和製SNS「LINE」がタイで圧倒的なシェア→訪日PRの必須科目はインスタとLINE!「タイ国際旅行フェア(TITF) #22」現地レポート

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2018年の2月開催で22回目を迎えるタイ国際旅行フェア、通称 **TITF(Thai International Travel Fair) **が2月7日〜2月12日の5日間開催されました。毎年2月と8月に開催され、例年旅行好きのタイ人が30万人以上集まる大規模な旅行博の様子をレポートします。

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第22回TITFは約300団体が出展

今回は開催期間が例年より1日増え、計5日間の拡大開催となりました。会場は例年通り、クイーンシリキットコンベンションセンターでアクセスも抜群。公共交通機関であるMRTのクイーンシリキットコンベンションセンター駅のすぐ横で、気軽に足を運べることも集客の決め手となっています。当日、最寄り駅に着くとTITF目当てと思われる乗客が一直線に会場に向かっていました。駅にはイベントの広告が4枚程掲示され、旅行博ムードでいっぱい。

▲駅構内には日本旅行を促すイベント広告

▲駅構内には日本旅行を促すイベント広告

▲会場のクイーンシリキットコンベンションセンター

▲会場のクイーンシリキットコンベンションセンター

今回のTITFは全体で約300団体が出展。そのうち100以上の団体がJAPANゾーンに出展しました。他には韓国中国台湾など主要なアジア各国の観光局が目立ちました。欧州からの参加団体もありましたが、日本をはじめとするアジア諸国の存在感が圧倒的に大きい印象。また、ホテルやリゾートの宿泊施設、カーレンタルやポケットwifiなど、旅行の際に便利なサービスを提供する出展団体の姿も。大型旅行代理店や航空会社などのブースでは航空券やツアーなどを通常価格よりお得に購入できることもあり、来場者が押し寄せていました。

JAPANゾーンはTITF最大の目玉

JNTOが主催する今年のJAPANゾーンへの出展者は過去最多の104とイベント内で最大の規模となり、大変活気にあふれていました。主催者によると、JAPANゾーンを含め、日本旅行が目的の来場者が圧倒的に多い模様。

▲JAPANゾーンの様子

▲JAPANゾーンの様子

綿密に計画を立てるタイ人観光客

来場者は、質にこだわったホテルの指定など、かなり具体的な旅のイメージを持っている方が多いようです。タイ人は前もって綿密に旅行の計画を立てるため、2月にもかかわらずすでに紅葉など秋冬の旅行の相談が集中しているとのこと。計画的なタイ人旅行者は、桜の季節に向けた観光ツアーをとっくに予約済み。人気の宿泊施設やツアーはすでにいっぱいのところも多いそうです。

そのため、出展団体が推すのは紅葉や雪景色を楽しむ他のパック旅行。ツアー会社など複数のツアーを提案している団体も藤の花や芝桜など他の目玉商品をプッシュしているとのこと。注目ツアーの内容も下半期にフォーカスされており、北海道などの北部はすでに冬のプロモーションに力を入れていました。

▲京都ブースも雪景色をアピール

▲京都ブースも雪景色をアピール

効率的な移動に便利な「JRパス」人気がじわじわ

今年のTITFの特徴としてかなり目立ったのがJRパス(JAPAN RAIL PASSに関する問い合わせ、そしてJRパスを組み込んだツアーパッケージのプロモーションが多いこと。

4月のソンクラーンタイ旧正月)に向けた問い合わせや相談も大部分を占めていました。空前の海外旅行ブームのタイでは、連休になるソンクラーン期間での海外旅行を予定している来場者も多く、日本ツアーも相変わらず人気とのことです。航空券は購入済みで、JRパスを利用して効率的に移動するためのオススメのルートなどを積極的に質問し、具体的な計画を練っているようです。

日本人も知らないようなディープスポットも検討

親日家の多いタイは訪日リピーターが多く、次はどこに行けばいいかと地図を指差しながら、かなり細かいプランを検討している来場者が目立ちました。話を聞いた来場者の中には、東京や京都には何度も行ったことがあり、今回は北海道九州などを検討していると言う人もいました。ブース内にマップがあると会話のネタになり、アピール効果が上がりそうです。

▲長野県の旅行を検討する人も

▲長野県の旅行を検討する人も

ブースは各参加団体のPRと言うより相談所のようになっているので、プロモーションにつなげるためには話しやすいウェルカムな雰囲気を作り、要望を聞き出す工夫が必要です。

趣向を凝らした各ブース

スペースの使い方にはそれぞれ趣向が凝らされ、集客に影響を与えていました。ブースのもっともスタンダードなデザインで使用されていたのは対面式のデスクですが、ハイテーブルを配置し来場者が自由に行き来できる開放的なスペースを演出するなど、工夫も見られました。

