クロスシー編集部です。本年もどうぞよろしくお願いいたします。新年一回目の更新は、中国で知らない人はいない「WeChat」の2018年末最新アップデートをメインに、昨年中のアップデートをまとめます。
インバウンドの最新情報をお届け!訪日ラボのメールマガジンに登録する(無料)
WeChatとは? 2018年末の最新、大幅なデザインアップデート
WeChatとは、ご存知メッセージングアプリです。厳密には中国版の「微信(Weixin)」と国際版の「WeChat」が存在しますが、本編では「WeChat」の呼称で統一します。両者ともほぼ同じ画面設計と機能を有し、2019年1月6日現在、どちらもバージョン7が最新版です。
基本機能は以前の記事にてご紹介しましたがチャット機能やSNS機能だけでなく、タクシーの呼び出しやシェアサイクルの利用、ECサイトの商品検索、レストランはじめ各種施設の口コミ検索と予約まで行うことができます。さらには、それらの支払いをWeChatに備わった決済機能「WeChat Payment」で完了できることが特徴です。
なぜWeChatは10億人以上のユーザーを獲得したのか?/「チャット」にとどまらず『衣食住行』のニーズに対応&『Wedocrm(微答)』とい
こんにちは、クロスシー編集部です。 中国での日常的なコミュニケーションに欠かせないWeChat。メッセージのやり取りだけでなく、商品等の購入といった決済にも利用できるのが大きな特徴です。本日はこのWeChatを用いたCRM(顧客関係管理)について紹介します。 関連記事WeChatのミニプログラムとはWeb版のWeChatの使い方 [cta_toc_upper_banner] 目次 なぜWeChatが生活基盤に?「決済機能」と「サードパーティツール」が中国人の生活を変えた 決...
2018年末の「バージョン7」へのアップデート3点
12月21日、WeChatはバージョン7をリリース。メニューに大きな変更はありませんが、画面のデザインが大きく変更されました。これまでと異なり白を基調としている他、チャット画面のメニューが太く濃く表示されます。
1. 「時刻視頻」…WeChat版「ストーリー」
WeChat版の「ストーリー」です。アップロードした画像は、友達としてつながっているアカウントにのみ、24時間限定で公開されます。
アップロードの操作はInstagramなどと同様です。「本人」画面の右上に、このアップデートで新たに設置されたカメラアイコンをタップし、すでに撮影した動画あるいはカメラを起動し撮影した動画(縦向き、15秒まで)をアップロードします。動画には音楽や文字、スタンプを追加できます。
画像はhttp://tech.qq.com/a/20181221/012207.htmより
この動画を、友達となっているユーザーは会話スレッドやアカウントのトップページから閲覧できます。「いいね」の代わりに「バブル」をタップし、閲覧したことを伝えることもできます。自分で確認する場合は、「本人」ページの「カバー画像」に当たる部分に表示されるので、その部分をスライドすると再生されます。「自分の投稿」からも確認できます。
2. 「好看」
WeChat内で閲覧したコンテンツに、「いいね」に代わって新たに「好看」のボタンが設置されました。「好看」は直訳では「キレイ(見た目が良い)」という意味ですが、ここではWeChat内でコンテンツの面白さを端的に表すためのキーワードとなっています。この新機能により、自分の友人が「好看」したコンテンツが「看一看」(トップストーリー)の中に表示されます。
これまでも、自分が気に入ったコンテンツについては「朋友圏」(モーメンツ)にシェアすることで、自分の友人や自分のトップページを訪問するユーザーにお薦めすることができましたが、「いいね」したコンテンツを友人に通知する機能はありませんでした。
今回の機能の追加では、「いいね」にかわり設置された「好看」のボタンを押すだけで、友人の「看一看」のページにその記事が表示されます。また、何人の友人がそのコンテンツをお薦めしているかも確認できるので、話題性に関心が高まることもあるでしょう。コンテンツの拡散が後押しされることが予測されます。
※看一看は、2017年の5月に開始された機能。友達のオリジナルの投稿や記事のシェアが表示される「朋友圏」と異なり、WeChatによるおすすめのコンテンツが表示されます。おすすめされるコンテンツは、自分の友達の閲覧動向も加味して選定されています。
3. ユーザーのトップページに「通話」ボタンが新設
これまではチャットスレッドを立ち上げてからしかメニューが現れなかった「通話」ボタンが、ユーザーのトップページにも設置されました。音声通話、ビデオチャットの利用頻度が上昇していることも考えられます。
そのほかの2018年のアップデート
(1)閲覧中の記事を縮小表示させ、閲覧と同時にチャット機能を起動可能に。
(2)公式アカウントのうち、「定期購読アカウント」の配信フォルダ内のデザインが変更。
(3)利用したことのあるミニプログラムが、アプリ立ち上げ画面の上部に表示されるようになった。
まとめ 〜2019年も生活必需品であり続けるWeChat、積極的なインバウンド集客への活用を〜
