目的は、「日本での観光」となりますが、その観光業においてより動画を活用すべき業界 をご紹介します。目次私が考える、インバウンド需要の拡大と動画を活用すべき業界「国内観光の動画PR=TV番組」が長く続いた反動一般人が発信する情報と、オフィシャルで発信する情報の違いとは動画でオフィシャル情報...

理想的なインバウンド動画かどうか、映像文法・構成のチェック方法

ここで動画を制作するにあたり、理想的な構成と判断するための方法をご紹介しましょう。動画そのものを3段階で確認を行い、適切に情報が伝わっているかを判断する方法です。

  • チェック①:(音無しで)視覚のみで理解できるかチェック→視覚情報
  • チェック②:(映像無しで)聴覚のみで理解できるかチェック→聴覚・言語情報
  • チェック③:(映像/音双方で)視聴し、より理解が深まるかチェック

重要度は ①(視覚情報)が最も高く、視覚のみでストーリーや言いたいことが理解できる構成であると、その動画コンテンツはほぼ成功 となります。視覚情報を満たすと、まだ文字が読めない小さな子供から言語の異なる外国人観光客まで、幅広い層の理解を得ることが出来ます。

インバウンド動画制作において、この視覚での理解を満たす映像文法こそが、攻略の鍵になります。加えて、需要の多い各言語で、情報を整理することで、より視聴者の理解を得られる構成となります。

視覚のみで理解できるコンテンツとは

では、視覚のみで理解できるものとは、どういう物でしょうか?少しジャンルが異なりますが、Pixarアニメーションのショートフィルム が非常に良い例となります。

私たちでは全く理解できない鳥の言葉でストーリーが進行していきます。一方で、登場する鳥たちの動きや表情、カット構成を見ることで、全世界・年齢問わずストーリーを理解することができます。

本映像の視聴対象者は全世界。視聴者を限定しない面でも、視聴対象母数が多いことでファンの獲得に繋がり、彼らPixarの躍進の原動力にもなっています。

pixarをはじめ、アメリカ映画業界が「世界の映像コンテンツの最前線」を走り続けている理由の一つに、このような「グローバル向けの動画制作」があると考えられています。

インバウンド向け動画制作は対象者が世界です。言語・文化の異なる日本以外の国から訪れる、訪日外国人観光客に向けて情報を発信する際は、複雑な訴求内容であればあるほど、視覚のみで理解が出来るよう構成を作る必要があります。

さいごに。視覚情報だけで理解が深まる丁寧な動画表現を。

インバウンド動画制作において視覚情報を丁寧に発信することが、言語・文化を超える鍵であると言えます。まず、音を消してみて画のみで理解を深めることができるか?のチェックを推奨します。

【7/3開催】宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」

インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。

本イベントでは「顧客への情報アピール」「顧客体験(ゲストエクスペリエンス)」「運営のデジタル化」など、施設運営に必要なをテーマを、市場の最前線を走るエキスパートたちが集結。お客様が施設を見つける「旅マエ」から、実際に滞在する「旅ナカ」まで、あらゆるフェーズにおける最新戦略と成功事例を徹底解説します。

<本セミナーのポイント>

  • 変わりゆく市場の状況と、今後注目のトレンドを把握できる
  • 旅マエの顧客行動を理解し、集客・予約率アップのヒントが得られる
  • 旅ナカの接客品質を高め、顧客満足度向上に繋がる実践的な対応を学べる
  • 各分野の専門家から、ビジネスを加速させる具体的な戦略や成功事例が聞ける

詳しくはこちらをご覧ください。

宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」【7/3開催】

【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」

2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。

「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。

初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。

参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。

<こんな方におすすめ>

  • インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
  • 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
  • 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
  • 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
  • インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
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【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか


訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。

この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。

※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。

口コミアカデミーにご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。

詳しくはこちらをご覧ください。

「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年6月後編】

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この記事の筆者

Ad Arch

Ad Arch

Ad Arch(アドアーチ)株式会社 代表取締役兼プロデューサー 白川 裕喜。国内外での映像制作経験より、人種・国籍・文化を超えた理解を得るグローバルスタンダードな映像制作を拡げる試みを行っている。外国人映像クリエイターとの共同制作やインバウンド制作実績から得た事例、動画プロモーションのコツを発信します。

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