イギリスでは95%の人がインターネットを利用し、SNS利用率は67%と多くのイギリス人がインターネットやSNSを利用しています。
2018年の訪日イギリス人数は前年比7.6%増の334,000人で、イギリス人向けのインバウンド対応の必要性が高まる一方で、どのSNSでPRすれば良いのかあまり知られていません。
この記事では、イギリスにおけるソーシャルメディアの利用状況やユーザー動向などについて解説します。
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イギリスのインターネット事情、利用状況
日本のインバウンド市場において、イギリスからの訪日客数は増加傾向にあり、まだこれから開拓の余地がある国といえます。
イギリス人向けのインバウンド集客策を検討する際には、イギリス人のインターネット利用状況を把握し、消費者心理などの仮説を立てることが役に立ちます。まずは、イギリスのインターネット事情や利用状況について、日本の利用状況と比較しながら紹介します。
イギリス人の95%がインターネットを利用
![▲[「Digital 2019」 イギリスのインターネット利用状況]:Digital 2019より引用 ▲[「Digital 2019」 イギリスのインターネット利用状況]:Digital 2019より引用](https://static.honichi.com/uploads/editor_upload_image/image/2830/main_1.jpg?auto=format)
「Digital 2019」の統計によると、イギリス人のインターネット利用率は95%(約6,343万人)を占めていることが分かります。
世界中のインターネット利用率の平均は57%です。インターネット利用率は非常に高くなっていることがわかります。
インターネット利用率以外に注目すべき点は、ソーシャルメディア(SNS)の利用動向です。
イギリスのSNS利用率は67%を占めており、日本のSNS利用率61%と比べても、比較的高い割合といえます。
![▲[「Digital 2019」 日本のインターネット利用状況]:Digital 2019より引用 ▲[「Digital 2019」 日本のインターネット利用状況]:Digital 2019より引用](https://static.honichi.com/uploads/editor_upload_image/image/2831/main_image1.jpg?auto=format)
イギリスで人気のSNSランキングTOP3
イギリスはインターネット利用率及びSNSの利用率が比較的高くなっています。それでは実際にイギリスで人気のSNSにはどのようなサービスがあるのでしょうか。「Digital 2019」のソーシャルメディアプラットフォームの利用率に関する調査結果をもとに、利用率の高い5つのSNSについてその理由を考察します。
1位 YouTube
ソーシャルメディアプラットフォームの利用率でトップとなったのは利用率80%のYouTubeです。
動画による情報の理解しやすさ
2位 Facebook
イギリスで利用されているソーシャルネットワーキングサービス(SNS)のうち、最も利用率の高いサービスはFacebook(利用率78%)です。
動画共有がメインであるYouTubeとは異なり、Facebookは動画以外の写真やテキストの投稿が可能となっています。またユーザー間の交流や情報収集により適したサービス設計となっています。こうした他者とのやりとりのしやすさが利用率の高さにつながっていると考えられます。
統計サイトのstatistaによると、Facebookの利用者は2018年下半期後期時点で23億人を突破しており、SNSとしては世界最多といわれています。イギリスの利用率は78%を占め、メッセンジャー機能であるFBメッセンジャーは60%のユーザーが利用しています。
Facebookはイギリス人にとってメインのコミュニケーションツール、情報収集チャネルとなっていることがうかがえます。
3位 Instagram
イギリスで利用率第3位のSNSはInstagramです。イギリスのインターネットユーザーの47%が利用しています。
Instagramといえば、日本でも「インスタ映え」という言葉が2017年の新語・流行語大賞年間大賞に選ばれ、国を問わず若年層を中心に人気の高いSNSとして知られています。
Instagramは写真や動画だけでなく、それらを加工し24時間友人限定で公開する「ストーリー」機能、ライブ配信などの機能により、ユーザーが自分独自の世界観を打ち出すことを可能にしています。
またハッシュタグで共通のユーザー投稿を発見する傾向が強いのもInstagramの特徴です。こうしたユーザー体験がイギリス人のインターネット利用者にとって心地よい空間となっていることが仮説として考えられます。
またInstagramは世界的にも流行しており、このSNS上で多くのフォロワーを持つ宣伝効果の高いユーザーは「インスタグラマー」と呼ばれ、彼らを起用したSNSマーケティングは世界中でポピュラーになってきています。
![▲[「Digital 2019」 イギリスで利用率の高いソーシャルメディアプラットフォーム]:Digital 2019より引用 ▲[「Digital 2019」 イギリスで利用率の高いソーシャルメディアプラットフォーム]:Digital 2019より引用](https://static.honichi.com/uploads/editor_upload_image/image/2996/main_en_sns_2.png?auto=format)
