燃油サーチャージとは | 燃料価格の高騰・2か月ごと改定・航空会社別比較表・支払いのタイミングについて解説

公開日:2019年08月21日

海外旅行で国際線を利用する際には「燃油サーチャージ」を支払います。燃油サーチャージはJALやANAをはじめとする日本の、そして世界各国の航空会社が採用している料金システムです。燃油特別付加運賃とも呼ばれます。

全日本空輸は昨日、国際線利用客が航空券購入時に支払う燃油サーチャージについて、2019年10~11月発券分を引き下げることを発表しました。

燃油サーチャージはどのように金額が決められているもので、何のための料金なのでしょうか。

この記事では、燃油サーチャージの概要、行先別のその金額の相場、払うタイミングについて解説します。

燃油サーチャージとは?

燃油サーチャージは、購入時期によって変動があり、徴収していない航空会社もあるため、正しい知識を身につけていないことによって損をしてしまう可能性もあります。

燃油サーチャージとは正式には「燃油特別付加運賃」という名称で、飛行機の燃料価格が高騰した際に、乗客に燃料価格の一部を負担してもらう意味で航空会社が徴収しています。サーチャージは「割増料」を意味します。

JALやANAなどの大手航空会社では基本的に燃油サーチャージを設定しており、格安航空会社(LCC)の各社ではサーチャージ の徴収は行なっていないことがほとんどです。

旅行先によって変わる燃油サーチャージ|値段を比較

旅行先までの距離に応じて必要な燃料の量も異なるため、燃油サーチャージについても旅行先によって金額が異なります。 運航距離の短い国内線では燃油サーチャージは課されないケースが一般的で、国際線は目的地までの距離が遠くなるほど燃油サーチャージ額も高くなります

また、燃料価格変動による燃油サーチャージ額の変動は基本的に2ヶ月ごとに行われています。

以下では、2019年6月1日から7月31日まで(表内左側)、2019年8月1日から9月30日まで(表内右側)の燃油サーチャージ額を比較します。

北米・ヨーロッパ・オセアニアなど

北米やヨーロッパ、オセアニアでは燃油サーチャージのみで10,000円以上かかるケースも少なくありません。

また、以下表に記載されているように4,000円から5,000円程の変動が発生することもあるため、サーチャージの見直し時期に航空券を購入する場合には購入日を数日ずらすだけで少しお得に購入できることもあります。

航空会社

2019年6月1日から7月31日まで

2019年8月1日から9月30日まで

ANA 10,500円

14,000円

JAL 10,500円 14,000円
アシアナ航空 10,500円 14,000円
シンガポール航空 運賃組み込み 運賃組み込み

東南アジア

東南アジアは欧米圏に比較して距離が近いため、燃油サーチャージの額は北米やヨーロッパの半額以下で済むケースが一般的です。 

航空会社

2019年6月1日から7月31日まで

2019年8月1日から9月30日まで

ANA 4,500円 6,500円
JAL 4,500円 6,500円
デルタ航空 4,500円 6,500円
シンガポール航空 運賃組み込み 運賃組み込み

東アジア(韓国を除く)

東アジアは東南アジアからさらに金額が下がり大手航空会社においても課されているサーチャージ 額は3,000円前後です。

航空会社

2019年6月1日から7月31日まで

2019年8月1日から9月30日まで

ANA 2,500円 3,500円
JAL 2,500円 3,500円
マカオ航空 2,500円 3,500円
チャイナエアライン 2,500円 3,500円
キャセイパシフィック 2,000円 3,000円

韓国

隣国である韓国はサーチャージ の額も最も安く1,000円前後で推移しています。 航空券の金額もさることながら、安価なサーチャージ額も韓国への海外旅行が手軽であると認識される理由の一つでしょう。

航空会社

2019年6月1日から7月31日まで

2019年8月1日から9月30日まで

ANA  500円 1,000円
JAL 500円 1,000円
アシアナ航空 800円 1,300円

航空会社による差はあまりない

燃油サーチャージは、旅行先までの距離や購入時期による差は大きいといえますが、それぞれの航空会社による差はほとんどなく誤差の範囲内です。

またPeachやジェットスター、エアアジア、セブパシフィックなどのLCCでは燃油サーチャージの徴収を行っていないので、旅費を比較する際にはこうした会社の場合は航空券の価格を比較対象とすることができます。

燃油サーチャージを払うタイミングは?

燃油サーチャージチケットの購入時点のサーチャージ額が徴収されます。また、航空会社や旅行のパッケージによっては燃油サーチャージが航空券代、パッケージ旅行代金に含まれている場合と、別途支払いが必要な場合があるため注意しましょう。

あらかじめ含まれている可能性高!

燃油サーチャージはあらかじめ航空券やパッケージツアーの料金として含まれていることが多いため、申し込む際には「燃油サーチャージを含む」の記載があるかどうかを確認しておくとよいでしょう。

燃油サーチャージは購入時の基準に応じて課されるため、燃油サーチャージを含む」旨の記載がある場合には購入から出発日までの間に当該航空会社において燃油サーチャージの新設や金額変更があったとしても差額分の徴収などは行われません

一方、燃油サーチャージ額として「実額」の記載がある場合には旅行代金に含まれていないケースが一般的です。 また、実額として記載されている金額から変更があった場合には支払い時点の燃油サーチャージの金額に合わせて、変更が生じることがあります。

ツアーに申し込む際や航空券購入の際に注目しよう

燃油サーチャージについては航空券購入の際にはもちろん、パッケージツアーを利用する場合にも注意が必要です。

特にヨーロッパやアメリカなど遠距離の移動では、燃油サーチャージの費用が旅行代金に含まれているのかいないのかで、支払い金額が3万円前後も変わることがあります。パッケージツアーには燃油サーチャージは含まれているケースが多いものの、念のため事前に確認しておくとよいでしょう。

時期などに考慮すれば旅行のコスパを高めることも

燃油サーチャージは燃料価格が高騰しているときには払わざるを得ませんが、航空会社による差異があることやLCCでは徴収されない場合もあることを知っていればその金額を少しでも抑えることができる可能性があります。

また、燃油サーチャージ額は時期によっても異なります。 航空券の購入時期が燃油サーチャージ額変更のタイミングであれば、購入日が1日変わるだけで往復1万円以上の差が生まれることも珍しくありません。ただし逆に金額が大きくなってしまうリスクもあります。

航空券代に比べれば大きな金額ではないかもしれませんが、旅行の計画を立てる際に頭の片隅においておけば、節約できる可能性もあるでしょう。


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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客のインバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!