YouTube広告を出す方法・費用・仕組みは?インバウンド事例を紹介

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ネットユーザーが増え続ける現代社会において、YouTube広告は、リーチしたいユーザーにダイレクトに魅力を伝えることができるプロモーション方法の一つとして注目が高まりつつあります。

今回は、YouTube広告の出稿方法や費用などの基本をはじめ、インバウンド向けの活用事例や対策などを紹介します。基本から応用までポイントを抑えて、効果的なプロモーションに繋げましょう。



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YouTube広告を出す方法・費用は?

YouTube広告を出す場合、どのような手順になり、費用相場がどれくらいかを把握することが必要です。ここでは、YouTubeに動画広告を掲載する方法や、広告費用について紹介します。

YouTubeに動画広告を掲載する手順

①ユーザーが広告をクリックした場合、何に誘導するか選ぶ

まず、ユーザーがYouTube広告をクリックした場合、自社サイトあるいは独自のYouTubeチャンネルのどちらに誘導するかを選びます。YouTubeで独自のチャンネルを持つ場合以外は、自社サイトを選びましょう。

②ユーザーを指定する

YouTubeでは、70を超える国と地域で、10億を超えるユーザーによって、60を超える言語で利用されています。

YouTubeの動画広告は、広告を表示したいユーザー層の地域や年齢、興味、関心などに基づいてユーザーを指定することが可能です。訴求したいコンセプトとターゲット層を明確にしてユーザー指定することで、ダイレクトにリーチすることができます。

③動画広告の種類を選ぶ

YouTube広告には、さまざまな種類が用意されています。

例えば、TrueViewインストリーム広告は、他の動画の再生前、再生中、または再生後に動画再生され、再生開始から5秒が経過するとユーザーは広告をスキップできます。また、TrueView ディスカバリー広告は、YouTube の関連動画の横や、YouTube の検索結果の一部などユーザーが探している場面で表示される仕組みです。

広告のスキップができないバンパー広告は、他の動画の再生前、再生中、または再生後に再生される6秒以下の動画で、最後まで視聴してもらえるというメリットがあります。

YouTube広告の費用は?

YouTube広告の料金が発生する仕組みは、大まかに3つが挙げられます。

まず一つ目は、ユーザーが動画を30秒間(30 秒未満の広告の場合は最後まで)視聴したかもしくは30秒経つ前に動画を操作した場合、二つ目は、サムネイルをクリックして広告を視聴した場合、三つ目は、インプレッション単価(CPM)制に基づき、広告が1,000回表示された場合です。

その他サービスとして、一日の見込み予算を設定でき、必要に応じて予算を変更することが可能です。

インバウンド向けYouTube動画の事例は?

前述ではYouTube広告の種類や費用について説明しましたが、インバウンド向けにYouTube動画を活用した事例を紹介しましょう。

YouTube動画再生数590万回超え『緑の道~山陰~』


一般社団法人山陰インバウンド機構では、2017年3月に、訪日外国人向けに山陰の認知度向上を目的に、ドローンを活用した4K動画のプロモーション施策を実施しました。

完成した動画『緑の道~山陰~』YouTubeで公開すると同時に、イギリス香港フランス台湾韓国で広告配信を行った結果、2年間で約590万回の再生を突破しています(記事執筆時点)。

また、動画公開当時の2年前は、チャンネル登録者数1,114人、いいね数1,387人であったのに対し、2019年3月現在、チャンネル登録者数5,040人、いいね数6,810人と約5倍近くの反響を得ています。

その他、YouTube動画および広告を出した後、海外の視聴者から動画に関する問い合わせや、縁の道への具体的な旅行方法や推奨ルートなどに関する反響があったようです。それによって、より外国人の属性・興味度などを把握することができ、今後の戦略的なアプローチに繋がる施策であったといえます。

YouTube動画再生数1,100万回超え『STAY YAMAGATA』


山形県は、拡大するASEAN市場からのインバウンド誘客促進のために、外国人観光客が実際の旅程をもとに山形を巡る様子を撮影した観光PR映像を春夏秋冬のシーズン篇で作成しました。

YouTube『STAY YAMAGATA』チャンネル上にて公開し、チャンネル登録者数2,800人、春夏秋冬シリーズのYouTube動画再生総計は1,100万回(記事執筆時点)を超えています。

YouTube広告をインバウンド対策に活かすには?

YouTube広告をインバウンド対策として活かすには、ターゲットとする対象国や言語対応、海外向けの動画制作の実績の有無などを重視する必要があります。ここでしっかり対策のポイントを抑えておきましょう。

ターゲットとしたい国に合わせた動画

インバウンド向けにYouTube制作を行う場合、その国の文化や言語に合わせて動画を作成する必要があるといえます。

まず、適切なターゲット設定と、そのターゲットにしっかりと理解され、魅力が伝わるような動画制作のために、動画制作業者にターゲット国の文化理解があるかが重要となります。また、動画制作業者の対応可能な言語や国を把握しておくこともポイントです。

インバウンド向けの動画プロモーションは比較的新しい施策のため、実績のある動画制作業者は多くありません。そのなかで、インバウンド向け実績がないにしても、海外向けの動画制作の実績を確認し、効果的な動画制作に繋げましょう。

中国ではYouTubeが使えない?

インバウンド向けYouTube広告を考える上で、まず把握しておきたいのが中国国内のネット閲覧規制についてです。中国では政治的混乱を防ぐという名目で、Youtubeをはじめ、FacebookTwitterInstagramにアクセスができないよう制限されています。

中国国内では微博(weibo)や微信WeChat)と呼ばれるツールが主流となっているため、訪日中国人客向けに動画によるプロモーションをする場合、YouTube広告だとリーチできない可能性が高いといえます。

中国YouTubeである优酷(ヨウク)や土豆网(トゥードウ)などの中国国内の大手動画プラットフォームで広告を出すほうが、より効果的であると考えられます。

まとめ:YouTube広告を活用して効果的なインバウンド対策を

今回は、YouTube広告の方法や費用などの基本をはじめ、インバウンド向けの活用事例や対策などを紹介しましたが、YouTube広告では、さまざまな種類の広告形態があるので、訴求したいコンセプトやターゲット層を明確にし、それに適確な方法でリーチする必要があります。

また、動画制作をするにあたり、動画制作業者の選定も重要なポイントです。アプローチしたい国の文化要素の把握や言語対応の可否、そしてインバウンド向けあるいは海外向けの動画制作実績を見分ける必要があります。これらのポイントを抑えて、より効果的なインバウンドプロモーションに繋げましょう。


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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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