4位以降には、Twitter、Snapchat、LinkedIn、Pinterestなどのサービスがランクインしています。世界と比較しても、日本に特にユーザーの多いTwitterですが、実はイギリスでも46%もの利用率があります。日本同様、匿名利用の傾向がある点が国民性にマッチしているのかもしれません。
Facebookを活用したプロモーション・集客事例
イギリス人のSNS利用率の高さが分かったところで、実際に日本のインバウンドにおいてどのような対策が求められているのでしょうか。業界・業種にかかわらずさまざまな企業がFacebookを活用してプロモーションを行っています。ここでは、居酒屋・バー・ナイトライフの事例を紹介します。
1. ロボットレストラン
![▲[ロボットレストラン]:Facebookより引用 ▲[ロボットレストラン]:Facebookより引用](https://static.honichi.com/uploads/editor_upload_image/image/2832/main_111.png?auto=format)
「ロボットレストラン」は、新宿歌舞伎町にあるショーレストランです。ロボットレストランの公式Facebookの特長は、ロボットが映える色鮮やかな画像や、英語による投稿にあります。また、スタッフによる外部ブログの更新通知で情報のタイムリー性もあり、イベント情報など店舗情報も含めた業務的なコンテンツも配信しています。2019年5月時点で14,161人が「いいね!」を獲得しています。
2. KAWAII MONSTER CAFE
![▲[KAWAII MONSTER CAFE]:Facebookより引用 ▲[KAWAII MONSTER CAFE]:Facebookより引用](https://static.honichi.com/uploads/editor_upload_image/image/2833/main_2222.png?auto=format)
「KAWAII MONSTER CAFE」は、アートディレクター増田セバスチャン氏の手掛けた「原宿カワイイ文化」をテーマとしたカフェレストランです。KAWAII MONSTER CAFEの公式Facebookを見てみると、「カワイイ文化」を象徴する可愛らしいフォントや奇抜な色使いで目を引きます。投稿内容は、すべて英語翻訳がされています。また、お店のメニューや店内様子を写真で投稿することで、来店したことのない人でもイメージしやすい工夫が施されています。
下記の記事でも事例を紹介しています。インバウンドのSNS対策の参考にしてみてください。
居酒屋・バー・ナイトライフのSNS・ソーシャル活用に関するインバウンド対策事例集
居酒屋・バー・ナイトライフはどうやってSNS・ソーシャルをインバウンド集客やインバウンド対策に活用すべきなのでしょうか?「英語圏訪日外国人観光客から絶大な人気を誇るロボットレストランのSNS・ソーシャル活用事例」など、各社・各団体の先行事例を集めてみました。
イギリスで人気のSNSを利用して効果的なマーケティングを
イギリスのSNS利用率や利用状況、プロモーション事例などについて紹介しました。
イギリスではインターネットユーザーは全人口の9割、うちSNSの利用率は約6割にも上ります。
今回取り上げた調査によれば、イギリスでは特にFacebookやInstagramが人気の高いSNSです。こうしたSNSのそれぞれの特性をふまえ、マーケティングに活用することがインバウンド需要の喚起においても重要となっています。紹介した成功事例も参考にすれば、イギリスからのインバウンド誘客の効率アップがはかれるでしょう。
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インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。
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【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
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- インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
- 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
- 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
- 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
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【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか
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この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
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