ローソンの意外なサービスが台湾人にバカウケ/今後必ずインバウンドで当たる「バッテリーレンタル」サービスとは

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毎年5人に1人が日本を訪れ、訪日回数10回以上のヘビーリピーターはなんと2割も。総人口が圧倒的に少ないにもかかわらず、2017年の訪日客数第3位を記録。親日国といわれ、日本のインバウンドで欠かせない存在なのが台湾です。

そんな台湾で今、ウェブメディアに掲載されたある記事が話題となっています。モバイルバッテリーレンタルサービスの『ChargeSPOT』の提供が日本のローソンで始まったという記事です。この記事は12月13日に台湾のウェブメディア『PopDaily』に掲載され、現在までに大きくシェア数を伸ばしています。

なぜローソンでの『ChargeSPOT』提供開始がこんなにも台湾人の注目を集めているのでしょうか?今後インバウンドでも重要になってくることが予想される「バッテリーレンタル」サービスですが、現在日本にはどんなバッテリーレンタルサービスがあるのでしょうか?合わせて見ていきましょう。

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台湾でローソンの『ChargeSPOT』導入が話題に/『ChargeSPOT』って?

12月13日、日本のローソンでのモバイルバッテリーレンタルサービスについて特集した記事が台湾のウェブメディア『PopDaily』に掲載されました。同記事は現在までに791シェアを獲得しています(記事執筆時点)。同サイト内の「人気」というカテゴリに入っている記事でもここまでのシェア数を持つものは少なく、この記事の人気度がうかがえます。

同記事(原題は『日本LAWSON根本天堂!只要55元就能租借『行動電源』48小時,一直滑手機也不怕沒電囉!』)で特集したのは、香港発のスマホ充電器シェアリングサービス『ChargeSPOT(チャージスポット)』です。

PopDaily:日本LAWSON根本天堂!只要55元就能租借『行動電源』48小時,一直滑手機也不怕沒電囉!より
PopDaily:日本LAWSON根本天堂!只要55元就能租借『行動電源』48小時,一直滑手機也不怕沒電囉!より

株式会社INFORICHが提供するChargeSPOTは、2018年4月に日本に上陸したサービスで、自動販売機のような機械でスマホの充電器を借りることができるというものです。現在は商業施設やスポーツスタジアム、コンビニなどを中心に設置されています。

ChargeSPOTを利用する際にはまず専用のアプリをダウンロードし、アカウント登録とともに「Myウォレット」と呼ばれる電子マネーをチャージします。このチャージはクレジットカード決済やスマホ決済で行えます。

初期登録はこれで完了で、利用時にはアプリ内の地図でバッテリーの設置場所を確認します。バッテリースタンドについているQRコードを読み取れば充電器が出てくるので、持ち運んで充電することができますほとんどのスマホに対応できるケーブルがついており、自分でケーブルを持っていなくても利用可能です。

使い終わったら返却しますが、借りたスタンドに返す必要はありません。返すのに都合のよいスタンドに行き、返却することが可能です。

料金設定は、最初の1時間が100円(税抜)、以後48時間までは追加で100円(税抜)となっています。初回利用時にはデポジットとして1980円(税抜)を預け、48時間以上返却しなかった場合、破損・紛失した場合には徴収されます。48時間以内に返却すれば、200円(税抜)で利用することができるのです。

この便利で安価なバッテリーシェアサービスが、10月2日から日本国内のローソンに導入されました。10月2日時点では東京都内の6店舗に限られていますが、今後は利用状況を見て他の店舗でも提供を始めるということです。

また、10月2日からは専用アプリだけでなく、中国を始め台湾や香港で多く利用されているアプリWeChat(微信)』内のミニプログラムでも利用可能になり、より訪日外国人客が使いやすくなります。

訪日中の情報源、7割がスマホ/バッテリー切れは死活問題

2017年の観光庁の調査によると、「日本滞在中に役に立った旅行情報源」としてスマートフォンをあげたのは訪日客全体のおよそ7割にものぼり、全項目のなかで最も多い結果となりました。2014年に行われた同じ調査では5割ほどにとどまったのを考えると、スマートフォンの普及率がここ数年で非常に高まっていることがわかります。

このように、訪日外国人観光客にとってスマホは大切な情報源です。また、近年はスマホカメラの性能が良くなっており、訪日外国人に限らずスマホをカメラ代わりにしている人も多いでしょう。旅行先でスマホの充電が切れてしまったら、その日一日スマホから情報収集ができない上、写真を撮ることもできなくなってしまうのです。

個人でモバイルバッテリーを持っている人も多いですが、モバイルバッテリー自体を忘れてしまった場合、モバイルバッテリーとスマホをつなぐケーブルを忘れてしまった場合、モバイルバッテリーの充電もなくなってしまった場合、など、自分のモバイルバッテリーが使えなくなる可能性はいくつも考えられます。

また、ローソンの例のように飲食店や商業施設などにバッテリースタンドを設置した場合、「充電できる」ということをアピールすれば、集客にもつながることが予想されます。

訪日外国人にとって、言葉の通じない海外でのスマホの電池切れはもはや死活問題です。スマホが急速に普及している現在、スマホ充電器のレンタルサービスはますます需要が高まってくるでしょう。

日本にはどんなバッテリーレンタルサービスがある?

インバウンドでもこれからますます重要になってくるバッテリーレンタルサービスですが、日本国内には、台湾で話題となったChargeSPOT以外にもバッテリーレンタルサービスがあります。比較しながら見ていきましょう。

ゆりかもめ中心に設置『充レン』

『充レン』は、東京電力エナジーパートナーによって2018年7月から開始されたモバイルバッテリーレンタルサービスです。設置場所は、ゆりかもめなどの東京都心の駅や周辺の商業施設を中心としています。

『充レン』より
『充レン』より

レンタル当日から翌日24時までで300円(税抜)、以降24時間ごとに追加料金300円(税抜)が発生し、4日目の24時以降は3,000円(税抜)で買い取りとなります。貸出・返却はどこのレンタルスタンドでも行えます。また、ケーブルも不要です。

ChargeSPOTと比べると、初回利用時の費用がかからないのが特徴です。ChargeSPOTはレンタル開始後1時間までは100円(税抜)ですが、充レンはレンタル開始時点で300円(税抜)かかります。

ChargeSPOTのデポジット1980円(税抜)を考えると、よく利用するが長くは利用しないという人であればChargeSPOT、自分のモバイルバッテリーの充電が切れたときの最終手段という人であれば充レンという使い分けもできそうです。

また、ChargeSPOTと充レンは設置場所も異なります。行動範囲や自分のスタイルに合わせて選ぶことが可能です。

まとめ:

ローソンでの『ChargeSPOT』導入を紹介した記事が台湾で話題になりましたが、今後モバイルバッテリーレンタルサービスはますます注目度が高まっていくことが予想されます。

現在スマートフォンは訪日中の情報源として最も重要な位置付けとなっており、訪日旅行に欠かせないツールです。現在レンタルスタンドは東京都内の数か所に限られていますが、これから設置場所を増やしていくことで訪日外国人の満足度向上にもつながります。



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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

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