無料の中国語翻訳サイト9選を5段階で評価&比較!日本語訳の精度・機能で見る本当に使えるサービスはコレ!

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昨日、Googleからカメラをかざすだけでテキストを翻訳・音声読み上げしてくれる機能が「Googleレンズ」に追加されたことが発表され、多言語対応・翻訳に関する話題が盛り上がりをみせています。

もちろんインバウンド対応においても、多言語対応・翻訳は非常に重要です。インバウンド市場において、訪日外客数においても消費額においても大きな割合を占めているのが中国ですが、訪日中国人観光客とのコミュニケーションでは「中国語」が欠かせません。

では、無料の翻訳サイトや検索エンジンの提供する翻訳機能のうち、本当に使いやすいのはどれなのでしょうか。この記事では、ますます増える訪日中国人観光客への対応にも役立つ、無料かつ精度の高い中国語翻訳サイトを紹介します。

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2010年以降の訪日中国人観光客は100万人単位で増加

まずは訪日中国人観光客の基本情報を見ていきましょう。

2018年までの中国人観光客数の推移

昨年一年間の中国からの訪日外客数は約838万人に上りました。日本政府観光局の調査で、一地域からの外客数が800万人台に達したのは全市場で初めてです。中国人の日本に対する関心の高さが見えます。

2017年5月、訪日中国人に対するビザ発給用件の緩和が行われており、個人でも日本への旅行がしやすくなりました。また、格安航空会社LCC)の台頭やクルーズ船が増加したことも訪日中国人観光客が大きく増加した理由のひとつです。

個人で日本を旅行する訪日中国人観光客FITが増加

FITとは、Foreign Independent Tourの略で、パッケージツアーや団体旅行を利用せずに個人で海外旅行に行くことです。観光庁がとりまとめた2017年までのデータによると、欧米ではFITが85%を上回っているのに対し、アジアでは50%~80%程度にとどまっており、なかでも中国は約60%と割合が特に低くなっています。

しかし、中国のFIT旅行者の割合の変化に注目してみると、2012年に28.5%だったのが2017年には60.0%となっています。訪日中国人観光客は年々増加しているので、FIT旅行者はここ5年間で急激に増加していることがわかります。

JNTOでは、訪日中国人観光客FITの増加や彼らの興味関心の多様化に対応することを目的に、SNSを利用したマーケティングや「道の駅」のインバウンド対応などに力を入れ始めています。

個人旅行の場合、団体ツアーで訪れる訪日観光客よりも道を聞くなど周囲に話しかける機会が多くなると考えられます。こうした前提のもと、続いては個人旅行で日本各地を訪れる中国人観光客への対応にも使える翻訳サイトを紹介していきます。

日本語訳の精度とお役立ち機能で選ぶ中国語翻訳サイト9選

翻訳サイトで気になるのは翻訳の精度です。日本語から中国語、中国語から日本語、両方向で利用したいというニーズが多いでしょう。今回紹介する翻訳サイトでは双方向の翻訳が可能です。

中国語の発音は、ピンインという英字を用いた記号で表すことができます。中国語は発音によってまったく違った意味を表してしまうことがありますが、ピンインを正確に理解できれば発音の習得も速く、より訪日中国人とスムーズにコミュニケーションが取れるようになるでしょう。

今回は訪日ラボ編集部で以下9つの翻訳サイトを使い、日中、中日の翻訳機能を確認しました。日本語訳の精度を中心に評価したおすすめ度とそれぞれのサイトによる機能の違いを紹介します。

1. 百度翻訳は「精度が高い」「中国語発音がナチュラル」

おすすめ度 ★★★★☆(UIが中国語のみのため、★4つ)

百度翻訳は、中国でGoogleに変わり検索エンジンのシェアナンバーワンである百度が提供する翻訳サービスです。Google翻訳と同様のUIとなっています。

▲百度翻訳。左側に訳したい日本語を入力すれば、右側に中国語が出てくる。
▲百度翻訳。左側に訳したい単語や文章を入力すれば、右側に中国語が出てくる。

言語は自動検出されますので選択する必要はありません。ピンインは、翻訳結果の右下で「拼音」(ピンイン)の機能をオンにすれば表示されます。

中国企業の提供する翻訳サービスのため、対応できる中国語の単語や表現の数は他と比べてとても多くなっているようです。翻訳の精度も、場合によってはGoogleよりも高く、非常に利用価値が高い翻訳サイトです。

また中国語の音声再生は、当然ですが非常に自然です。

百度は日本人にとってはなじみのないIT企業ですが、中国ナンバーワンの検索エンジンを開発している企業です。日本語以外も、韓国語も相当精度の高い翻訳結果を提供しています。

中国のサイトなのでメニューなどは中国語で表記されていますが、漢字になじみのある日本人にとっては操作はそこまで難しくないでしょう。履歴や保存機能もありますが、日本人で百度のアカウントを取得している人はほぼいないと思いますので、こちらの機能は使えないと考えた方が良いでしょう。

2. Google翻訳は「ピンイン」「翻訳履歴」「保存機能」「スマホカメラで翻訳」

おすすめ度 ★★★★☆(日→中は百度の方が正確な場合もあるが、中→日は互角)

Googleの無料翻訳サイトも百度翻訳と同じく、翻訳したい言語の種類は自動で検出されます。中国語に翻訳する、あるいは日本語に翻訳するなど、何語に翻訳するかだけを選びます。

