台湾人にひらがなの「の」が見た目がかわいいと人気なようです。日本語はもともと中国から漢字を取り入れ、またそれをひらがなやカタカナの形に変化させています。
その日本語が今反対に、台湾や香港などの中華圏に逆輸入される現象が起きています。現地では一体、どのようにして日本語が中国語と混ぜて使われているのでしょうか。
多くの台湾人に愛されているひらがなの「の」や中国大陸で簡体字として使われているカタカナの「ヱ」など、ここではその実態をご紹介します。
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台湾でひらがなの「の」が大人気
台湾では、街中の看板でひらがなの「の」を多く見かけることができます。
![▲[台湾で使われている「の」の例]:編集部撮影 ▲[台湾で使われている「の」の例]:編集部撮影](https://static.honichi.com/uploads/editor_upload_image/image/4293/main_no_picture_1.jpg?auto=format)
中国語には日本語の「の」にあたる助詞として「的」や「之」という単語がありますが、この代わりとしてひらがなの「の」が使われています。
「の」の見た目が丸くてかわいいことも看板などの表記に使われる大きな理由となっていますが、「的」は8画、「之」は3画に対して「の」は1画という画数の少なさも好まれ、実用面でも優れた略字として手書きをする際にも使われています。
また、台湾で使われているパソコンやスマートフォンでも「ㄉㄜ˙」と「的」の読みを入力すると変換候補の中に「の」が出現するようになっており、日常生活に「の」が浸透していることが見て取れます。
![▲[変換候補に出現する「の」の例]:編集部撮影 ▲[変換候補に出現する「の」の例]:編集部撮影](https://static.honichi.com/uploads/editor_upload_image/image/4295/main_ab3237edf197b437ccd6384d2aba24cb.png?auto=format)
街中の看板でも多く見かけられ、ひらがなを目にしていると、日本にいるのか台湾にいるのか一瞬迷うような感覚に陥る人もいるでしょう。
中華圏に輸出され、使われ続ける日本語
中華圏で人気のある日本語は「の」だけではありません。中華人民共和国では、ひらがなは日本の象徴として製品の質の高さを訴求するアイコンにもなっています。ただし、その製品が真に日本製、日本発のものでない場合も少なくありません。
漢字で構成される単語でも、中国語に逆輸入された日本語は数多くあります。例えば「人気」「居酒屋」更には「社会主義」などです。常用語では800語を超えると言われています。
この他にも、日本の文字が中国語に与えた影響が残っています。中華人民共和国で使われている簡体字では「衛」を「卫」と表記しますが、これは「衛」を歴史的仮名遣いで読んだ「ヱイ」に由来するという説があります。
また、中華圏の中でも、特に日本語と深い関わりがあるのが台湾です。台湾は1895年から1945年の50年間に渡り日本の領土として日本の統治下に置かれていました。この期間に、多くの日本人が移住し台湾人に対しても日本語教育が行われています。その結果、台湾で使われている「台湾華語」や「台湾語」という中国語の方言には、日本語由来の単語が今も多く残っています。
日本文化に好意的な台湾人、真に満足する滞在とは
台湾人には、日本に対する親近感を強く抱いている人が多いです。国内旅行の延長線で日本旅行に行ったり、日本語教室に通ったり、日本のアニメやドラマを見たり、普段から多くの日本文化に接しながら生活しています。
こうした日本発の映像コンテンツの人気や歴史の影響もあり、台湾では数多くの日本語由来の単語が日常会話でも登場します。例えば〇〇さん(桑)、〇〇ちゃん(醬)、おじさん(歐吉桑)、おばさん(歐巴桑)、わさび(哇沙米)などなど、枚挙にいとまがありません。
日本に旅行に来る台湾人の数は年々増加しており、インバウンド業界における台湾の存在感も一貫して大きなものとなっています。日本文化すでに親しみのある台湾人だからこそ、何に満足してくれるのかをしっかりと見極めて対策を立てていく必要があると言えるでしょう。
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