外国人観光客数をランキングした「世界で最も魅力的な大都市ランキング2018」で日本の東京が3年連続首位を獲得しました。
ランクインした日本の都市は東京だけでなく、京都・大阪も上位に位置しています。
日本の三大有名観光地とも言える各都市が海外からどのように評価されたのかを踏まえ、今後求められる欧米豪向けのインバウンド対策について解説します。
インバウンド対策なにから始めたら良いかわからない?

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ランキング内で日本の都市数が最多を記録
「Condé Nast Traveler」は平均世帯年収が約10 万ドルの高所得者層を読者に抱える米国大手旅行誌です。富裕層向けに高品質な旅行、ホテル、レストランなどの最新情報を発信し、月間発行部数は約80万部を誇ります。
「Readers' Choice Awards」とは、1988年に開始された読者投票のランキングであり、毎年10月頃に、北米を除く世界の旅行先で最も魅力的な都市について、読者を対象に調査し公表しています。「The Best Cities in the World」以外にも、ホテルやクルーズなどさまざまなテーマのランキングを実施しているのも特徴的です。
2018年のアワードで42万人超が投票した「Best Big Cities」のランキング結果を紹介します。
- 東京(日本)
- 京都(日本)
- メルボルン(オーストラリア)
- ウィーン(オーストリア)
- ハンブルク(ドイツ)
- シドニー(オーストラリア)
- シンガポール
- パリ(フランス)
- バルセロナ(スペイン)
- バンクーバー(カナダ)
- マドリード(スペイン)
- 大阪(日本)
- ロンドン(イギリス)
- ブダペスト(ハンガリー)
- アムステルダム(オランダ)
- ソウル(韓国)
- イスタンブール(トルコ)
- アテネ(ギリシャ)
- ローマ(イタリア)
- ダブリン(アイルランド)
1ヵ国からランクインしている都市の数は日本が最多という結果となりました。
東京は3年連続1位を獲得、京都は前年の3位から2位へ、前年圏外だった大阪は初めてのランクインで12位に選出されています。訪日旅行の需要の高まりを改めて実感する結果ですが、実際どのような理由で選出されたのか、早速見ていきましょう。
独自の食文化と野球文化が高く評価された大阪

日本中で最もグルメな都市の1つとして評価されたのが、大きな選出理由です。たこ焼きやお好み焼きなど地域独自のグルメが堪能できる都市と紹介されています。一方新たな視点として、野球文化が挙げられました。同じく野球文化が浸透するアメリカ人の読者ならではの着眼点と言えます。
大阪では、プロ野球ファンがヤンキース並みの熱狂ぶりであると伝えました。観光地としては、大阪城を必見のスポットとして取り上げ、8階のビューデッキがおすすめという細かい情報まで載せています。
伝統を守りつつ日々進化を遂げる京都

京都は10世紀頃の寺院を訪れることができるとともに、通りでは若い芸者を見ることもできる、日本で最も伝統文化や歴史的建築物が保存された都市の一つと表現しています。
Kyotographieの写真祭の共同創設者、Lucille Reyboz氏は、「京都は2011年の東日本大震災の後に、多くのアーティストが京都に移り、新しいエネルギーをもたらしたことで生まれ変わった。」と述べています。
また、町家が並ぶ通りは、工芸品の専門店やシックなコンセプトの店が集まっていると紹介しました。ミシュランの星を獲得した店は約100店舗にのぼり、伝統文化だけでなく美食の街としても評価しています。
3年連続1位を獲得した東京の魅力とは?

東京が今年も1位に輝いた理由の1つとして、最先端と伝統が混在した都市であることを挙げています。最先端のテクノロジーや文化、ネオンサインが目を惹く摩天楼とともに、静かな神社仏閣も共存している、世界的にも珍しい都市であると評価しました。
このように、さまざまな文化が融合している点が、訪日客をわくわくさせ興味関心を高めていると言えるでしょう。食の面でも、ミシュランで星を獲得したレストランが非常に充実し、世界でもっともグルメな都市の1つと表現しています。
まとめ:常に新しい魅力を発信しインバウンド需要を高めよう
「Condé Nast Traveler」の読者投票の結果を通じ、アジアのリピーターだけでなく欧米からも、日本はもはや伝統文化だけでなく、食や最先端の文化などさまざまな側面から注目を受けているということが明らかになりました。
また、以前訪日ラボがSyno Japan株式会社と共同で行ったインバウンドのアメリカ市場における独自調査では、高所得者層ほど訪日意欲が高いという結果が出ています。
今回のランキングもアメリカの高所得者層による投票の結果、日本の都市が最多のランクインとなり、改めて欧米豪圏の富裕層へ向けた訪日旅行のPRは効果的なターゲティングであることが確認できました。
今後のインバウンド対策では、訪日旅行のイメージを良い意味で覆し訪日客の心を掴むために、地域ごとに新たな魅力を発掘・発信し期待を上回る体験の提供に、より注力することが重要になると言えるでしょう。
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- Condé Nast Traveler:The Best Citites in the World:2018 Readers’ Choice Awards
- 訪日ラボ:【独自調査】アメリカ人の約40%が日本旅行に意欲あり:「日本旅行をしたい理由・したくない理由」から探る次のインバウンド需要とは?【アメリカ市場編】
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2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
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