中国語の翻訳の場合、ピンインはデフォルトで訳文(訳語)の下にあります。

またスピーカーのアイコンをクリックすれば発音が再生されます。中国語の発音は百度翻訳ほどなめらかではありません。

翻訳履歴や保存機能もついているため、継続して利用する場合に重宝するでしょう。

Google翻訳はスマートフォン向けにアプリを提供しており、カメラで読み取った文字を翻訳機能で翻訳することができ、手間もかからず直感的な操作ができ非常に便利です。音声での翻訳も可能です。

3. Weblio日中中日辞典は「160万語を収録」「ウェブページ翻訳」

おすすめ度 ★★★☆☆(登録されている語の数が多い、ウェブページ翻訳が使える)

Weblio日中中日辞典は、複数のオンライン辞書・辞典をまとめて検索できる無料の日中辞典・中日辞典です。登録されている語の数は日本語60万語以上、中国語100万語以上の合計約160万語です。

一つの検索窓から「日本語から中国語」「中国語から日本語」両方の検索を行うことができます。

翻訳は、複数の日中辞典と中日辞典から検索してすべての意味を表示します。翻訳結果には、その訳の掲載がある日中・中日辞書の名前も一緒に確認できます。

専門用語の中国語訳を調べたいときや、中国語がどの専門分野の語なのかがわからないときにも有効です。また、中国語で中国語の意味を解説する辞書も一部収録されています。

数多くの辞書から意味を調べられるため、基礎的な中国語の表現だけでなく、専門用語、固有名、カタカナ語の中国語訳など、幅広く検索できます。

ウェブページのURLを入力して、ページをまるごと翻訳する機能もあります。

中国語で「自転車」という単語を入力し、日本語への翻訳を検索した結果
▲中国語で「自転車」という単語を入力し、日本語への翻訳を検索した結果

4. 中国語翻訳-エキサイト翻訳は原文を見ながら文章翻訳

おすすめ度 ★★☆☆☆(ピンインや音声再生機能なし。翻訳精度も検索エンジン提供の翻訳サービスよりも低い)

中国語翻訳-エキサイト翻訳では、中国語の文章を日本語へ、日本語の文章を中国語へと翻訳することが可能なサイトです。

左側に原文を入力すると右側に訳文が表示されるので、原文と訳文を比較したい際に便利です。

言語は自動判定されますが、ピンインの表示も音声の再生もできません。また翻訳精度は百度翻訳、Google翻訳の方が高くなっています。

簡体字と繁体字(中国大陸以外の中華圏、台湾・香港・マカオ等で通常使われている字体)の切り替えが容易なため、そうした需要のある際に重宝するサイトでしょう。

広告表示が非常に大きく場所を取っているので、ブラウザでの利用でも煩わしさがあるかもしれません。

5. Infoseekマルチ翻訳

おすすめ度 ★★☆☆☆(翻訳精度に難あり)

楽天の提供する翻訳サイトです。言語の自動判定機能がないため、自分で原文の言語と、どの言語に翻訳したいのかの設定をしなければなりません。

ピンインや音声再生機能はありません。翻訳精度はあまり高くないようです。広告は下の方にあるので、入力画面はすっきりしていて使いやすいです。

6. So-net翻訳

おすすめ度 ★★★☆☆(ファイル内のテキストをまるごと翻訳できる)

So-netの提供する翻訳サイトです。翻訳したい単語や文章だけでなく、Wordなどマイクロソフトオフィスのファイルをそのままアップロードできます。アップロードしたファイル内の文章が、翻訳されたテキストとしてブラウザに表示されます。

翻訳精度は普通程度で、文章の場合に一部不完全な翻訳結果が含まれます。

7. Bing翻訳

おすすめめ度 ★★★☆☆(翻訳の精度は高い。ピンイン表示はなし。)

マイクロソフトの提供する翻訳サービスです。ピンインの表示機能はありませんが、音声の再生機能があり、Google翻訳よりも発音がなめらかです。

翻訳精度も高くなっています。

8. Fresh EYE翻訳

おすすめ度 ★★☆☆☆(簡体字と繁体字の切り替えが容易)

英日/日英、中日/日中に特化した翻訳サイトです。

言語の自動判定機能はありません。ピンインの表示や音声再生機能はありません。翻訳精度は比較的高いです。

エキサイト翻訳同様、簡体字と繁体字の切り替えが容易なため、そうした需要のある際に重宝するサイトでしょう。

9. yandex Translate

おすすめ度 ★★☆☆☆(精度の高さにむらがあるが、再生される中国語音声はなめらか)

ロシアの企業が提供する翻訳サイトです。言語は自動検出されますが、ピンインの表示はありません。音声再生機能の中国語はなめらかです。

翻訳精度は問題ない場合もありますが、登録されている単語量に限りがあるようで、文中に含まれる単語によっては不正確になります。また日本語への翻訳もあまり得意ではないようです。

まとめ:翻訳サイトを活用して訪日中国人観光客への適切な対応を

2010年以降、訪日中国人観光客は爆発的に増加しています。こうした中で何度も訪日しているリピーターの中国人観光客は、より滞在中の自由度の高い個人旅行を選択しています。体験型観光を求める人も増えており、これまで主流だった買い物よりも複雑なコミュニケーションが求められる場面も多くなってくるでしょう。

個人旅行の場合、日本語が話せるガイドさんを伴わない場合も少なくありません。インバウンド市場に関係する日本人が訪日中国人観光客とコミュニケーションを取る場面も増えてきています。状況に応じて一番適切な翻訳サイトを活用すれば、訪日中国人観光客へより良いおもてなしが提供できるでしょう。

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

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