インバウンド担当者はフィリピンに学べ:英語&観光を鍛えるフィリピン留学のススメ

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英語はまだまだ特殊技能の一つだという考えが根強い日本で、突如ネイティブのお客様に英語でコミュニケーションを取るのは物凄くチャレンジングなことです。

しかし各国のビザ緩和で増え続けている外国人旅行客に、英語でどうしても接しないといけなくなる状況も増えてきました。更に来年に控える東京オリンピックで、今後より一層多くの訪日客が増えると予想されています。

そんな一大イベントの前に、もっともっと英語力を鍛えてお客様とのコミュニケーションに役立てたい、というインバウンド担当者の方も多いはず。今回は、最近企業研修でも学校教育の一部としても取り入れられ始めたフィリピン留学について紹介します。


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フィリピン英語留学とは?

日本でフィリピン英語留学が知られるようになったのは、ここ10年程のこと。特にこの数年では、海外滞在経験を積む前にフィリピン留学で語学を強化する二カ国留学が推奨されてきたり、グローバル化の煽りで社会人になっても英語を勉強しようという流れが一般的になってきました。更に企業でも、日本と異なる英語環境で育ってきたフィリピン人を英語講師として採用する流れが盛んになり、新人研修、ビジネス英語講座など様々なところでその英語力に触れ合う機会が増えました。

そんな中、フィリピンに実際に渡航し語学学校に通う短期コースも人気で、日本との物価の違いから、お手頃な価格で長時間密な指導をしてもらえるという事で多くの英語学者を魅了しています。

今までの日本で常識であった、週に一度のグループ学習やワンコイン英語カフェ等と比べ、格段に多くの時間を英語に触れながら過ごすことができます。多忙の中でもしっかりと英語力を上げていきたい学習者にうってつけの英語学習方法だといえます。

フィリピンの3つの地方

先ずは簡単にフィリピンの地理からご紹介します。フィリピンは7,500以上の島から形成されており、そのイメージの通り、南国の楽園 ”天国に近い” と言われているビーチが数多く存在します。フィリピン国内では、そんな島々を3つの大きな地域で捉え、天気予報や国内の民族性の違いなどを話すことが多いです。

フィリピンと一口にいっても地域によってそれぞれの特徴があるので、より自身にあった場所を選ぶことがまず大切です。実際に見ていきましょう。

▲Detailed regions map of Philippines:Mapslandより引用
▲Detailed regions map of Philippines:Mapslandより引用

フィリピンの首都マニラが位置している、最も北に位置する島がルソン島(Luzon)で、フィリピンで最も大きな島です。

青い海、白い砂浜をもつビーチも点在していますが、日本の軽井沢の様な静かでひんやりとした気候の都市も多く存在します。フィリピン国内の移動は国内線を除くと高速バスが主流で、マニラから2時間ほどで特徴のある都市や観光地、6時間も走れば南国のイメージとはかけ離れた新たなフィリピンを見ることができます。最新テクノロジーの都市活用や、様々な観光スポットを視察したい担当者の方におすすめです。

そして、中央に多く存在する小島は、ひとまとめにビサイヤス島(Visayas)と呼びます。

この地域には、日本人でも渡航先として有名なセブ島や、目を見張る様なビーチで多くの旅行者が訪れるパラワン島などが位置しています。バケーションを目的に渡航する外国人も多く、他の地域に比べて比較的治安も安定していることが特徴として挙げられます。セブ島には日本からの国際線の発着する国際空港もあるので、時間に限りのある社会人英語留学にも大変人気の地域です。

南にある大きな島はミンダナオ島(Mindanao)はフィリピンではルソン島に次いで二番目に大きな島です。

ミンダナオ島を代表する都市には、かの有名なドゥテルテ大統領が元市長であったダバオ市があり、現大統領はこの地域での ”強力な政策下での治安改善” が評価され、国家元首に推薦された背景をもちます。その活動の通り、かつてダバオをはじめとするミンダナオ島の都市では宗教を理由とするテロ行為が多発し多くの死傷者を出したことで悪評高き場所となりました。

ドゥテルテ元市長や、国際社会からの支援もあり現在の治安はだいぶ改善されて来ていますが、日本国外務省はミンダナオ島の一部地域への渡航を止めるように警告を出しています。(19年7月29日現在)もちろん、全ての地域が危険という訳ではないですが、特別な理由がない限り短期英語留学にはあまりオススメできない地域かもしれません。

※今回は魅力的な留学地多数につき、ミンダナオ地域のエントリーが無いという結果になりました。

フィリピンおすすめ留学地5選

年々増え続ける英語留学生を受け入れる為、続々と各都市に英語学校が増えていくフィリピンですが、社会人がインバウンド対応実践レベルの語学能力習得に優れたいくつかのスポットをピックアップしてみました。

