こんにちは。Gear8山田です。タイの大型連休、ソンクラーン(4月13日(金)~17日(火)) まで2ヵ月を切りました。桜の季節ということもあり、日本行きのチケットを購入したタイ人たちは今、日本旅行を楽しむための情報収集をしています。今回は毎年発表される「We are social」からタイの結果をもとに、4月に増加するタイ人観光客向けPRで、何から着手するのがベストなのか を考えます。
【訪日ラボは、8月5日にインバウンドカンファレンス「THE INBOUND DAY 2025」を開催します】
会場での開催に加え、一部講演ではオンライン配信(参加費無料)も実施!さらに、チケットを購入した方限定でアーカイブ配信も予定しています。
ご来場が難しい方や当日ご都合が合わない方も、この機会にぜひご参加ください。
連休と桜シーズンがマッチする4月
タイの大型連休「ソンクラーン(水かけ祭り・タイ正月)」が訪日タイ人の増加タイミングとして毎年注目されています。今年も振替休日を入れると 4月13日(金)~4月17日(火)の5連休 となります。また、その1週間前の4月6日(金)も、チャックリー記念日として祝日のため、4月6日(金)~4月8日(日)も3連休 となります。
連休と桜シーズンが重なって、タイ人にとっては日本に行く絶好のチャンスです。4月に訪日を予定しているタイ人に向けてのプロモーションという視点で行くと、3月にはすでに「航空券・宿泊先」は予約している人が多いと考えられます。
タイ人観光客のニーズをベースに考えると、「気になっている観光施設に関する最新情報」や「現地で使えるクーポン」などが欲しい情報 と言えます。
情報を何で発信したら良いのか
タイ語のパンフレットを制作して、観光案内所やホテルに設置するのも重要ですが、それだけだと タビマエ・タビナカにダイレクトにタイ人観光客に伝えることが出来にくい と言えます。
このタイミングでの情報発信のポイントは、「一緒に旅行する予定の家族や友人に教えたい情報かどうか」「教えやすい情報かどうか」という点 です。
一緒に旅行する予定の友人に「これ良さそう、行こうよ」と情報をシェアするには SNSでの情報発信 が便利なので、SNSでの投稿を活用するのがタイミングとして良いでしょう。ですが、SNSでシェアされても、スマホ対応していないとタイ人観光客には伝わりにくいということを裏付けるデータが出ていました。
タイ人のインターネット事情:デスクトップの利用率が25%で去年より1%減。
ソーシャルメディア・コンサルティング会社の「We are social」では、
- タイの全人口
- 全人口に対するインターネットユーザー数
- 利用しているデバイスの内訳
- インターネットに接続するデバイスの内訳
- SNSの利用時間
などの最新データを見ることが出来ます。その中でもデバイスに特化してデータを見てみたいと思います。
簡単にまとめると、
- タイの全人口は 約6911万人
- そのうち、インターネットを利用しているのは 全人口の82%にあたる約5700万人
- 利用しているデバイスは、スマホの利用率が71%、デスクトップやラップトップは25% に過ぎない
- インターネットへのアクセスに関しては スマートフォンからアクセスしているのが69% と去年に比べ3%増加
- ラップトップとデスクトップからアクセスしているのは 28%で去年からは3%減少
というデータが出ています。
つまり、改めて、「タイ人のインターネット・情報収集=スマホから」と考えてよいと言える情報です。
私たちもタイ人観光客向けアプリやメディアの運営をしていると痛感しますが、パソコンの保有率よりスマホの利用率が高いタイでは「スマホでストレスなく情報をつかむことが出来るかどうか」ということが最低限、それから次の段階としてタイ人にとって有効な情報であればリーチ数が伸びやすいという傾向にあります。
ソンクラーンなのでタイ人観光客に向けていざ情報発信だと思っても、公式サイトがスマホ対応しておらずタイ語翻訳もまだ終わっていないという状況であれば、タイ語旅行メディアやインフルエンサーとタイアップして情報を発信してもらい、今後のために翻訳と同時に、スマホ対応化の計画をすすめましょう。
タイ人の2大SNS Facebookとyoutubeを活用してニーズに合った発信を
タイでのアクティブユーザーの多いSNSは 「Facebook」と「youtube」 でした。(昨年に引き続き)youtubeはもはや生活の一部なので、テレビのニュースを見ている感覚で無意識に再生している人が多いです。
では、日本旅行を控えたタイ人へのプロモーションとしてSNSを活用する場合どのような内容がニーズが高いのでしょうか。
- 現地で得するクーポン情報
- 4月の日本の気温や服装のアドバイス
- 旅の裏技や地元の人しか知らない旅のマニアックな情報
- 人気店などの来店おすすめ時間
- 観光施設のスポット情報+周辺の情報など
上記のコンテンツは一見いつも配信している内容に見えるかもしれませんが、タイ人が感じる日本の4月の気温と、日本人が感じる4月の気温は違うため、タイ人ならではのコメントを入れるなど「今旅行に来るタイ人の目線」を追加して、youtubeやfacebookに配信することが重要です。
タイ人観光客が増加するシーズンということで、焦って日本語で出来ていた観光案内のテキストを翻訳しただけという内容にならないように気を付けるのがポイントです。せっかくタイ人観光客が多い4月、日本への旅行熱が高いタイミングでニーズにあった情報発信を行い集客に繋げましょう。
【7/3開催】宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」
インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。
本イベントでは「顧客への情報アピール」「顧客体験(ゲストエクスペリエンス)」「運営のデジタル化」など、施設運営に必要なをテーマを、市場の最前線を走るエキスパートたちが集結。お客様が施設を見つける「旅マエ」から、実際に滞在する「旅ナカ」まで、あらゆるフェーズにおける最新戦略と成功事例を徹底解説します。
<本セミナーのポイント>
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詳しくはこちらをご覧ください。
→宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」【7/3開催】
【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
<こんな方におすすめ>
- インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
- 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
- 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
- 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
- インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
※口コミアカデミーにご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。
詳しくはこちらをご覧ください。
→「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年6月後編】
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