【たった3ステップ】その動画 訪日客に通じる?映像文法が整ったインバウンド動画かを確認する方法:なぜピクサー映画は世界共通でウケるのかを踏まえて解説

著者:Ad Arch
公開日:2017年12月13日

こんにちは。Ad Arch(アドアーチ)株式会社の白川です。

今回は、以前紹介した映像文法についての話を交えながら、そのインバウンド動画が訪日外国人に通じるかどうか、つまり映像文法が整った動画かどうかをチェックする方法についてご紹介します。

インバウンド向けPR動画を作る上で、絶対に知っておくべき「映像文法」とは

現在、多くのインバウンド向け動画は、英語・中国語(北京語/簡体字)・日本語の3ヶ国語で展開されることが多くなっています。しかし、世界には多数の言語があり、英語・中国語(北京語/簡体字)をおさえたとしても、言語が伝わらない国々が多くあります。日本政府観光局(JNTO)による訪日外国人観光客数は、上位10カ国までの国が、それぞれ異なる言語を使用しており、それら一つ一つの国に言語展開することは様々な理由から難しく、インバウンド動画プロモーションの言語展開対象言語を限定せざるを得ない状況となってい...

はじめに。私が経験した映像言語

10数年前の個人的な話となりますが、私は以前アメリカで映画留学をしていた時期があります。恥ずかしながら英語は十分に喋れない状態で、ただ第一線の映像/映画制作の現場を見たいという、勢いだけの留学でした。

しかしながら、「英語が満足に使えない私」だからこそ、多国籍メンバーの中での制作活動で「映像は言葉を超えた共通言語」と実感しました。英語やその他の言語が喋れなくとも、また彼らも日本語が理解出来なくとも、映像を撮影すること、視聴することで お互いが何を表現したいか不思議と理解できた のです。

そのような経験から、視覚・聴覚を刺激する表現方法である映像は、まさに第三の言語 と言っても良いと考えています。

共通言語としての映像と、その活用方法

年々増加する訪日外国人観光客数ですが、彼らの国籍・人種・文化は多種多様です。2017年9月 訪日外国人数の統計(出典 日本政府観光局/JNTO)を見ても、上位10位までで9ヶ国語。(韓国語/北京語/広東語/タイ語/英語/マレー語/インドネシア語/フィリピン語/ベトナム語)、20位までで16ヶ国語もの言語で構成されています。

共通言語として「英語」がありますが、母国語と第二言語での理解の差が大きく、また、このような状況下において全ての言語に対応するには、多額の費用が発生します。

そこで活用できるのが動画です。いかにインバウンドプロモーションに動画というコンテンツが適しているかは、こちらの記事も参照下さい。

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理想的なインバウンド動画かどうか、映像文法・構成のチェック方法

ここで動画を制作するにあたり、理想的な構成と判断するための方法をご紹介しましょう。動画そのものを3段階で確認を行い、適切に情報が伝わっているかを判断する方法です。

  • チェック①:(音無しで)視覚のみで理解できるかチェック→視覚情報
  • チェック②:(映像無しで)聴覚のみで理解できるかチェック→聴覚・言語情報
  • チェック③:(映像/音双方で)視聴し、より理解が深まるかチェック

重要度は ①(視覚情報)が最も高く、視覚のみでストーリーや言いたいことが理解できる構成であると、その動画コンテンツはほぼ成功 となります。視覚情報を満たすと、まだ文字が読めない小さな子供から言語の異なる外国人観光客まで、幅広い層の理解を得ることが出来ます。

インバウンド動画制作において、この視覚での理解を満たす映像文法こそが、攻略の鍵になります。加えて、需要の多い各言語で、情報を整理することで、より視聴者の理解を得られる構成となります。

視覚のみで理解できるコンテンツとは

では、視覚のみで理解できるものとは、どういう物でしょうか?少しジャンルが異なりますが、Pixarアニメーションのショートフィルム が非常に良い例となります。

私たちでは全く理解できない鳥の言葉でストーリーが進行していきます。一方で、登場する鳥たちの動きや表情、カット構成を見ることで、全世界・年齢問わずストーリーを理解することができます。

本映像の視聴対象者は全世界。視聴者を限定しない面でも、視聴対象母数が多いことでファンの獲得に繋がり、彼らPixarの躍進の原動力にもなっています。

pixarをはじめ、アメリカ映画業界が「世界の映像コンテンツの最前線」を走り続けている理由の一つに、このような「グローバル向けの動画制作」があると考えられています。

インバウンド向け動画制作は対象者が世界です。言語・文化の異なる日本以外の国から訪れる、訪日外国人観光客に向けて情報を発信する際は、複雑な訴求内容であればあるほど、視覚のみで理解が出来るよう構成を作る必要があります。

さいごに。視覚情報だけで理解が深まる丁寧な動画表現を。

インバウンド動画制作において視覚情報を丁寧に発信することが、言語・文化を超える鍵であると言えます。まず、音を消してみて画のみで理解を深めることができるか?のチェックを推奨します。

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この記事の筆者

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Ad Arch(アドアーチ)株式会社 代表取締役兼プロデューサー 白川 裕喜。国内外での映像制作経験より、人種・国籍・文化を超えた理解を得るグローバルスタンダードな映像制作を拡げる試みを行っている。外国人映像クリエイターとの共同制作やインバウンド制作実績から得た事例、動画プロモーションのコツを発信します。