今年2018年1月15日から成田空港第2ターミナルビル本館4階の「BLUE SKYおみやげプラザ」において、訪日外国人向けに国産の高級果物の販売 が始まりました。これは茨城県つくば市にある「みずほジャパン」と日本航空(JAL)が提携して初めたものです。訪日外国人にも人気の高い日本のフルーツ。そのフルーツに関する新たな取り組みはどのようなものなのでしょうか。
今年度予算1億円 日本のフルーツをお土産として持ち帰りやすく 農林水産省のインバウンド施策「おみやげ農畜産物検疫受検円滑化支援事業」とは
海外旅行をあまりしない、もしくは海外に居住経験が無い日本人にはあまりピンとこないかもしれませんが、日本のフルーツの品質は世界でも随一と言われています。糖度が高い、商品の状態が極めて良い、粒が揃っているなど、訪日外国人観光客にとっても日本のフルーツの品質の高さと美味しさは高い人気となっています。そうしたインバウンドにおけるフルーツ需要を促進するために、農林水産省は「おみやげ農畜産物検疫受検円滑化支援事業」を展開しています。おみやげ農畜産物検疫受検円滑化支援事業スキーム図 農林水産省よりこの事...
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みずほジャパンの「本物の農産物を、新鮮なうちに味わってほしい」という思い
「みずほジャパン」は「本物の農産物」を提供することを第一に考える「みずほの村市場」を基盤に、諸外国との農産物の輸出入の中で「本物の味」を両国に届ける支援をする組織として生まれた「農業法人みずほ」の子会社です。1990年に「みずほの村市場」を開業し、年間約100種類の青果物を取り揃え、試食をしてもらうことで、お客さんが味と品質を確認して購入する仕組みを構築してきました。これが消費者に受け入れられた結果、年間30万人が訪れるようになり、直売所甲子園2013で優勝。直売事業を通して農家を農業経営者に育て、農業の成長産業化を目指しています。
また、「農産物の輸出が増えないのは、価格が高いからではなく、海外の富裕層が求める本物の農産物が、新鮮な状態で輸出されていない。」という思いから「みずほの村市場バンコク店」を2014年に開業。自社で調達、輸送、販売までを担い、国内農家→海外直売所→現地消費者という流通の仕組みを構築し、「農家が主役となり、農家が儲かり、農家が輝く。」輸出の実現を目指しています。
成田空港で訪日外国人向けに国産果物を販売
今回の訪日外国人向けの国産高級果物の販売は、みずほジャパンとJAL(日本航空)が思い描く、国産果物の海外における認知、消費アップにおける3つの領域の1つ目の取り組みです。成田空港第2ターミナルビル本館4階の「BLUE SKYおみやげプラザ」において、みずほジャパンが供給する 新鮮な国産果物を常設販売し、訪日外国人向けにアピール していきます。
この果物のラインアップに関しては、1年を通じて四季折々の季節に合わせた旬の果物を取り揃え、訪日外国人の日本観光の玄関となる空港での対面販売によって、日本の高品質な果物の認知、消費拡大を見込んでいます。当面はイチゴを販売し、桃、りんご、梨などを販売する予定とのことで、年間3500万円の売上を見込んでいます。
同じ品質・鮮度の国産果物を、タイにある「みずほの村市場バンコク店」で販売
海外のお客さんにも新鮮な状態で国産果物を食べて欲しいという思いから、1月末からJALの貨物便で果物を輸送。2014年にオープンした「みずほの村市場バンコク店」において販売します。これによって、収穫されたばかりの果物を翌日にはタイで販売出来る体制 が構築され、日本での試食、味を確認してファンになった方が、現地でも同様の鮮度で国産果物を楽しむことが可能となります。また、今後に関してはタイ以外の国での展開も検討しているとのことで、アジア地域を中心に高品質の国産果物の認知が進む事が期待されます。
その先には日本の農園を訪れるグリーンツーリズムの可能性も
成田空港や日本国内で国産果物の品質と味に感動、さらにタイへ帰国してからもリピーターになっていただいたお客さんに対し、「生産地の農園を訪ねる」「自分の手でこうした日本の果物を収穫する体験」をしてもらう「コト消費」 として、みずほジャパンとJAL(日本航空)では、今後こうした体験が出来る グリーンツーリズムの構築 を検討しています。
【地方誘致】コト消費で期待が集まるグリーンツーリズム「農泊」 全国500地域での展開を政府後押しへ
2017〜2020年度が対象期間となる、政府の観光立国推進基本計画の改定素案が2日に判明しました。改定素案では、農業、林業、漁業などの体験型宿泊であるグリーンツーリズム「農泊」を、全国500地域でビジネスとして展開するというものです。訪日客の地方誘致に重要なのは、まず「知ってもらうこと」。効果的なインバウンドプロモーションについてより詳しい資料のダウンロードはこちらコト消費に対応!インバウンド動画プロモーションについてネット上の有名人を活用したインフルエンサープロモーションについてインバウ...
現在でも日本では様々なグリーンツーリズムが存在しますが、こうして販売事業者と航空会社が、空港という日本観光の玄関口での販売の立ち上げ、販売事業者の海外での販売拠点での高い鮮度での販売への協力の先に、集大成として商品のファンとなった外国人向けにグリーンツーリズムを計画していくという取り組みは実にユニークです。
【地方誘致】地域の観光資源を掘り起こせ!全国各地の農林水産業と連携した観光地域づくり事例集
日本の豊かな自然、島国ならではの景観、独特な文化は
地方創生における理想的な具体例
今回のみずほジャパンとJAL(日本航空)の国産果物の認知・消費アップへの取り組みは、地方創生において真似したい素晴らしい取り組みであると言えます。これを地方に当てはめてみると、観光の玄関口となる空港や主要駅での観光商品の認知、その観光商品を「旅アト」も楽しんでもらえる、帰国後もリピートしてもらえる体制の構築、そしてしっかりとファンになっていただいた外国人を再び呼び込む観光ルート、観光ツアー商品、2次交通の整備 という具合に考える事が出来ます。今後日本でますます求められる地方部への訪日外国人の呼び込みという意味で、参考に出来る自治体も多いのではないでしょうか。
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短時間でインバウンドが学べる「訪日ラボ トレンドLIVE!」シリーズの第6弾を今月も開催します!訪日ラボとして取材や情報収集を行う中で、「これだけは把握しておきたい」という情報をまとめてお伝えするセミナーとなっています。
今年も残りわずかとなりましたが、インバウンド需要はまだまだ好調をキープしている状況です。来年の春節や桜シーズンなど、訪日客が集まる時期に向けて対策を練っていきたいという方も多いでしょう。
今回もインバウンド業界最大級メディア「訪日ラボ」副編集長が、10〜11月のインバウンドトレンド情報についてお話ししていきますので、ご興味のある方はぜひご覧ください。
詳しくはこちらをご覧ください。
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訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月発行しています。
この記事では、主に11月前半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
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