中国ショートムービー×旅行コンテンツ|Douyinで最新の「日本旅行」イメージを探る

THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ- アーカイブ無料配信中
完全無料 訪日ラボ会員 「インバウンドの教科書」出ました! 国別・都道府県別データ・トレンドをカバー 見てみる

こんにちは、クロスシー編集部です。

五月上旬には中国でも「五一」の4連休がありましたが、この期間に海外旅行に出かけた中国人は845万人と政府発表がありました。

昨年1年で日本を訪れた中国人は838万人でした。4日間でこの数を超える人数が旅行しているということになります。中国の海外旅行市場の大きさが感じ取れるのではないでしょうか。特に、北京、上海、広州、そして四川省成都の空港利用(国際線)が増加していたそうです。

今回は、こうした中国人の海外旅行の参考にされる情報源の一つであるSNS、「ショートムービー」アプリDouyin(ドウイン/抖音を用いた旅行客誘致のプロモーションと、投稿されている日本旅行に関するコンテンツを紹介し、中国人にとっての最新の「日本旅行」イメージを探ります。

訪日ラボのメールマガジン登録はこちら>(無料)

Douyin(ドウイン/抖音)のユーザー数、旅行業界との関係は?

Douyin(ドウイン/抖音)は15秒の動画を撮影・編集・アップロードできるスマートフォンアプリです。日本でもその海外版である「TikTok」を展開しています。北京や上海といった都市部のみならず、地方都市にまでその人気が広がっています。

運営するバイトダンス社が発表した「2018年ドウインビッグデータレポート」によれば、昨年12月までに中国国内でのDAU(デイリーアクティブユーザー)は2.5億、MAU(マンスリーアクティブユーザー)は5億人となっています。

中国で誰もが使うといっても過言ではないECサービス「タオバオ」のDAUが1.2億人、登録ユーザー数が約5億人ということを考えると、このショートムービーサービスの広まりが想像できるのではないでしょうか。(タオバオのユーザー数は2014年末の数字。2018年の年間アクティブ消費者数は、アリババの提供するBtoCプラットフォームTmallと合わせて6.01億人と発表されている。)

中国でシェア1位の検索エンジンを提供する百度(Baidu/バイドゥ)の最近の発表によば、中国ショートムービーサービスの利用者は5.94億人であり、ネットユーザー全体の74.19%となっています。

また年齢を30歳以下に絞れば、ショートムービーサービスの利用率は実に80%にも上ります。30歳以下は今後の旅行市場において消費が期待される層でもあります。ショートムービーサービスは彼らに接触することのできる窓口であり、旅行業界にとっても必然的に重要なツールとなってきます。

西安、重慶、南京の旅行客誘致のためのプロモーション

2018年にDouyin(ドウイン/抖音)は、西安市、重慶市、南京市等と協力し、旅行客誘致のためのプロモーションを行いました。昨年の「五一」の期間は、土日に連なる三連休でしたが、プロモーション活動を行った西安市では、旅行収入が139%増の45億元を記録しています。また重慶市では高低差の大きな市街地を映すコンテンツが人気となっています。

西安市の「ドウイン映え」アイテムの一つが「毛笔酥」です。筆の形のお菓子で、まるで筆を食べているかのようなショートムービーは、ユーザーの投稿意欲はもちろん、見る人の「いいね」を押したくなる衝動を掻き立てたようです。

西安の「毛笔酥」筆ケーキ
▲西安の「毛笔酥」筆ケーキ
Douyin(ドウイン)に投稿された西安の「毛笔酥」を使ったショートムービー
▲Douyin(ドウイン)に投稿された西安の「毛笔酥」を使ったショートムービー

南京市でも昨年、Douyin(ドウイン)を活用したプロモーション活動を行っています。この結果、2018年末までにDouyin(ドウイン)には262万本もの南京市に関連したショートムービーコンテンツが投稿され、総再生回数が196億回を上回りました。認知度の向上及び旅行者の増加にもつながっています。

コンテンツで紹介された南京市の観光情報は多岐にわたり、風景やグルメが多数紹介されています。コンテンツは人気歌手である王力宏の『南京、南京』の曲をBGMにしたものがアップされました。またDouyin(ドウイン)で活躍するKOLとコラボレーションした簡単な振り付けもアップされ、これによりユーザーの投稿意欲がさらに高まったようです。こうしたDouyinと連動したプロモーションにより話題になった都市は「Douyin City」とも呼ばれるまでになっています。

Douyin(ドウイン)を運営するバイトダンス社と南京市の記者会見
▲Douyin(ドウイン)を運営するバイトダンス社と南京市の記者会見


さらに、南京市のある食堂は、昨年7月に上映されヒット作品となった『我不是薬神/我不是药神』の「聖地」として大勢の観光客が訪れています。

Douyin(ドウイン)を運営するバイトダンス社は、今年の2月末には中国において宿泊施設との連携も開始しています。大規模なユーザーの獲得に成功し、なおかつユーザーによるコンテンツの投稿が活発に行われている今、こうしたユーザーを異なる領域にも誘導し多角化が進められています。

中国で人気の「日本旅行」、Douyin(ドウイン)では交通情報や生活ルールなど基本情報が多め

日本企業など、Douyin(ドウイン)に公式アカウントを展開する日本の組織はまだ多くありません。しかし、Douyin(ドウイン)の中には「日本旅行」に関連したハッシュタグが複数存在します。

「#日本」に投稿されているコンテンツ。37億回再生されている。日常の光景や日本の生活に関する知識がシェアされていることがわかる
▲「#日本」に投稿されているコンテンツ。37億回再生されている。日常の光景や日本の生活に関する知識がシェアされていることがわかる

「#日本旅行」のコンテンツ。旅行中に役立つ交通関連の情報やトイレの使い方などがシェアされている。
▲「#日本旅行」のコンテンツ。旅行中に役立つ交通関連の情報やトイレの使い方などがシェアされている。

この続きから読める内容

  • まとめ ~ショートムービー×旅行コンテンツの融合~
  • 日本の魅力ある商品を在日外国人インフルエンサーとつなげるマッチングプラットフォーム「trial JAPAN」
  • 【3/2開催】世界最大級の小売カンファレンス『NRF 2026』 NY現地で見た、2026年の新潮流
  • 【インバウンド情報まとめ 2026年2月後編】訪日中国人数6割減でも「インバウンド全体としては好調」、観光庁 / 1月の訪日外客数359.8万人、韓国が史上初の110万人超え ほか
  • 今こそインバウンドを基礎から学び直す!ここでしか読めない「インバウンドの教科書」
このページの続きを読むには会員登録が必要です
\無料・1分で登録完了/

訪日ラボ無料会員
登録すると…

50,000ページ以上の
会員限定コンテンツが
読み放題

400時間以上の
セミナー動画が
見放題

200レッスン以上の
インバウンド対策の
教科書が学び放題

\無料・1分で登録完了/

今すぐ会員登録する
完全無料 訪日ラボ会員 「インバウンドの教科書」出ました! 国別・都道府県別データ・トレンドをカバー 見てみる

関連インバウンド記事

 

役にたったら
いいね!してください

この記事の筆者

株式会社クロスシー

株式会社クロスシー

株式会社クロスシー編集部。中国語圏向けに日本情報の提供をするインターネットメディア運営・レップ事業を展開すると共に、訪日観光客向けのマーケティング・ソリューションを提供しています。日本の観光立国を実現すべく、メインターゲットとなる中華圏への観光情報、サービス、商品について、日中間の情報格差を埋め、観光客にとって最高の日本体験の提供を目指しています。

プロモーションのご相談や店舗の集客力アップに