訪日外国人に人気の体験ツアー3選とガイドマッチングサービス | インバウンドはモノ消費からコト消費へ

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近年、訪日外国人の消費傾向は、爆買いを代表とする商品に価値を見出すモノ消費から体験型観光体験ツアーといったような体験に価値を見出すコト消費に傾向がかわってきました。

そこでこの記事では、コト消費に焦点をあてた具体的なツアーやサービスを紹介しながらインバウンド対策を考えていきます。



【訪日ラボは、8月5日にインバウンドカンファレンス「THE INBOUND DAY 2025」を開催します】

会場での開催に加え、一部講演ではオンライン配信(参加費無料)も実施!さらに、チケットを購入した方限定でアーカイブ配信も予定しています。

ご来場が難しい方や当日ご都合が合わない方も、この機会にぜひご参加ください。

外国人観光客に人気の体験ツアー厳選3選

訪日外国人に人気の体験ツアーを3つご紹介します。

人気の体験ツアー1. ゲームの世界観を堪能「マリカー」(東京都)

外国人観光客に人気の体験ツアーに、通称「マリカー」と呼ばれる公道用のカートで走行できるツアーがあります。

ゲームキャラクターの衣装を身に付けて小型カートに乗り都内の観光スポットを巡るツアーは、SNS映えや話題性があることなどから非常に人気です。

なぜ「マリカー」は訪日客を惹きつけるのか?東京の街を疾走するマリカー 体験してわかったインバウンドに刺さる理由【現地レポート】

観光庁が発表をしている「訪日外国人の一人あたりにおける消費動向調査」を見てみると、2015年〜2017年で、買物費目の消費額が7万4千円から5万7千円へと縮小しています。近年、円高も相まって訪日外国人がモノを買うことが少なくなり、それにともない、体験や宿泊にお金を使う傾向に変わってきています。このような、いわゆる「コト消費」が加速しつつあるなかで、変わった体験ができるツアーを体験する訪日外国人が増えてきています。その中の一つとして、訪日外国人から話題を呼んでいるのが「マリカー」です。今回、...


人気の体験ツアー2. 日本の料理作り体験「ユカズ ジャパニーズ クッキング」(東京都)

日本の「和食」は世界的にも評価が高く、非常に人気の料理です。

そんな和食や日本料理を作ることができるできるのが「YUCa’s Japanese Cooking Class」という料理教室です。

日本の家庭料理やラーメン、餃子、お好み焼き、弁当、寿司など様々なクラスを英語で受けることができる人気の体験教室です。

人気の体験ツアー3. タクシーで観光名所巡り「MKタクシー」(京都)

京都では、タクシーで観光スポットをめぐる周遊ツアーが人気を集めています。

「MKタクシー」が提供する周遊ツアーでは、京都の観光地をよく知るドライバーが英語で京都の町をガイドします。京都の観光地を効率よくまわることができ、電車バスなどと比べ乗り換えや路線の選択などがないので快適に観光できます。

訪日外国人のなかには荷物が多かったり、子ども連れだったりとさまざまな利用客がいますが、顧客の状況や希望にあわせて利用車種を変えるなどの柔軟な対応も人気の理由です。

なぜMKタクシーは訪日客からも愛されるのか:インバウンド需要にこたえて英語・中国語ドライバーを育成

インバウンド業界では、二次交通手段としてタクシーが注目されています。しかしながら、費用が高いため訪日外国人のタクシー利用は6割にとどまっているというデータもあります。一方、費用がかかっても、快適な移動手段を希望する訪日外国人もいます。そのような需要に応えようと英語ドライバーを育成するなどの取り組みをしている「MKタクシー」で知られ、京都に本社を構えるエムケイ株式会社(以下、MKタクシー)にお話を伺いました。インバウンド受け入れ環境整備の資料を無料でダウンロードする「翻訳・多言語化」の資料を...


インバウンド需要はモノ消費からコト消費に変化

訪日外国人の消費傾向は、モノ消費」から「コト消費」へと移り変わってきています。ここでは「モノ消費」「コト消費」というキーワードについて今一度確認しましょう。

そもそもモノ消費・コト消費とは?

モノ消費とは「商品(モノ)」に価値を見出して消費することを言い、いわゆる中国人の爆買いはこのモノ消費にはいります。

一方で近年注目されているコト消費とは、商品やサービスを購入してそこから得られる体験や感動に価値を見出す消費のことを言います。具体的には、日本旅館に宿泊したり、お寺巡りや、イベントへの参加などです。一般的にその場所、その時間でしか体験することができないようなものにお金を使うという傾向があります。

コト消費」については下記の記事をご覧ください。

「モノ消費からコト消費」の意味や種類とは?変化の理由とインバウンド対策方法を解説

世界的な消費行動の変化として、商品を購入する「モノ消費」から体験型の「コト消費」へと変化しています。 この変化は国内消費だけでなく、訪日外国人観光客のために酒造見学や田舎暮らしの体験ツアーなどが提供されている事からも変化を感じ取ることができます。 この記事ではモノ消費からコト消費へシフトしている理由とインバウンド誘致における対策方法について解説します。 インバウンド対策にお困りですか?「訪日ラボ」のインバウンドに精通したコンサルタントが、インバウンドの集客や受け入れ整備のご相談に対応...

