※新型コロナウイルスのパンデミックを受け、東京オリンピック(五輪)・パラリンピックは1年程度の延期が決定しました。詳細な日程、選考基準などは、公式情報が発表され次第、順次更新します。
2020年に開催される東京オリンピックの幕開けとして、準備が進められているのが聖火リレーです。
オリンピックにまつわるイベントの由来や意義を理解しておくと、オリンピックの観戦でもより一層盛り上がること間違いなしでしょう。また、オリンピック大会は、世界に向けて日本の先進技術をアピールするかっこうの場でもあります。今回の成果リレーではトヨタ自動車が自動運転技術や人工知能(AI)を搭載した次世代型の電気自動車(EV)の特別モデルを提供することを発表しており、スポーツの試合だけでなくこうした演出にも注目が集まっています。
この記事では、聖火や聖火リレーの基礎知識と、聖火ランナーになるための選考基準を解説します。
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聖火リレーとは?
はじめに、そもそも聖火リレーとはどのようなものなのかを紹介します。
ギリシャと開催国をつなぐ炎
ギリシャ・オリンピアで太陽光を使って採火されたギリシャ・オリンピアで太陽光を使って採火された聖火によってギリシャ国内と開催国をつなぐ、聖火リレーがオリンピックの1つの大きなイベントとなっています。
この炎を、平和・団結・友愛のを表すシンボルとし、オリンピックが開催されることへの関心と期待を呼び起こす大きなイベントと位置づけられています。
近代オリンピックでは、1924年に開催されたパリ大会まで聖火はなく、1928年のアムステルダム大会の際にスタジアム外に塔を建設し、そこに聖火を灯し続けるという案が出されたことをきっかけとして、現在のような聖火リレーが行われています。
64年オリンピックでのルートは?
8月21日ギリシャで聖火リレーがスタートし、以下の都市を経由して、沖縄に到着しました。
イスタンブール(トルコ)→ ベイルート(レバノン)→ テヘラン(イラン)→ ラホール(パキスタン)→ ニューデリー(インド)→ ラングーン(ビルマ)→ バンコク(タイ)→ クアラルンプール(マレーシア)→ マニラ(フィリピン)→ 香港→ 台北(台湾)
沖縄には9月7日に到着し、その後、国内でのリレーへと繋いでいきました。
聖火リレーの空輸距離は1万5,508km、地上リレー総距離が732kmとなり、区間にして870区間にのぼります。東京オリンピックの国内聖火リレーは、当時アメリカ領でありつつ、日本体育協会にも加盟していた沖縄でスタートし、その第1走者は宮城勇氏が務めました。
64年大会のランナー
東京オリンピック聖火ランナーには、輪島大士、貴ノ花利彰、三遊亭小遊三、谷沢健一、山崎裕之が選ばれており、いずれも当時は中学生もしくは高校生だったものの、のちに著名人として活躍している方ばかりです。
また最終ランナーを務めた坂井義則は、1945年8月6日に広島で生を受けたと言う理由から、聖火リレーを締めくくるという重役を任されたとされています。
2020オリンピックの聖火リレーはどうなるか
2020年に開催される東京オリンピックでは、どのような聖火リレーがおこなわれるのでしょうか?日本で開催される世界的なイベントに込められて想いや、スケジュールを解説していきます。
聖火リレーコンセプトは「Hope Lights Our Way=希望の道を、つなごう」
東京2020の聖火リレーコンセプトは「Hope Lights Our Way」であり、日本語訳では、「希望の道を、つなごう」となっています。
新たな時代への突入を意味する一大イベントであることから、支えあい、認めあい、高めあう心でつなぐ聖火の光が新しい時代の日の出となり、人々に希望の道を照らしだすという想いが込められています。
SNS映えを目指す聖火リレー
大会ごとに実施されている聖火リレーですが、世界的に注目を集められる取り組みも数多く採用されています。IOCは今回の聖火リレーを「開催直前の大会の興奮と期待感を創出する特別な機会」と定義し、若者世代にアピールするためにインスタグラムなどで「SNS映え」する演出を求めています。
リレーはスポンサーロゴをあしらった数台のトラックが大音量の音楽で先導し、車列が数百メートルにも及ぶ壮大なスケールとなり、ルートを「一筆書き」にすることで、その価値を高め、通過地点には世界遺産や伝統芸能がふんだんに盛り込まれています。
聖火リレーのルート
2020年に開催される東京オリンピックの聖火リレーは、福島県のナショナルトレーニングセンターJヴィレッジで3月26日に幕を開けます。その後、日本全国857市区町村で実施され、オリンピックの象徴である聖火が121日間もの期間をかけて、日本全国を巡る予定になっています。
また、3月12日ギリシャ古代オリンピア市聖火採火式がおこなわれ、
3月19日ギリシャアテネ市にて聖火引継式→宮城県:航空自衛隊松島基地に到着し、復興の火展示場所→宮城県石巻市 の石巻南浜津波復興祈念公園→宮城県仙台市の仙台駅東口エリア→岩手県の三陸鉄道・SL銀河→岩手県大船渡市のキャッセン大船渡エリア→福島県福島市の福島駅東口駅前広場→福島県いわき市のアクアマリンパーク→福島県楢葉町・広野町のナショナルトレーニングセンターJヴィレッジと経由し、
3月26日のグランドスタートが予定されています。
聖火ランナーは公募で決まる!
最後に聖火ランナーになるための方法を解説していきます。東京オリンピックを見ている側ではなく実際に参加してみたいという方は、公募される聖火ランナーの情報にキャッチアップしておきましょう。
聖火ランナーの役割
今のところ聖火ランナーは1人あたり200メートルほどを走り、1万人以上の参加になることが見込まれています。
聖火リレーのスポンサーとなっている、日本コカ・コーラ、トヨタ自動車、日本生命、NTTの4社と各都道府県がそれぞれ行い、早い企業では6月17日に、都道府県は7月1日から募集が開始されます。
ランナー選定の考え方
聖火ランナーの選定には、国籍や障害の有無、性別、年齢を加味し、バランスに配慮するという考え方がベースとなっています。
安全な運営のために2008年4月1日以前に生まれたという条件があるものの、車いすに乗る人や障害のある人も応募でき、1人で走ることが難しい場合でもサポートする人や補助犬をつけることで参加することができます。
選定基準にも復興、不屈、違いを認め合う包容力、祝祭による一体感など、聖火リレーが多くの人々に開かれたイベントにするための工夫が凝らされています。
応募方法と流れ
聖火ランナーは6月17日の日本コカ・コーラの募集からスタートし、ほかの3社が6月24日から募集を始めています。7月1日からは各都道府県の募集が始まり、8月31日が締め切りとなります。
最大で5回の応募が許されており、都道府県のうちの1つと、スポンサー企業のすべてに同時に応募することができます。
聖火ランナーを希望する理由や自己PRなどの要項を発表し、その推薦を受けた大会組織委員会が最終的なランナーの決定を行い、12月以降から決定の連絡および、走る場所や日時は組織委員会から指定される流れとなっています。
聖火リレーを利用して情報を発信していく
聖火リレーにはオリンピックを全国に発信するという大きな想いが込められています。この目的を達成するための一つの方策として、2020年に開催される東京オリンピックでは、「SNS映えする」さまざまな取り組みが用意されています。
走行を鑑賞する楽しみも当然ありますが、走者としてSNS映えするコンテンツ作りに参加することは、2020年のオリンピックならではの体験となることでしょう。実際に聖火ランナーとして参加してみたいという方は、できるだけ早い段階から応募方法などの情報を確認しておきましょう。
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