【タイ旅行博】SNSや自撮りなどタイ人の特性活かしたPR手法目立つ&タイにない「雪・温泉」を猛プッシュ/第23回タイ国際旅行博覧会(TITF)【現地レポート】

【タイ旅行博】SNSや自撮りなどタイ人の特性活かしたPR手法目立つ&タイにない「雪・温泉」を猛プッシュ/第23回タイ国際旅行博覧会(TITF)【現地レポート】

今回で23回目の開催となる タイ国際旅行博覧会 (TITF) が、2018年8月9日~8月12日にタイの首都バンコクで開催されました。4日間で50万人が訪れると言われているこのイベントでは、一般消費者向けに大手航空会社、旅行会社、観光地から約1,000のブースが並び、次の旅行先をお得に比較したい来場者で賑わいました。世界中の旅行ブースが並んでいますが、例年最も人気なのは日本ブースとのこと。

バンコクの市内中心部で開催され、MRT(地下鉄)クイーン・シリキット・ナショナル・コンベンション・センター駅から徒歩1分の好立地で、時間も10:00-21:00までの開催。ビジネス街や、若者が集まるショッピングモールからも近く、学校や会社帰りの消費者も気軽に立ち寄れます。

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タイ国際旅行博覧会(TITF)では1,000もの旅行ブースが出展

▲旅行ブースは多くの来場者で賑わう

▲旅行ブースは多くの来場者で賑わう

ブースの種類は大きく分けて5つ、以下の割合で出展されていました。

  1. タイ、日本や海外の旅行業者:4割
  2. タイ国内観光PR:0.5割
  3. 日本観光PR:2割
  4. 海外観光PR :3割
  5. 商品・サービスPR:0.5割

(1) では国内外の旅行パッケージが並んでおり、ここでツアーなど旅行商品の比較、相談、予約を行います。かなり多くの旅行業者が集まるため、観光地だけでなくパッケージツアーの比較検討も叶います。日本からは旅行会社のJTBやHIS、航空会社のpeachが、海外からはチャイナエアー、タイガーエアーなどが出展していました。

(2)(3)(4) は観光地のPRが中心のブースです。ここで観光地について詳しく聞き、(1) の旅行業者ゾーンで予約をする人が多いですが、一部のブースではここで予約することも可能です。

(3) の日本観光PRでは、北海道、東北、静岡、富山、飛騨高山、淡路島、神戸、鳥取、九州、沖縄や富士急ハイランドなどの観光地と、訪日買い物客に根強い人気のビックカメラ、ドンキホーテ、イトーヨーカドー、イオンなどの小売業界、JR東日本、長距離バスの桜交通、スーツケースなど荷物の運搬会社(KIX Delivery Service)、ホテルのドーミーイン、ダイワロイヤルホテル、レンタルきもの岡本、銀座のバック販売「Ginza Karen」、大阪の焼肉店「力丸」、八つ橋の「西尾」、二木の菓子などが出展していました。

▲八つ橋の配布PR

▲八つ橋の配布PR

(4)の海外観光PRでは、台湾、中国が多く、次いで韓国、シンガポールなど東南アジア地域、そのほかヨーロッパ地域のブースが出展していました。出展費用が高価であるため、GDPの高い国が主に出展しているとのことです。

(5)は世界の名産食品や海外の化粧品や鞄などが並んでいました。海外の化粧品や鞄などは通常より安く買えるセールをしており、来場者はショッピングも楽しみにしているようでした。

▲名産食品ブース

タイ国際旅行博覧会(TITF)来場者の主な目的は、現地の情報収集と安い旅行パックの購入

来場者の主な目的は オンライン上では分からない情報を得ながら、安く旅行パックを買うこと です。

参加目的1. 直接旅行会社に行くよりも安く旅行パックを買う

TITFでは、店舗で買うよりも安く購入できるため、旅行の予約で訪れる人が多くいました。 旅行業者のブースで旅行パックを販売しており、一番売上につながるブースのため、タイや世界各地の旅行業者が熱心に来場者に声をかけていました。そのため、ほとんどの来場者はここで旅行パックの説明を聞き、比較検討するようです。

▲旅行会社ブース

▲旅行会社ブース

参加目的2. たくさんの商品を比較する

TITFでは様々な旅行業者や観光地を一気に比較できます。ネットだけでは分からない情報も、直接観光地のスタッフに聞くことで現地の知識が得られます。

参加目的3. 試食や各ブースで割引クーポンやご当地グッズ・景品をもらう

観光地PRのブースではFacebookで「いいね」やシェアをしたりアンケートに回答したりすると、ご当地グッズ・景品がもらえます。またブースでは、クーポンの購入や事前予約・会員登録をすることで割引を受けられることも。

▲SNSでシェアで景品がもらえる

▲SNSでシェアで景品がもらえる

SNSはFacebookの活用が多く、twitterやinstagramの活用はほとんどありませんでした。タイでは若者のinstagramの活用が盛んですが、来場者の年齢層が高いので、Facebookに絞っている ようです。