▲JNTOのブース

▲JNTOのブース

JNTOのブースは比較的スペースが広めに確保されていたので、桜の写真を壁いっぱいに掲示し、伝統的なお茶屋さん風に腰掛と和傘を立て、日本らしい空間で集客につなげていました。写真を撮ったり休憩する来場者にアンケート協力をお願いしており、効果的にスペースを使っていたと言えるでしょう。

配布物はタイ人受けを狙って

来場者は集めたパンフレットをフードコートやカフェなどの休憩スペースで熱心に読んでいました。

▲パンフレットを見つめる来場者

▲パンフレットを見つめる来場者

出展者は配布物も各種用意しているのが一般的です。タイ語と英語のものがある場合、デザインを変更しタイ人の心をつかむデザインにすると効果がありそうです。数種類用意している出展者によると、動物(特に猫)が表紙の配布物が圧倒的に人気だとのこと。

▲タイ語パンフレットはデザインが異なる

▲タイ語パンフレットはデザインが異なる

SNSでのPRはInstagramとLINEを検討すべき

タイSNS大国にもかかわらず、旅行博ではSNSのPRはいまいち盛り上がりに欠けるような印象を受けました。キャンペーン参加のSNSアカウントはFacebookが大部分を占め、LINEInstagramは比較的少ない印象でした。

しかし日本と同様LINEの使用率がダントツで高く、あらゆる業界が活用しているためタイでは必須のPRツールと言えるでしょう。また、インスタ人気も根強く、特に若い世代にリーチを狙う場合インスタキャンペーンがかなり重要になってくると思われます。

▲ディスカウントショップ「多慶屋」のブース

▲ディスカウントショップ「多慶屋」のブース

着ぐるみや浴衣など、コスプレ体験をして自由に写真撮影をすることができる体験型のプロモーションも多く見受けられました。しかし、このようなPRが定番化したせいか、例年盛り上がりを見せるドン・キホーテのコスプレブースもそこまで賑わっていないようでした。

▲来場者の手にはスマホが握られていた

▲来場者の手にはスマホが握られていた

フォトコンテストなど参加型のキャンペーンで、若い世代を対象としたインタラクティブなSNS戦略は、未来の旅行者を生み出すために効果的です。念入りに戦略を立てることで他社と差をつけることができるのではないでしょうか。

アンケートも熱心に答えている来場者が多いので、アンケートやSNSをうまく利用すると来場者のフィードバックが得られそうです。

▲東武グループのブース

▲東武グループのブース

アンケート協力の引き換えに景品プレゼントなど、効果的に景品を利用して、来場者を引き止められればプロモーションの効果もアップするかもしれません。

▲沖縄ブースでの景品

▲沖縄ブースでの景品

会場の使い方も要検討

会場内には特設ステージもあり、伝統舞踊などのパフォーマンスプログラムが企画されていました。このようなショーはSNS投稿の期待ができるので、話題に上りやすいです。

▲特設ステージの様子

▲特設ステージの様子

また、同じ会場内では有名スポーツブランドのセール、タイの大型デパート「ロビンソンズ」の特大セールなども開催されていたので、旅行博目的ではない来場者も気軽に参加できるような工夫があると、出展ブースへの呼び込みが期待できるかもしれません。

TITFでは他社に埋もれないプロモーションが重要

▲混雑する日本ブース

▲混雑する日本ブース

約50万人の来場者を迎え、TITF過去最大規模となった2018年のタイは空前の海外旅行ブーム。その中でも根強い人気を誇る日本旅行。日本に興味があり、すでにある程度日本観光について知識を持っている来場者も多く、積極的に質問していました。

自然と会話が生まれるようなスペースの演出や、来場者が盛り上がれるインタラクティブなSNSキャンペーンなど、一方通行にならない工夫が必要でしょう。日本に関するブースは100を超え情報過多気味なので、日本観光の人気にかこつけず、差別化を図る努力が重要なようです。

「Thai International Travel Fair」イベント情報

イベント名 Thai International Travel Fair
開催国・都市 タイ・バンコク
開催日 2018年2月7日〜2月12日
会場 クイーンシリキットコンベンションセンター
対象 一般消費者
来場者数 約 50 万人(主催者発表の昨年来場者実績)

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【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」

2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。

「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。

初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。

参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。

<こんな方におすすめ>

  • インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
  • 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
  • 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
  • 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
  • インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生

「THE INBOUND DAY 2025」特設ページを見てみる

【インバウンド情報まとめ 2025年5月後編】2025年の訪日客数「4,500万人」へ、観光庁長官の見解は? ほか


訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。

この記事では、主に5月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客インバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!

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