以下5つの指標から選出しています。

  1. 観光地がある
  2. 交通の便が良い
  3. 言語学習に集中できる
  4. 治安が比較的良い
  5. 英語を堪能できる

1. マニラ/ルソン島

  • フィリピンの首都、日本からのアクセスは抜群
  • 昨今のマニラ市改革で治安が向上、歩きタバコを禁止するなど国際都市の一面も見せる(もちろん治安に関してはまだまだ十分な注意は必要です)
  • BGCの建設が進み、外資系企業の誘致に成功。アジア諸国のTechサービスの導入など近未来的に変化しつつある

言わずと知れた、フィリピンの都市マニラ。多くの治安問題を抱えた過去とは大きく異なり、一部の地域では近代化が急速に進み隣国シンガポールを彷彿とさせるような雰囲気を持ちます。首都でのインバウンド対策、更に最新東南アジアでのTech事情を視察したい担当者にもおすすめです。

街中では達者な英語を話すフィリピン人に沢山出会えることでしょう。外資系勤務のフィリピン人ビジネスパーソンも多く、ワンランク上の英語トレーニングを行いたい方にも良い場所かもしれません。

2. セブ/ビサイヤス島

  • 英語留学で知られた都市で沢山の選択肢から選べる
  • 日本からのアクセスは抜群
  • 日本のビジネスマンも多く、日本食レストランなど不自由しない環境が整った都市
  • 欧米人にも知られている観光地な為、英語話者の視点からのインバウンド施策を調査できる

英語短期留学で人気都市ナンバーワンです。日本からもアクセスが良く、日本のビジネスパーソンも多い地域となっています。

2017年に、有名なビジネスホテルチェーン東横インもオープンし、何かとストレスの少ない留学が実現できる場所。大都市なだけあり、西欧人をはじめとする外国人も多く見かける為、英語試しをする機会が多くあるかもしれません。

3. ボラカイ島/ビサイヤス島

  • フィリピンの有名観光地、世界中からの旅行客を惹きつける
  • 綺麗なビーチに囲まれ、リラックスして英語学習に励むことができる
  • 大都市に比べ少し物価も安い(観光スポットは除く)

フィリピンで有名な離島の一つがボラカイ島です。長期滞在すればどんな疲れも吹き飛ぶと思わされる南国の良さが詰まった環境です。とても有名な観光地の為、日々多くの観光客が訪れ、英語の先生だけでは無い、活きたコミュニケーションを取る機会に恵まれます。

現地インバウンド業に従事しているフィリピン人にインタビューをしてみることで、日本でのインバウンド施策についての示唆を得られる可能性もあるでしょう。

▲ボラカイ島
▲ボラカイ島

4. タガイタイ/ルソン島

  • マニラから2時間!ビーチとは裏腹の避暑地
  • 落ち着いて勉強ができる
  • 治安も比較的良い
  • 近郊の都市にも土日でアクセス可能

タガイタイは日本人に馴染みのない都市ですが、他の地域とは異なり山があります。マニラからたった2時間でアクセスができるので、学習はこの地で、土日は都心部の視察といったメリハリのある留学生活を送れます。治安が良い点も外国人留学生からの評価の高さにつながっているようです。

▲タガイタイ市:Philippines Citiesより引用
▲タガイタイ市:Philippines Citiesより引用

5. スービック/ルソン島

  • アメリカとの接点が多い多文化地域
  • マニラまで3時間程の好立地
  • 比較的治安が良い
  • 落ち着いて勉強できる

スービックは、同じくルソン島のクラークと並びアメリカ軍の基地があります。軍関係者も多く、語学学校ではネイティブ講師から指導を受けられるカリキュラムを用意しているところもあります。

マニラまでは3時間ほどの場所に位置しており、平日は英語学習に集中し、週末はマニラの繁華街を楽しむと言ったメリハリのある留学生活を望む人にぴったりの場所です。

まとめ:英語漬けの生活でグローバル基準にキャッチアップ

新大統領の政策により、フィリピンは劇的な治安回復を遂げました。以前は多くの日本人が懸念していた安全面でしたが、現在フィリピン留学は学生からビジネスパーソン、主婦まで幅広い層を魅了しています。

また、アジアで比較的安価で実現可能な留学は多くの体験者を生み、ネット上では様々な情報を日本語で手に入れることも可能となりました。生きた英語漬けでの生活という贅沢で効果的な学習法は、日本人の英語経験の少なさを補う特効薬になるはずです。今では多くの日本の留学エージェントも存在し、簡単にプロからのアドバイスを受けることもできます。体験談ブログなどと合わせながら、自身に合った渡航場所を決めてみるもの良いかもしれません。


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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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