外国人観光客が日本で困ったこと1位は「コミュニケーション」/4割がスマホで解決

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外国人はコミュニケーションに困っている…もはやWi-Fiが一番の困りごとではない

ゴールデンルートと呼ばれる東京、大阪、名古屋の観光名所のみならず、地方の田舎町を訪れる訪日外国人観光客が急増しています。しかし、「英語ではなしかけられたけれど対応できない」「メニューの説明ができない」「Wi-Fiを設置していない」など、インバウンドの伸び率に対して対応が追いついていない企業や店舗が多いのが現状です。

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日本人は英語が話せない? 訪日外国人が困ったこと1位は「コミュニケーション」

観光庁がこのほど発表した、訪日外国人観光客を対象におこなった「訪日外国人旅行者の受入環境整備における国内の多言語対応に関するアンケート」によると、「日本での旅行中に困ったこと」において、「施設等のスタッフとのコミュニケーション」が26.1%で、前年調査同様、最も高いという結果になりました。

次いで、「多言語表示の少なさ・わかりにくさ」が21.8%。長年課題となっていた「無料公衆無線LAN環境」は21.2%と3位になっており、好意的に見れば無線LAN環境が良くなった分、次は、コミュニケーションや多言語対応など、「言語の壁」の問題が大きくなってきている格好です。

日本人の英語力が世界基準から見ても低いと思われてしまう原因のひとつは、性格的な問題もあるでしょう。講談社の調査によれば、外国人と上手にコミュニケーションを取りたいと思っているのは約7割であるのにもかかわらず、外国人と満足にコミュニケーションが取れたと思っているのは3割以下という結果が出ています。

同調査では外国人とコミュニケーションするのに最も必要なのは「英語力」と7割が回答するも、「勇気」という回答も5割にのぼっており、日本人の奥手な性格も、この「言語の壁」問題に影響していることが読み取れます。

日本人の70%弱が訪日客と英語で会話したいと思っている 英語力の向上よりも物おじせずに話す「勇気」が重要

講談社が純ジャパ(※留学、長期の海外生活経験がなく、日本の学校のみで英語を勉強した人)の20代~60代男女1,000人に行った調査の結果によると、純ジャパの7割が外国人とのコミュケーションをとりたいと思っており、中学生レベルの英語力で外国人とコミュニケーションがとれるのであれば、もう一度学びたいと望んでいる ことがわかりました。訪日外国人観光客が年間2,000万人を突破し、2020年の東京オリンピック開催、今後もMICEなどの国際会議の機会が増えて行くことを考えると、日本人のおもてなしにお...


一方で外国人は自分のスマホを使って「言葉の壁」を解決

この困りごとに関し、外国人観光客らは日本の対応を待っているだけではありません。多言語表示・コミュニケーションで困った際、解決に使った方法を訪ねた所、「自分のスマートフォン・タブレットの翻訳アプリで解決した」との回答が44.7%にのぼります。

多言語表示・コミュニケーションで困った際、 解決に使った方法(複数回答):観光庁より
多言語表示・コミュニケーションで困った際、 解決に使った方法(複数回答):観光庁より

また、事前準備として「スマートフォン・タブレットに翻訳アプリをインストールする」を実施していたとの回答も46.3%となっており、スマホ・タブレットが「言語の壁」突破の必須アイテムとなっています。

まとめ

「多言語音声翻訳サービス」は、現在観光用途に特化してサービスの利用を進めているようですが、今後はさまざまな業種への展開も検討していると言います。日本のおもてなしはもちろん、国内の観光地や店舗の良さを知ってもらうためにも、コミュニケーションツーツは積極的に活用していきましょう。


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<参考>

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「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。

初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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