日本の温泉や雪に関連する出展に注目が集まるタイ国際旅行博覧会(TITF)

かなり広く日本観光PRの出展ブースが設けられていることからも、例年日本ブースが人気です。ブースのPRに惹かれているというよりは、もともと訪日目当ての方が多い そうです。

日本の旅行地で人気なのは東京、大阪、京都のゴールデンルートに加えて、飛騨高山、富山、北海道、東北地方や九州地方 だそうです。

飛騨高山・富山・北海道はタイでは見られない雪を見ることができるので人気が出ているとのこと。また、飛騨高山には大ヒット映画「君の名は」の聖地巡礼に訪れる人も多いそうです。

九州や東北地方が人気な理由は、温泉。どちらのエリアも 県全体で温泉をメインにした周遊プランを組んでおり、人気が出ている そうです。タイ人旅行者は各温泉地の名前を知っている人は少ないですが、旅行会社に聞くなど温泉の有名な地を把握し、どこに行くか決めるそうです。

そのほか 富士急ハイランドでは、タイの学校が休みの10月に親子連れが多く訪れます。 遊園地で遊び、インスタ映えする富士山の写真を撮って帰る旅行者が多いとのこと。というのも、タイではインスタグラムが日本よりも盛んで、富士山を背景に撮影した写真が拡散されたことから人気が出たそうです。

▲静岡で「インスタ映え」と言われている風景

▲静岡で「インスタ映え」と言われている風景

タイ国際旅行博覧会(TITF)では自撮り好きなタイ人向けPR、タイの芸能人の観光動画を流した視覚的PRをもちいた出展が印象的

日本レーンで目立っていたPR方法は、タイのタレントが日本の観光地に行って体験をしている動画、ブースの壁一面に貼られた観光地の写真を貼る、Facebookで「いいね」やシェアによるご当地グッズの配布、事前予約やクーポン購入割引、着付け体験や八つ橋などお菓子を配っているというものでした。

着付け体験や撮影スポットなど、自撮り好きなタイ人の特性を生かしたPRをしている企業は、京都の着物屋の岡本や星野リゾートなどでした。

▲着付け体験の呼び込み

▲着付け体験の呼び込み

タイのタレントやモデルが実際にご当地に行って、旅行をしている動画を流すのも、現地の様子が良くわかるので分かりやすかったです。

▲タイのタレントやモデルが日本で観光をしている動画

▲タイのタレントやモデルが日本で観光をしている動画

最も目を引いたブースはインドのブースで、インパクトのある風景を大きくブースに貼ることで来場者を惹きつけていました。

▲インパクトのあるインド旅行ブース

また、ビックカメラやドンキホーテでは、日本の美容商品のお試しコーナーがあり、SNSでのシェア特典もスムージーや化粧品などを配布し、女性をターゲットにしていました。

▲手に取って試せるビックカメラの美容商品

▲手に取って試せるビックカメラの美容商品

タイ国際旅行博覧会(TITF)では配布物だけでなく、QRコードによる案内もさかん

比較材料として沢山のフライヤーをもらっている人はいましたが、スマホで読み込むと観光地の内容ページに飛ぶQRコードでの資料配布 が多く見受けられました。配布物をもらっても荷物になってしまうこと、一緒に旅行に行く友人や家族にシェアするのが面倒なことから、これからはスマホのリンクをシェアすることが多くなるかもしれません。

▲QRコードリンク

▲QRコードリンク

即決せずに配布物を家でじっくり読んで比較する人も多いようです。あとでオンラインや電話から連絡できるよう各パンフレットには連絡先が記載してあります。これだけ多くの選択肢がある中で、その場で観光地やプランを比較して決めるのは難しいので、配布物の内容に力を入れて、印象付けることも重要かと思います。

まとめ:次回のタイ国際旅行博覧会(TITF)出展を検討するなら、体験型やインスタ映えでのPR方法を検討してみては?

例年日本ブースが盛り上がっているタイ国際旅行博覧会(TITF)では、他の日本ブースとの差別化が重要になってきます。また、東京や京都・大阪以外の地域の人気も出てきているので、それぞれの地域の個性を生かしたPRをしましょう。

次回出展時には、タイ人に人気な温泉や雪を推し出すことや、自撮り好きなタイ人向けにインスタ映えのする撮影ブースを用意してPRをする、また、紙のパンフレットだけでなく友人や家族にも共有しやすいオンラインコンテンツを用意する手も考えられます。

「タイ国際旅行博覧会 (TITF)」イベント情報

イベント名 タイ国際旅行博覧会 (TITF)
開催国・都市 タイ・バンコク
開催日 2018年8月9日~12日
会場 クイーンシリキットコンベンションセンター
対象 一般消費者、業界関係者
来場者数 約30-50万人(2017年実績)

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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