インバウンド事業への補助金とは?訪日外国人観光客の受け入れ環境整備について

公開日:2019年05月30日

インバウンド事業のために観光庁などが行なっている補助金や助成金制度などを活用し、訪日外国人観光客の受け入れ体制や環境を整備しようと考える事業者は多くいます。


この記事では、助成金・補助金の概要や違い、手続き方法を解説していきます。また記事の後半では、インバウンドに関する補助金についても紹介します。"

助成金とは?

助成金とは、政府の方針に沿った活動をしている会社などに対して支出されるお金のことです。

助成金は、融資とは違い返済の必要がありません

大きく厚生労働省から受けられる雇用関係のものと、経済産業省から受けられる研究開発型に分けることができます。

この記事では主に、厚生労働省が管轄する雇用に関する事業に対して与えられる支援金について解説します。

この助成金は、例えば企業が人を雇用し、雇用した人材の教育を支援することを目的に、非正規雇用従業員のキャリアアップや従業員の雇用調整について交付されます。

助成金を受け取るためには、雇用保険への加入と助成金の種類ごとに異なる条件を満たす必要があります。

補助金とは何が違う?

助成金と補助金は、政府の方針に沿った事業に対して支出されるという点では同じです。また、どちらも後払いで返済の義務がないことも共通しています。

助成金と補助金の違いは、先ほど紹介したように、助成金は主に雇用関係に対して与えられる支援金であるのに対して、補助金はそれ以上に幅広い分野で受け取ることができる点です。

しかし、補助金については地方自治体などが出資する支援金が含まれているため予算が限られることが多くあり、条件さえ揃っていれば受け取ることが出来る助成金と比べると倍率が高い傾向にあります。

さらに、助成金は長期に渡って受け取ることが出来ますが、補助金は期間限定の交付です。

これらの違いは、助成金が政策に沿った活動をする事業を増やすための処置であるのに対し、補助金はあくまで政策目的を達成するために事業に交付する補助であるという側面から生まれます。

助成金・補助金をもらうには?手続き方法を紹介

助成金と補助金の違いがわかったところで、次に助成金や補助金を受けるために、必要な手続きについて、順を追って紹介していきます。

助成金の手続き方法は?

助成金の種類については厚生労働省のサイトから確認することが出来ますが、その種類はとても多くそれぞれの手続きは大変複雑です。

そのため、全ての助成金を確認し、どの助成金が自社に認められるかを見極め、申請を行うのには大変な労力が必要となります。

そこで助成金の申請では、代行を行う資格を保有する「社会保険労務士」に依頼し、助成金の申請を代行してもらうのが一般的です。その他でも助成金申請の代行を行っている団体があるようですが、法律上代行を認められているのは「社会保険労務士」だけなので注意しましょう。

補助金の手続き方法は?

補助金の場合は、助成金とは異なり、複雑な手続きはありません。以下の手順を踏むことで、誰でも自分で補助金を申請することが出来ます。

  1. 事業や対象補助を確認し、政府や自治体のホームページから、申請書(事業計画含む)をダウンロードする
  2. 必要な内容を記入して事務局に提出する
  3. 選考選定結果を受け取り、採択されたら、事務局に「交付申請書」を提出する
  4. 交付決定された内容で事業を実施する

ここまでの手順を正確に行うことで、補助金が交付されます。

インバウンド関連の補助金にはどんなものがある?

最後に、インバウンド関連の補助金について2019年4月時点での観光庁の情報に基づいて紹介します。近年、訪日外国人の受け入れ需要が高まっていることから、インバウンドを支援する補助金の種類が増加しています。

現在インバウンドについて交付されるのは、助成金ではなく、経産省管轄の「補助金」のみです。

外国人の「まちあるき」満足度向上に関する事業支援

訪日外国人の来訪が特に多い地域の駅や観光スポットなどを整備する事業を支援し、訪日外国人の「まちあるき」満足度向上を目指すために作られた補助金です。この補助金の詳細は以下になります。

  • 計画公募期間(第一次募集):平成31年4月3日(水)〜4月26日(金)
  • 整備計画作成主体: 市区町村、DMO
  • 補助対象事業者: 地方公共団体、民間事業者及び協議会等
  • 補助率: 補助対象経費の2分の1以内

対象となるのは、多言語観光案内標識の整備やWi-Fiの整備 、飲食店等での多言語対応キャッシュレス決済の整備 、公衆トイレの洋式化、観光案内所の整備、災害時の対応能力の強化などです。

この補助金については、今後加えて第二次募集を行う場合があります。

宿泊施設インバウンド対応支援事業

こちらは、宿泊施設においてWi-Fiの整備、自社サイトの多言語化などインバウンド対応事業の経費の一部を支援し、訪日外国人が快適に利用できる宿泊施設の拡大を図るために作られた補助金です。

2016年~2018年の間、全5回募集を行いました。

▲[宿泊施設インバウンド対応支援事業]:観光庁より引用
▲[宿泊施設インバウンド対応支援事業]:観光庁より引用

この補助金については、2019年に「宿泊施設基本的ストレスフリー環境整備事業」として要件を一部見直しました。5月15日に公募を開始し、7月19日まで受け付けています。

今後新たに募集する助成金・補助金も!効果的に活用して受け入れ整備を

以上のように助成金や補助金は種類がとても多く、それぞれの事業ごとに手続き方法や条件が異なります。

今後も新たに募集を開始する助成金・補助金は多くあり、中には募集期間が一ヶ月未満など短い場合もあるので、情報をこまめにチェックしながら上手に活用することが必要となります。

インバウンドの受け入れ整備についても、補助金を効率的に活用しながら進めていきましょう。


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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客のインバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!