愛知県の2018年度訪日外国人同行調査によると、前年度に比べリピーターが増えたことにより、訪日外国人に人気の愛知県名物や愛知県と合わせて訪れる県の傾向に変化が見られたことが明らかになりました。
愛知県を訪問した訪日外国人の満足度をふまえ、リピーターの誘致による新たな地域の魅力発信への効果について見ていきましょう。
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愛知県来訪の訪日外国人、初訪日が6割
愛知県を訪問した訪日外国人を対象とした調査項目のうち、訪日回数についての質問に「1回目」と回答した訪日外国人は全体で61.1%となりました。初訪日者が最も多い国が中国で76.6%。また、リピーター率が高い国は台湾で過半数がリピーター(初訪日46.8%)という結果になりました。一方で来日回数「5回目以上」のヘビーリピーターが多い国は欧州圏および韓国で、5人に1人が「5回目以上」のヘビーリピーターであることがわかりました。
![▲[愛知県への来訪回数]出典:愛知県:2018年度訪日外国人動向調査 ▲[愛知県への来訪回数]出典:愛知県:2018年度訪日外国人動向調査](https://static.honichi.com/uploads/editor_upload_image/image/2932/main_aichi_1.png?auto=format)
また、昨年度の調査と比較すると、愛知県への訪問回数については「1回目」と回答した人の割合が減り、「2回目」、「5回目以上」と回答した人が増加しました。
愛知県訪問した訪日外国人の満足度は96%
愛知県を訪れた訪日外国人の満足度についても調査結果が出ています。全体で最も回答が多かったのが「満足」で60.8%、続いて「非常に満足」が35.2%、これらの合計が96%という結果になりました。
国や地域別で回答結果を見てみると、タイ・米州・欧州では「非常に満足」の割合が高くなっています。
満足した点として「交通アクセスの便が良い」との回答が47.1%と最も多く、続いて「接客サービスの対応が良い」が43%、「食の面で魅力がある」が38.7%となりました。
一方不満を感じている点として、最も多かった回答が「コミュニケーションが取りづらい」となっています。接客サービスの対応は評価されているものの、多言語対応には引きつづき課題が残ると言えるでしょう。
他にも「フリーWi-Fiスポットが少ない」「フリーWi-Fiの通信環境が悪い」といった、Wi-Fi関連の不満も挙げられています。良好なWi-Fiの整備が急務となっているといえるでしょう。
また「不満はない」と回答した人も54.6%に上ります。愛知県を訪れた訪日外国人の満足度の高さが見えてくる結果となりました。
訪日外国人に人気「愛知県名物」にも変化が
訪日外国人が「愛知県で食べた物・飲んだ物」についての調査結果で、全体では「手羽先」の48.2%が最も多く、続いて「味噌カツ」が44.4%、「ひつまぶし」が38.4%という結果になりました。
前年度はベスト3にランクインしていなかった味噌カツが、2018年度は全体で2位となるなど、訪日外国人が注目する愛知県名物に変化が見られます。国・地域別では、台湾・韓国・米州・欧州で1位となり、人気の高まりが伺える結果となりました。
愛知県には訪日旅行のリピーターが多く訪れていることから、情報感度が高く、新しい名物にも関心の高い層が旅行しているとも捉えられるでしょう。
愛知県とあわせて訪れる県「岐阜」に注目
愛知県以外の訪日旅行先は、全体で東京都が41.8%と最も多く、続いて京都府が37.7%、大阪府が36.4%となっています。依然としてゴールデンルートの観光地とあわせて訪れるケースが多いことが明らかになりました。
愛知県を訪れる訪日外国人の国・地域別に、愛知県以外の訪問先についての結果を見てみると、台湾と香港では岐阜県が1位、タイでは東京都と並び岐阜県が2位、韓国・欧州・東南アジアでは大阪と並び3位にランクインしています。
前年度は、台湾人で岐阜県や石川県など愛知県周辺の県をあわせて訪れるケースは見られたものの、他の国や地域ではゴールデンルート上の観光地に回答が集中していました。岐阜の人気拡大は、2018年の大きな変化といえるでしょう。
愛知県を訪れる台湾や香港からの訪日外国人はリピーター率が高く、岐阜県や石川県など愛知県周辺の県もあわせて訪れる傾向があるようです。
京都・八坂神社前のローソンが閉店、原因は日本一の地価高騰:インバウンド需要増加の影にある激変と外国資本の参入
基準地価とは、国土利用計画法の土地取引価格の審査基準価格として設定されたもので、都道府県が毎年1回公表しています。2018年9月18日に発表された7月1日時点の基準地価を見ると、訪日外国人観光客に人気の観光地の地価の高騰が目立ちます。 特に1位の京都と2位の大阪が際立っています。インバウンド効果ともいえるこの現象が、今日本のあらゆる場所で様々な影響を及ぼしており、単に観光客だけではなく、今まで当たり前とされてきた日本人の生活や環境にも変化を及ぼしつつあるようです。 インバウンド市場...
リピーター誘致でさらなる地方の魅力発信へ
2018年度の愛知県の訪日外国人同行調査から、愛知県への訪日外国人のリピーターが増加したことがわかりました。あわせて味噌カツ人気が上昇しており、地域の新しい魅力を求める訪日外国人の姿が見えてきます。
何度も訪れているリピーターだからこそ、東京や大阪に挟まれた定番の「ゴールデンルート」で訪日外国人に知れ渡っているグルメではなく、彼らにとって目新しいメニューが今後も人気を博していくと考えられます。まだ広く認知を獲得できていないものの、その土地独自の観光資源や文化で集客をはかろうと考えている自治体や組織は、訪日旅行のリピーターをいかに誘致していくかが今後の鍵といえるでしょう。
大阪、京都や富士山、御殿場アウトレットや箱根、そして東京といったゴールデンルート上の定番観光地は確かに初めて日本旅行をする訪日外国人にとって外せないスポットです。一方で、訪日外国人のリピーターは、こうした定番以外の魅力を求めて訪日旅行を計画していると考えられます。
愛知県を訪れる訪日外国人のうち、訪日回数の多い台湾や香港、韓国からの旅行者が岐阜県を訪れているのには、地理的な近さはさることながら、こうした「まだ他人に知られていない魅力」を求めているという理由もあるはずです。
今後、訪日外国人の集客においては、「知られざる日本の魅力」を打ち出すことでリピーターの増加につながるといえるのではないでしょうか。
<参照>
・愛知県:2018年度訪日外国人動向調査
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