VFRとは | 友人親族の訪問が目的の旅行・リピート率&消費高い特徴が【観光基本用語】

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VFRとは、「在日している友人や家族に会いに行く」という目的を持った訪日外国人のことです。VFRは、滞在中の消費が多い、リピート率が高いという理由からインバウンド市場の中でも重要な存在を占めてきています。

そこでこの記事では、VFRとは何か、VFRの可能性、VFRの課題や対策について解説します。


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VFRとは?

VFR」は観光・インバウンド用語ですが、この言葉に馴染みがあるという人は少ないと思われます。ここでは、VFR」とは何を指すのかを詳しく解説していきます。

友人や家族のもとを訪れることを目的としたVFR

VFR」とは、「Visiting friends and relatives」の略で、海外から国内に旅行にきた外国人のうち、国内に滞在している知人や親族の訪問を目的に来た人たちのことを表す言葉です。

海外から日本に渡航してくる外国人は主に「観光」「ビジネス」の2つだと思われていますが、実際には国内に滞在している知り合いや親族に会うことを目的に来る人が多くいます。

VFRはこれまで申請の際に別の目的で申告されることが多かったため見逃されてきましたが、最近ではVFRがきちんと定義され、注目されるようになりました。

VFR のインバウンドへの貢献度は?

VFRインバウンドに大きく貢献すると言われています。

ただ、訪日するゲスト側の人は在日しているホストの家に泊まることが多いため、特に宿泊にはあまりお金を使わない傾向があります。一方で、ホスト側の人がゲストをおもてなしするために食べ物を買ったり、外出に連れて行ったりするので消費額が増えることが注目されています。

この場合、ゲストの消費に伴ってホストも一緒に食事や旅行をするためホスト側の消費もプラスされます。また、ホストが日本に滞在している限り、ゲストが来日する回数も増えるので結果的にリピートにつながることも注目されています。

このことから、VFRインバウンド客をターゲットにすることで大きな収益を期待できると考えられます。

VFRがインバウンド市場を占める割合

ここまでVFRとはなにか?ということについて解説してきました。

ここからはVFRが日本のインバウンド市場に占める割合と、海外と比較した日本におけるVFRの可能性について紹介します。

オーストラリアやイギリスなどの諸外国ではVFRが活発

日本のインバウンド市場のうちVFRが占める割合は、「観光」「ビジネス」に続き、全体の3位の約5%程度です。しかし、イギリスやオーストラリアを見てみると全体の20%から30%程度あることから、VFRが日本に比べてかなり活発と言えるでしょう。

その理由はオーストラリア、イギリスは歴史的な背景としてかつて宗主国、従属国という関係で移民が多くいること、使われている言語が英語なので教育などで関係が深いこと、といった要因があるといわれています。

詳しくは以下の記事をご覧ください。

最近話題の「VFR=知人・家族訪問」訪日客4,000万人誘致の鍵に?

訪日外国人の旅行目的はまちまちです。観光をしに訪日する人もいれば、出張や研修などビジネス目的で訪日する外国人もいます。中には日本で働いでいる、もしくは勉強している知人や親族に会うことを目的に訪日している外国人も存在しています。こうした人たちは、旅行業界ではVFRと呼ばれています。インバウンド対策にお困りですか?「訪日ラボ」のインバウンドに精通したコンサルタントが、インバウンドの集客や受け入れ整備のご相談に対応します!訪日ラボに相談してみる目次VFRとは?:Visiting Friends ...

日本におけるVFRの可能性とは?

イギリス・オーストラリアの関係を日本にそのまま当てはめて考えるということはできません。

しかし、近年では外国人労働者の受け入れや留学生が増加しています。そして将来的には少子高齢化が進んでいることもあり、労働力確保のために外国人労働者の受け入れがより活発になっていくでしょう。そうした場合、日本のVFRの割合も将来的に増えていく可能性があるといえます。

日本が抱えるVFRに関する課題

これまで現状の日本のVFRの現状、そしてこれからの可能性について解説してきました。

将来的にはVFRは伸びていくと言われていますが、VFRを活発化させるためには現状のいくつかの課題を解決する必要があります。ここからは、主な3つの課題をそれぞれ解説していきます。

ビザ緩和

日本に来て滞在する際、1番の課題になっているのがビザの取得です。

VFRを活性化させるためには、このVFRの対象となるゲスト(在日外国人の親族・友人)のビザ免除や要件の緩和を行うことが必要だと言われています。

ホストが保証人となり滞在期間中の行動を保証し、責任をもつ制度にすることでより活性化させる仕組みを整える必要があるでしょう。

日本で予約・決済のできるチケットの充実

次に、ホストが親族や友人を日本へ招待する際、日本で予約・決済できるチケットの制度を導入することも必要とされています。

ホストが日本国内で旅行代理店や航空会社で予約発券から決済まで行えるようになればよりゲストを呼びやすくなり活性化がみこまれます。

また家族の関係が近いほど、複数人で来る場合になどに割引率を高くすることでより多くのVFRを呼び込むことができ活性化できるでしょう。

公共交通機関のサービス充実

最後に、現在のインバウンドの課題として、日本の有名な観光地ばかりが注目されていて観光客が集まり、地方にはインバウンド効果があまりないということが上げられます。

そこでJRや私鉄、バス会社などにVFR用のサービスを導入することで地方へよりインバウンドの効果を波及させるという方法があります。

事例として「KANSAI ONE PASS」という訪日外国人専用のICカード型乗車券があります。これは関西の主要な交通機関を一枚の乗車券で利用でき、さまざまな優待特典を受けられるというものです。VFRに限ったものではないですが、実際にこういったサービスからインバウンド需要を増大させている事例があるので、VFRの誘致にも活用できるのではないかと考えられます。

まとめ:VFRがインバウンド市場を盛り上げる

この記事ではVFRについて、「VFRとは何か?」「VFRの課題」「VFRの可能性」について紹介してきました。VFRは日本において潜在的な可能性がある市場です。

VFRを盛り上げることによって訪日外国人の国内消費増加、リピード率の上昇というようにインバウンド全体を盛り上げる可能性をもっています。ビザの緩和やサービスの充実などを行い、VFR市場をより活性化させていきましょう。

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

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