豊洲移転 海外はどう見てる?/どうなる築地ブランド 豊洲新市場を”New Tsukiji Market”と紹介する海外メディアも…

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2018年10月11日、ついに豊洲新市場が開場しました。豊洲新市場は築地市場の1.7倍もの広さがあり、新しくより清潔な作業環境が提供されていますが、初日らしい混乱ぶりとして、水産卸売場棟と水産仲卸売場棟をつなぐ315号線が渋滞を起こしたり運搬用小型車両の事故も起きたりしたようです。

豊洲移転問題 なぜここまで炎上する?3つの論点を徹底解説/「築地ブランド」を引き継ぐために、これから求められることは?

東京都江東区の豊洲に10月11日にオープンした豊洲市場に関しては、早くも様々な問題点が指摘されており、これらの問題に関する報道を見る機会も増えてきました。実際にこの豊洲市場に関して問題とされているのは大きくわけて「建物の設計に関する問題」「交通の便に関する問題」「使用する側の意識の問題」の3つです。それぞれの問題に関して詳しく解説します。インバウンド受け入れ環境整備を資料で詳しくみてみる「翻訳・多言語化」を資料で詳しくみてみる「多言語サイト制作」を資料で詳しくみてみる「多言語化表示サービス...

築地と言えば訪日外国人に人気のスポットでしたが、豊洲新市場についてはどのような反応なのかをSNS投稿を中心に調べてみました。

外国人も惜しむ築地閉場、「TSUKIJI」ブランド捨てインバウンド人気どうなる?/4つの視点から分析する豊洲新市場移転の影響とは

築地市場が2018年10月6日をもって最終営業日を迎えました。世界最大級の魚市場を有し、「日本の台所」と呼ばれてきた築地市場ですが、83年の歴史に幕を閉じ、かねてより計画されていた江東区の豊洲に移転。10月11日より魚市場としての営業を再開します。都は解体工事のため、10月18日には旧築地市場を閉鎖する閉鎖する方針を示しており、移転のための引っ越しは6日から三連休を経て11日までに本格化。18日までに完全移行の見通しとなっています。近年ではインバウンドでの需要が高く、外国人観光客の訪問者数...

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築地市場の豊洲新市場への移転を海外メディアはどう報じたか?

築地市場の豊洲新市場への移転について、アジア圏のメディアでは関心の高さがうかがえました。CNN(フィリピン版)が豊洲新市場への移転を伝えています。

CNN(フィリピン版)による市場移転に関するTwitter投稿
▲CNN(フィリピン版)による市場移転に関する投稿:Twitterより訪日ラボ編集部スクリーンショット

Twiter:CNN(フィリピン版)による投稿(https://twitter.com/cnnphilippines/status/1050483677631778816)

同じくCNN(インドネシア版)も移転を伝えています。

CNN(インドネシア版)による市場移転に関するTwitter投稿
▲CNN(インドネシア版)による市場移転に関する投稿:Twitterより訪日ラボ編集部スクリーンショット

Twitter:CNN(インドネシア版)による投稿(https://twitter.com/CNNIndonesia/status/1050267391626686464)

香港の新聞『東網』“狼狽”という言葉を使って新市場での混乱を伝えています。また、「オープン」だった築地市場に比べて豊洲新市場は「クローズ」で市場関係者以外が入りづらい、築地にあった情緒が失われたと書かれています。

豊洲新市場の混乱ぶりを伝える香港の新聞『東網』

豊洲新市場の混乱ぶりを伝える香港の新聞『東網

まだまだ「築地に行く」訪日外国人は少なくない

まだ築地に行ってしまう訪日外国人もいるようです。

市場移転にともなう訪日外国人への案内についてのTwitter投稿
▲市場移転にともなう訪日外国人への案内についての投稿:Twitterより訪日ラボ編集部スクリーンショット

Twitter:市場移転にともなう訪日外国人への案内についての投稿(https://twitter.com/tomatsuna/status/1051973123594059776)

Twitterに投稿された、築地を訪れる訪日外国人の画像
▲築地を訪れる訪日外国人の画像:Twitterより訪日ラボ編集部スクリーンショット

Twitter:茶処つきじによる投稿(https://twitter.com/0141seizan/status/1050300663694016512)

移転を知らないわけではなく、あえて「築地歩き」をしている訪日外国人もいるようです。このことを裏付けるかのように、「市場移転後に築地を歩いてみた」というYoutube動画が配信されています。

「マグロオークションがヤバイ!」築地市場に殺到する外国人観光客。一方で受け入れ体制には課題アリ?現地調査でわかった築地インバウンドの光と影

近年、訪日外国人が驚くほど増えています。JNTOが発表している、7月の訪日外客統計によれば、2018年1月〜7月の訪日外客数は、昨年同時期に比べ、13.9%増の約1873万人になりました。このペースで行けば、2018年の訪日外客数は、3,000万人を超えると考えられます。このように訪日外国人が増えており、日本の観光地に足を運んでいますが、その中でも人気なのが、マグロの競りや新鮮な海鮮料理が味わえる築地市場です。今回は、訪日ラボが築地市場へ潜入調査をしてきました。その時のレポートをご紹介しま...

世界に向けての「豊洲発信」は十分か?

築地市場から豊洲新市場への移転を英語で広報する東京都の公式ツイートは以下のものです。

東京都の公式アカウントによるTwitter投稿
▲東京都の公式アカウントによる投稿:Twitterより訪日ラボ編集部スクリーンショット

Twitter:東京都の公式アカウントによる投稿(https://twitter.com/Tokyo_gov/status/1050174137531060224)

築地から豊洲移転に至るまでの歴史をPRするイメージビデオとなっていますが、「豊洲に移転したこと」「豊洲がどこにあるのか」「移転したことで何が変わったのか」が旅行者視点ではわかりにくく、あまり充実したプロモーションビデオとは言いにくい状況です。

まとめ:豊洲を”New Tsukiji Market(新築地市場)”と紹介する外国メディアも…築地ブランドと今後どう付き合っていくのか?

築地は「一度は行ってみたい場所」として世界中の外国人に認知された名所でした。国際的な観光地となるためには大きなプロモーションをしたり、長い時間をかけて認知度をあげなくてはいけませんが、築地に関しては自然発生的にそれが起きたため、私たちは“Tsukiji”ブランドの価値を軽く見ているのかもしれません。

豊洲を”Toyosu”ではなく”New Tsukiji Market”と紹介する外国人もまだまだおり、**このまま”Tsukiji”ブランドをあえて押し出す戦略をとるのか、それとも”Toyosu”ブランドを新たに創出していくのか、その戦略に注目が集まります。

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

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