インターネット社会の現在において、ビジネスにおいて集客を目指すためにはソーシャルメディアを巧みに用いたプロモーションが不可欠です。
それは訪日外国人向けのプロモーションにおいても同様で、多くの人の目に留まるプロモーションをするには、ターゲット層の利用者数が多いソーシャルメディアを利用することが非常に重要です。
この記事では、イタリアのインターネットの利用状況、人気のSNSランキングを基に、ソーシャルメディアを利用した訪日外国人向けマーケティングの成功事例を紹介していきます。
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イタリアのインターネット事情・利用状況
インターネットを利用したプロモーションが有効かどうかを見極めるためには、イタリアにおけるインターネットの利用比率や、SNS利用比率についての理解が役に立ちます。
まずはじめに、イタリアにおけるインターネットの利用状況について紹介します。
イタリア人の92%がインターネットを利用
![▲[イタリアにおけるインターネット利用状況]:Digital2019 ▲[イタリアにおけるインターネット利用状況]:Digital2019](https://static.honichi.com/uploads/editor_upload_image/image/2985/main_c20e9a7547a1567dbd524a373abf6724.png?auto=format)
「Digital2019」の報告によればイタリア人の92%がインターネットを利用していることがわかります。
イタリアではインターネットユーザーの割合は92%となっています。欧州諸国のインターネット利用率の平均は90.1%であり、インターネットを利用したプロモーションはイタリアをはじめとした欧州諸国に対するマーケティングとして効果的であると言えるでしょう。
インターネット利用者は18~54歳が多い
![▲[イタリアにおけるソーシャルメディアの世代別利用者割合]:Digital2019 ▲[イタリアにおけるソーシャルメディアの世代別利用者割合]:Digital2019](https://static.honichi.com/uploads/editor_upload_image/image/3209/main_main_4cc2dcb3715bdf2cf7a46bb8c6e9d087.jpg?auto=format)
また上の表は、イタリアにおけるインターネット利用者の割合を世代別にまとめたもので、男女ともに25~34歳が最も多いという結果が出ているものの、18~54歳という比較的広い世代において一定のインターネット利用者がいることがわかります。
イタリアでインターネットサービスを利用したマーケティングは、幅広い年代をターゲットとして設定できると言えるでしょう。
イタリアで人気のSNSランキング
ソーシャルメディアを用いたプロモーションでは、利用者数の多いSNSを利用することで、より効果的なマーケティングを行うことができます。続いてはイタリアで人気のSNSについてランキング形式で紹介していきます。1. YouTubeが一番人気
![▲[イタリアにおけるSNS利用者数ランキング]:Digital2019 ▲[イタリアにおけるSNS利用者数ランキング]:Digital2019](https://static.honichi.com/uploads/editor_upload_image/image/2986/main_b8384e8e14a138ef57e5eeda1eaa34bf.png?auto=format)
インターネットユーザーの87%が利用しており、情報収集や娯楽のためにコンテンツを視聴、配信していると考えられます。
2. Facebook
![▲[イタリアにおける主要SNSの利用者数]:Digital2019 ▲[イタリアにおける主要SNSの利用者数]:Digital2019](https://static.honichi.com/uploads/editor_upload_image/image/2987/main_7bc86456364abcb5ff348275035d1bf3.png?auto=format)
統計情報を提供するドイツのポータルサイトstatistaによると、Facebookは2018年下半期時点で世界最多である23億人の利用者を有するSNSです。イタリアでもFacebookには約3,100万人のアクティブユーザーが存在すると報告されています。
FacebookにはFB Messengerというサービスもあり、イタリアではインターネットユーザーの半数以上がこれを使っているようです。ただし同じメッセージングアプリのWhatsAppは84%もの利用率です。Facebookは友人の投稿の確認や自分でコンテンツをアップするのに利用されている一方で、プライベートのメッセージのやりとりには使われていないとも考えらえます。
3. Instagram
3位のInstagramのインターネットユーザーにおける普及率は55%です。YouTubeやFacebookと比べるとあまり多くはないようです。
訪日イタリア人観光客数は昨年比19.3%増の約15万人、注目すべき消費意欲
昨年2018年の訪日イタリア人観光客の数は149,273人で、昨年比19.3%の増加でした。2015年に初めて10万人を超えています。2018年の訪日イタリア人観光客一人あたりの旅行支出額は約22万3,000円で、全国籍と比較しても高くなっています。また、前年比でも16.8%増と群を抜いて高くなっています。
イタリア人のインバウンド市場における消費意欲はとても高く、また高まっていると言えるでしょう。こうしたイタリア人の消費意欲を満たすような体験や商品を準備することが、今後のインバウンド市場に求められています。
以下では、イタリアにおいても多くの利用者数を誇るFacebookを用いたマーケティングについて、実際の事例を基に紹介していきます。
Facebookを利用したインバウンド向けマーケティング事例
大分県の湯布院町にある旅館の山城屋では、訪日外国人を対象としたFacebookページの運営を行っています。
![[湯平温泉「山城屋」]:公式Facebookページ [湯平温泉「山城屋」]:公式Facebookページ](https://static.honichi.com/uploads/editor_upload_image/image/3129/main_pic3-505caa1a.jpg?auto=format)
Facebookのメッセージ機能も活用して問い合わせに回答もしています。外国語での問い合わせにも即座に対応できるよう、受け答えの回答集を作成し、迅速かつ丁寧な対応を心がけています。
他にもFacebookを用いたプロモーションが行われています。以下の記事を参考にしてください。
旅館・民宿のSNS・ソーシャル活用に関するインバウンド対策事例集
旅館・民宿はどうやってSNS・ソーシャルをインバウンド集客やインバウンド対策に活用すべきなのでしょうか?「17万人の訪日外国人観光客を受け入れてきた「澤の屋旅館」のSNS・ソーシャル活用事例」など、各社・各団体の先行事例を集めてみました。
Facebookを利用してイタリアに向けた効果的なマーケティングを
今回の記事では、イタリアにおけるインターネット事情、ソーシャルメディアの利用状況、人気のSNSから、実例を基にしたプロモーション事例までを紹介しました。
訪日外国人向けのプロモーションでは、ターゲット層の利用者数が多いSNSを利用して、成功事例を参考に効果的なマーケティングを行うことを心がけましょう。
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【7/9開催】消費額1.7兆円超!最新中国インバウンド市場の攻略ポイント
2024年、訪日外国人による旅行消費額は過去最高の約8兆1,257億円を記録。 そのうち中国は1.7兆円超(全体の約21%)と圧倒的な1位を占めており、宿泊日数や訪問者数でもトップクラスの存在感を示しています。
これだけ市場が大きく、経済インパクトのある中国インバウンド。 いま多くの企業が「中国向けに本格的な戦略を立てるべきではないか?」と検討を始めています。
しかし中国では、Googleをはじめとする多くのサービスに規制があり、中国現地のSNSや地図サービスを活用するなど、独自のカスタマイズされた対策が必要です。
本セミナーでは、インバウンド戦略の基本を押さえた上で、「中国市場の最新動向」と「具体的な対策」について、わかりやすく解説します。
<本セミナーのポイント>
- インバウンド戦略の基本が学べる!
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【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
<こんな方におすすめ>
- インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
- 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
- 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
- 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
- インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
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詳しくはこちらをご覧ください。
→「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年6月後編】
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