「イケてない」平昌五輪プロモーション動画から学ぶケーススタディ3選:”なんか雰囲気いい動画だね”からの脱却、カスタマージャーニーを意識した導線設計、視聴者目線の動画作りの重要性

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Ad Arch(アドアーチ)株式会社の白川です。いよいよ2018年冬季オリンピック、平昌五輪が始まります。季節やスポーツの種類は違えど、世界最大のスポーツの祭典、オリンピックの影響力は計り知れません。そして、お隣韓国も訪韓の大チャンスである冬季五輪に向けて訪韓キャンペーンを行っています。

今回は2020年の東京五輪に期待されるインバウンド需要を掴むにあたって、参考になる 韓国における2018年へ向けた訪韓誘致で展開された動画 をご紹介します。今回は、あえて「こうすれば良かったのでは?」との目線でピックアップ。改めて2020年に向けて、インバウンドプロモーションなどにあたって私たちが何をすべきかを考え直すきっかけになればと思います。

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平昌五輪プロモーション動画から学ぶケーススタディその①:Enjoy your Creative Korea

2018年平昌五輪の2年前に公開された動画プロモーションです。日本で言えば、丁度2020年東京五輪に向けた2年前、つまり今年ぐらいのタイミングに公開された動画です。

再生回数は脅威の4,400万回超。「クリエイティブが多く詰まっている韓国に会おう」というテーマで製作されています。

【こうすれば良かったのでは?】

テーマである「creative」という文字が無ければ、それぞれのカットで取り上げている項目が「クリエイティブである」と感じることが難しくなっています。例えば、以下のカットで言えば、”自転車で疾走する女性はクリエイティブなのか?”となります。人物背景を知らない人には伝わりません。

また、”韓国独自のコンテンツ紹介”を引き出せておらず、空・皿の中の料理・朝日・ショップ・クラブ・プールと、現地に足を運ばなくとも体験できる内容が多い ように感じます。

【日本に応用した際どうすべき?】

ポイントは ”なんか雰囲気がいい動画だね”からの脱却 です。言いたいことも理解できますし、creativeの国として認知して欲しい気持ちも理解できます。そして、動画そのものも、何となく雰囲気が良く作られています。しかし、実際に国に足を運んで貰うための動機付けとして、まだ弱い映像構成 ではないかと私は感じました。

動画を制作する際に「なんか雰囲気いいね」の着地は好まれがちですが、表面だけではなく、もう少し深い所(どんなクリエイティブな人がいるのか。それは、どのくらい・どんな内容のクリエイティブなのか)まで、理解ができるカットを差し込んで欲しかった なと思います。

現在、日本のインバウンド動画制作においても「なんか雰囲気がいいね」は重要視されがちですが、雰囲気だけでは行動の動機付けに繋がりにくい可能性が高い と思われます。

平昌五輪プロモーション動画から学ぶケーススタディその②:Korea Tourism -Signature Korea 2017

2017年の観光プロモーション動画です。2017年韓国観光広報大使のイ・ジョンソクさんが紹介する8つの動画を視聴し、好みの旅行タイプを投票すると実際に動画に出てきた韓国旅行を体験できる、というプロモーションが多言語で展開されました。

www.imagineyourkorea.comより

www.imagineyourkorea.comより

【こうすれば良かったのでは?】

この動画自体は「8つの動画キャンペーン」の入り口となる動画として、比較的わかりやすい構成となっているかと思います。一方で、他動画への導線が作られていないため、他の8つの動画にたどり着くためのハードルが高い ように感じました。

例えば「なんとなく見ている日本人である私(外国人)が、この動画内容に興味を持った」というケースを考えると、新しいアノテーション(※1)である「終了画面」や動画中の他リンクである「カード」機能を活用して、他関連動画への入り口を作る とより良い物になると思いました。

とは言え、外国人から見て、現地の本キャンペーンサイトに飛んで言語を自国語に設定して(このケースの場合韓国語のサイトに飛んで日本語に変えて)・・・という過程は非常にハードルが高いかもしれないことには留意すべきでしょう。

※1:YouTubeの動画上に表示させる事ができるクリック可能なテキストやエリアのこと。「(次の)おすすめ動画はこちら」や「動画に興味を持った人はこのサイトも見てね」といった導線を作ることができる。

この続きから読める内容

  • 【日本に応用した際どうすべき?】
  • 平昌五輪プロモーション動画から学ぶケーススタディその③:I am waiting for me in Korea!
  • 【こうすれば良かったのでは?】
  • 【日本に応用した際どうすべき?】
  • さいごに
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この記事の筆者

Ad Arch

Ad Arch

Ad Arch(アドアーチ)株式会社 代表取締役兼プロデューサー 白川 裕喜。国内外での映像制作経験より、人種・国籍・文化を超えた理解を得るグローバルスタンダードな映像制作を拡げる試みを行っている。外国人映像クリエイターとの共同制作やインバウンド制作実績から得た事例、動画プロモーションのコツを発信します。

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