2018年の訪日外国人数は3,000万人を突破し、過去最高を記録しました。2020年の東京オリンピックに向けて、さらなる増加が見込まれています。
訪日外国人観光客に人気の観光スポットといえば、「外国人に人気の日本の観光スポットランキング」で5年連続1位に輝いた京都の「伏見稲荷大社」をはじめ、「銀座」「大阪道頓堀」「名古屋城」といった、三大都市が代表的です。
しかし、ここ数年は「新宿御苑」「厳島神社」「伊勢神宮」などの緑豊かな癒しのスポットが外国人観光客から高い人気を集めています。時代の流れとともに訪日外国人観光客のニーズが、「遊んで楽しめる場所」から「のんびりくつろげる場所」へと変わりはじめているということです。
そこで今回は、訪日外国人観光客から“今”人気の観光スポットを紹介します。訪日外国人観光客のニーズをきちんと把握しておくことで、より満足度の高いサービスの提供につながるはずです。
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訪日外国人観光客が急増している理由

訪日外国人観光客が増えている理由としては、大手航空会社の増便による航空座席供給量の増加や、旅行代理店が継続的に展開している2020年の東京オリンピックに向けた訪日旅行プロモーションの効果が背景にあると考えられています。
2016年に日本政府は、訪日外国人観光客数の目標人数を2020年に4,000万人、2030年に6,000万人とすることを発表しました。東京オリンピックが開催される2020年を目前に控えている日本では、観光は成長戦略の大きな柱のひとつであり、地方創生の切り札となります。
訪日外国人観光客に“今”人気の観光スポット
【1】伏見稲荷大社(京都)

京都市にある「伏見稲荷大社」は、トリップアドバイザーの「外国人に人気の日本の観光スポットランキング」で5年連続1位になった不動の人気観光スポットです。稲荷神社は全国に数多くありますが、伏見稲荷大社はその総本社です。
伏見稲荷大社の代名詞は真っ赤な「千本鳥居」です。上り坂は長く、頂上まで行こうとすると1時間ほどかかるようですが、それでも頂上まで登りきる訪日外国人は多いようです。駅から近くアクセスがよいこともあり、人気の高い観光スポットです。
【2】厳島神社(広島)

広島県廿日市市の宮島にある「厳島神社」も、訪日外国人からの人気が高い観光スポットです。593年に創建され、平家の武将・平清盛の援助により建立されました。1996年にはユネスコ世界文化遺産に登録されました。
トリップアドバイザーには外国語の口コミも多く寄せられており、なかでも1,000件近く掲載されている英語の口コミのうち、96%が「非常によい」「よい」というものでした。訪日外国人の満足度が非常に高いことがうかがえます。
【3】高野山(和歌山)
和歌山県伊都郡高野町にある「高野山」も、訪日外国人観光客から人気を集めている観光スポットのひとつです。およそ1200年以上も前に、歴史に名を残す平安時代の僧侶である空海が開いた“天空の都市”と呼ばれています。
周囲が峰に囲まれた盆地には117もの寺院があり、うち52寺が宿泊者を受け入れる宿坊寺院です。伝統の精進料理をはじめ、座禅、写経、読経といった貴重な修行体験ができると、毎年多くの参拝者が訪れています。利用者の口コミでも、「自然に囲まれた静かな環境のなかで、日常から離れて心安らぐ時間を過ごせる」と高評価です。
【4】兼六園(金沢)
石川県金沢市には、重要伝統的建造物群保存地区に選定されている「ひがし茶屋街」や、若者に人気な現代アート美術館「金沢21世紀美術館」など、街を散策しながら楽しめる観光スポットがたくさんあります。
数ある観光スポットのなかで、訪日外国人観光客から人気を集めているのが「兼六園」です。百万石・前田家の庭園として造られた兼六園は、国の特別名勝に指定されています。サクラやカキツバタ、紅葉、雪吊りなど、日本ならではの四季折々の美しさが楽しめます。
また、2015年3月には北陸新幹線が開通しました。これにより開業前は東京から金沢までの移動に約4時間かかっていたのが、開通後は2時間半で行けるようになりました。こうしたアクセスの良さも、金沢が人気を集めている理由のひとつです。
まとめ:モノ消費からコト消費へ
ここでは紹介しきれませんでしたが、「新宿御苑」「白谷雲水峡(鹿児島県屋久島町)」「日光東照宮(栃木県日光市)」など、訪日外国人観光客に人気なスポットはまだまだたくさんあります。
中国人観光客による“爆買いブーム”が落ち着き、ここ数年は「のんびりくつろげる場所」へと変わりはじめています。つまり、モノ消費からコト消費へとニーズが変化していっています。今後は、ただ単にものを売るのではなく、地方をPRするその土地ならではの魅力発信がより重要になってくるのではないでしょうか。
<参照>
- トリップアドバイザー:旅好きが選ぶ!外国人に人気の日本の観光スポット ランキング 2018
- ビギナーズ:平成最後にやっておきたい・やるべきこと|あなたはどう過ごす?
- トリップアドバイザー:伏見稲荷大社
- トリップアドバイザー:厳島神社
- 訪日ラボ:2018年 訪日客3000万人超え間近に | 訪日観光客を増やすために、今地方や企業に求められる対応は?
【7/3開催】宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」
インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。
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【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
<こんな方におすすめ>
- インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
- 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
- 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
- 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
- インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
→「THE INBOUND DAY 2025」特設ページを見てみる
【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか
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