訪日リピーターは体験型コト消費が人気

コト消費の中でも特に人気なのが「純粋体験コト消費です。

純粋体験コト消費はリゾートホテル温泉旅館への宿泊、スキー・スノーボードなどのアクティビティといった、そこでしか味わえない特別な体験をすることです。他にもアニメやドラマ・映画などのロケ地をめぐる聖地巡礼や、お寺や神社に泊まって修行体験をする「宿坊」が人気です。

「純粋体験コト消費」やその他コト消費の7つの分類やコト消費についてはこちらの記事を参考にしてください。

「モノ消費からコト消費へ」インバウンド市場の変化

訪日外国人観光客の数は年々右肩上がりに増加しており、飲食業界や旅行業界など多くの業界でもインバウンド対策をおこなっているはずです。数年前にブームとなった訪日中国人による爆買いムーブは落ち着きを見せ、訪日外国人観光客の消費行動は、「モノ消費」から「コト消費」へと変わりはじめています。そこで今回は、インバウンドの需要が「モノ消費」から「コト消費」の変わった理由と今後の対策について、今一度お話しましょう。インバウンド対策にお困りですか?「訪日ラボ」のインバウンドに精通したコンサルタントが、インバ...


地方の魅力発信に!おすすめの訪日外国人向けガイドマッチングサービスを紹介

日本人ガイドとインバウンドをつなぐ「travee」

2018年1月の法改正によって今まで通訳案内士の資格を持つ人しかできなかったガイド業務が、資格を持っていない人でも行えるようになりました。

そこで、地方の魅力を発信するのに、日本人ガイドと外国人観光客をマッチングするサービスとして「travee」が登場しました。

このサービスは通訳ガイドを探している訪日外国人観光客と日本在住の通訳ガイドをマッチングしてくれます。地方の魅力を発信したいという人はこのようなサービスを利用して積極的に海外に発信していくというのも良いのではないでしょうか。

なお、残念ながら「travee」は2019年2月28日をもってサイト閉鎖・サービス終了しています。

外国人向け観光ガイドTravee(トラヴィ)|有償通訳ガイドと観光客をつなぐマッチングサービス

訪日外国人向けに提供されていた観光ガイドTravee(トラヴィ)は、2019年2月28日をもって閉鎖しています。かつて注目を浴びていたTraveeはどのようなサービスを提供していたのか、またその相場などをご紹介します。インバウンド受け入れ環境整備の資料を無料でダウンロードする「翻訳・多言語化」の資料を無料でダウンロードする「多言語サイト制作」の資料を無料でダウンロードする「多言語化表示サービス」の資料を無料でダウンロードする「テレビ電話型通訳サービス」の資料を無料でダウンロードする「訪日外...


旅行客の要望に合わせたプランを提案してくれる「トリップパートナー」

訪日外国人観光客が急増しており観光ガイドが不足しています。

「トリップパートナー」訪日外国人が訪日する目的や場所、期間に合わせて、ガイドが作った地域の魅力を体験できる体験プランを選んで地元を案内してもらうサービスです。

こちらも地域の魅力を発信できるとてもいい機会になるのではないでしょうか。

日々変化する外国人観光客のニーズに対応

近年訪日外国人の消費は「モノ消費」から「コト消費」へと傾向が移り変わってきており、特に「純粋体験コト消費」が人気で地方の日本ならではの体験型観光の人気が高まってきています。

今後は体験型の観光プランの作成やプロモーションをきちんと行っていくことが非常に重要になるでしょう。

<参照>

【7/3開催】宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」

インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。

本イベントでは「顧客への情報アピール」「顧客体験(ゲストエクスペリエンス)」「運営のデジタル化」など、施設運営に必要なをテーマを、市場の最前線を走るエキスパートたちが集結。お客様が施設を見つける「旅マエ」から、実際に滞在する「旅ナカ」まで、あらゆるフェーズにおける最新戦略と成功事例を徹底解説します。

<本セミナーのポイント>

  • 変わりゆく市場の状況と、今後注目のトレンドを把握できる
  • 旅マエの顧客行動を理解し、集客・予約率アップのヒントが得られる
  • 旅ナカの接客品質を高め、顧客満足度向上に繋がる実践的な対応を学べる
  • 各分野の専門家から、ビジネスを加速させる具体的な戦略や成功事例が聞ける

詳しくはこちらをご覧ください。

宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」【7/3開催】

【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」

2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。

「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。

初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。

参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。

<こんな方におすすめ>

  • インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
  • 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
  • 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
  • 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
  • インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
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【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか


訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。

この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。

※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。

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詳しくはこちらをご覧ください。

「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年6月後編】

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客インバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!

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