ご紹介したように、WeChatは2018年内に複数のアップデートを行い、特に年末のバージョンアップでは大幅なデザイン変更や新規機能の追加も行いました。ストーリー機能はクローズドな人間関係を重視する需要を、通話ボタンの設置は音声通話への需要の高まりを反映しているといえるでしょう。こういったアップデートからも、中国人のライフスタイルが見えてくるのではないでしょうか。
また「好看」の機能により、これまで注目されていなかったが価値のあるコンテンツがコミュニティ内で拡散されるという現象が起こりそうです。公式アカウントから発信したコンテンツの拡散性が高まるとみられ、インバウンドマーケティングにおいても公式アカウントの活用がさらに重要となっていくでしょう。
パブリックアカウントは2018年6月の時点で2000万アカウント存在し、8億ユーザーがこの機能を活用しているというデータがあります。同じく昨年6月までの時点で、100万件を超すWeChatの「ミニプログラム」が発表されています。ミニプログラムを利用することで、WeChatのアプリの中で、ゲームやECなど様々なサービスを展開することも可能です。
すでに全世界で10億を超えるアカウントを有するWeChatですが、2019年も引き続き中国人の生活の各所に登場することになりそうです。CRM(顧客関係管理)や広告など、インバウンド市場での訪日中国人観光客の集客に生かすべき機能が多数あります。最新情報を把握しながらの積極的な活用が必要といえるでしょう。
広告色なし・ユーザー目線の情報発信が中国人の心を掴む!/中国SNS対策での新提案「クロスシー アンバサダー」活用事例をご紹介
こんにちは、クロスシー編集部です。中国向けのインバウンド対策として、SNSの運用に力を入れている事業者も増えています。自社商品の魅力を届けるのは重要ですが、受け取り手の感性にそぐわない情報は時に広告らしさを感じさせてしまい、ユーザーのアカウントへの関心をそいでしまうこともあります。本編では、中国SNSの特徴や運営のコツのおさらいと、クロスシーがネットワークする「アンバサダー」と呼ばれる日本全国の中国人クリエイターについて紹介します。目次中国主要SNS「Weibo」「WeChat」の特徴おさ...
<参考>
- http://tech.163.com/18/1221/20/E3J01QFA00097U7R.html
- https://baijiahao.baidu.com/s?id=1619001841929909773&wfr=spider&for=pc
2025年最新版!インバウンド×デジタルマーケティング戦略【訪日ラボトレンドLIVE スペシャルver.】
2024年も残りわずかとなりました。来年2025年は大阪・関西万博が開催されるほか、中国市場の回復などもあり、今年以上の盛り上がりが予想されています。2025年に向けて、訪日旅行者へ向けたマーケティング戦略を強化していきたいと考えている事業者の方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、株式会社movが毎月開催している「訪日ラボトレンドLIVE」をスペシャルver.としてお届け。今こそ知っておきたい「インバウンド×デジタルマーケティング戦略」を徹底解説します!
<本セミナーのポイント>
- 観光・インバウンドに詳しい専門家3名が登壇!
- 2025年に向けた「インバウンド×デジタルマーケティング」の戦略や施策について、「深掘り」した情報を「いち早く」「無料で」学べる!
-
質疑応答の時間もご用意。インバウンドに関する疑問・お悩みについて、専門家から直接「ヒント」を得られる!
詳しくはこちらをご覧ください。
→2025年最新版!インバウンド×デジタルマーケティング戦略【訪日ラボトレンドLIVE スペシャルver.】
【インバウンド情報まとめ 2024年11月前編】UberEats ロボット配達開始、万博需要見すえ大阪で ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月発行しています。
この記事では、主に11月前半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
※口コミアカデミーにご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。
詳しくはこちらをご覧ください。
→UberEats ロボット配達開始、万博需要見すえ大阪で:インバウンド情報まとめ【2024年11月前編】
今こそインバウンドを基礎から学び直す!ここでしか読めない「インバウンドの教科書」
スマホ最適化で、通勤途中や仕込みの合間など、いつでもどこでも完全無料で学べるオンラインスクール「口コミアカデミー」では、訪日ラボがまとめた「インバウンドの教科書」を公開しています。
「インバウンドの教科書」では、国別・都道府県別のデータや、インバウンドの基礎を学びなおせる充実のカリキュラムを用意しています!その他、インバウンド対策で欠かせない中国最大の口コミサイト「大衆点評」の徹底解説や、近年注目をあつめる「Google Map」を活用した集客方法など専門家の監修つきの信頼性の高い役立つコンテンツが盛りだくさん!